3Dプリンターのインクに相当するもの=フィラメント、樹脂をワイヤー状にしたものは湿気に弱い。出しっぱなしにしておくと湿気を吸って劣化し、印刷品質に影響が出てしまう。なので世の中には専用のケースなんかも売られている訳だが、まあまあお値段するのでせっかく3Dプリンターを持っているなら作ってしまおう。と思いついて早数年(ダメじゃん・・・)。何とか形にはなったので紹介したい。
印刷したパーツがこれ。モデリングはMetasequoia4。餃子の羽のような部分は反り対策+モデルの密着性を上げ、印刷中にステージから造形物が剥がれないようにするためのもの。
これを2個印刷して羽をデザインナイフで切り取り
ドッキング。思ったより綺麗に入った。ジョイント部のクリアランスはノズル径と同じ0.4mmを見ている。3Dプリンターの造形可能サイズを超える大きさのものはこのようにして繋げるしかない。
ホームセンターで1個130円程度の戸車を4つ購入。最初、木の板材にこの戸車を固定するだけで行けると思ったが、木材に戸車をネジで固定する段階で板材が割れてしまった。
向きや角度に注意しながら両面テープで固定。幅は調整できないが今のところ大した問題には感じない。
フィラメントを乗せてみたところ。及第点。
同じくホームセンターで買った1,000円程度の米びつを逆さまにし、蓋と土台部分を固定して収納。米びつなので湿気からはある程度守られるはず。
米びつの上(本来なら下になる部分)に蓋があるのは乾燥剤を入れるスペース。
フィラメントのボビン?の真ん中に軸を通すタイプでは無いので、真ん中の部分に乾燥剤を入れてみた。上の部分の蓋を取り払って通気孔はガムテープで塞ぐ。フィラメントを引き出す部分だけストローで確保。
拡大図。これで3Dプリントし終わった後でもいちいちフィラメントを防湿ケースにしまう必要が無くなる。
土台分のフィラメントと印刷にかかる電気代以外の材料費は1,520円程度。市販品は安くて3,300円くらいなので設計にかかった時間等も加味すると「多少安い」程度か。