ヤマネコ目線

大体独り言、たまに写真その他、レビュー等

日米協調の為替介入の理由 ほか

 日米が協調して為替介入した理由についてこの人の意見が面白かったので紹介しておく。確かに分析が単純になりがち。そこは自戒するところ。

 アメリカにとっては日本政府の手綱など簡単に握れるので、日本による米国債売りを阻止しようと思えばわざわざ介入する必要も、過度な円安を容認しないと発信する必要もない。

 しかし民間の組織は違う。日本の農林中金や生保など民間企業の取引まで日本ないしアメリカの政府がコントロールすることは出来ない(市場原理に反する)。しかし、このまま円安が進めば民間組織によるレパトリ=レパトリエーション、資金還流が発生する可能性がある。民間組織による米国債売りは止められないしそれによる影響が怖い。

 「円安が進んでいるのになぜ日本国内に資金を還流するのか」と言えば、十分に円安が進んだ(と見なされた)段階でドル資産を売って円に替える方が利益になるから。たとえば、1ドル100円の時にドルを1,000ドル買っておいて(時価100,000円)、1ドル160円の時にドルを売って円にすれば時価160,000円、6万円の為替差益が出る。

 これは単純な為替差益の話だが、円安が進めば進むほどドル資産を売却する機運が高まる。もし日本の民間組織がアメリカの国債を一斉に売り始めれば米国債の利回りが跳ね上がり、アメリカの財政懸念や利下げ観測に悪影響を及ぼすことになるだろう。それはアメリカとしては避けたいのだ。

 トランプ氏は「日本が助けを求めてきた」などと恩着せがましく大嘘ついているが、先の協調介入はアメリカが自国の財政懸念、金融市場の混乱を懸念して先手を打った形といえる。アメリカはアメリカの国益でしか動かない。日本政府とは大違いだ

 結論として、今回の日米両政府による為替介入は一時的に日本、アメリカ双方の意向が一致してそれぞれの都合のために行われたものといえる。どちらかと言えばアメリカが占めるウェイトが大きい。何せ高市政権は「円安ホクホク」と円安を容認し続け、為替対策も日銀の介入程度しか手段が無かったのだから。それでも過度な円安が問題視されつつある中、アメリカ側から円安を牽制する動きが出たのは渡りに船というもの。

 ではこれから円高傾向になるのか、と言えばそれも違うと私は思う。既に1ドル155円から157円後半に戻しつつあるように、根本的な部分では円安傾向が変わっていない。構造的にもその他の要素としても円高になる理由が無い。今回の介入をチャンスと捉えてドルを買う動きもあるだろう。私が知る限り(私も含めて)国内の投資家はもはや円の価値を信じていないので、円高に振れる機会さえあればドルを買う。価値が落ち続ける通貨など持っているだけで相対的に損なので。

 なお、高市政権お抱えの経済学者、高橋洋一氏は今まで円安歓迎の投稿をして来た(1ドル300円上等らしい)が、円高に振れたら振れたでこれまた歓迎ムードであった。一体、舌は何枚あるのだろう。

 なお、為替差益はあくまで一時的な為替レートによって得られる利益であり、それを恒久的財源と見なすのは困難である(木原官房長官が正しい)。仮に為替差益で1年分の減税財源が確保できたとしても、その次の1年分の財源が同じ手法で得られるとは限らない。為替介入はあくまで「為替の急激な変動を抑制するためのやむを得ない手段」であって、財源を稼ぐために行うものではない。

 この程度の理屈は素人の私にも理解できるのだが、いい年した経済学者ともあろう人が理解していないとは。経済学者すらこの有様ではそりゃあ日本経済がいつまで経っても良くならない筈だ。

日本の軍事機密が民間サーバーに委託へ

 毎日のように目を覆いたくなるようなニュースばかり出してくる高市政権だが、今度は「防衛省は、自前のシステムで管理してきた機密性の高い情報について、民間クラウドでの運用に移行する。」というニュースが出てきて目を疑った。

news.yahoo.co.jp

(防衛機密、クラウドで運用へ AI活用を本格化 移行準備、来年度着手)

 AIの活用も重要である一方、機密情報はスタンドアロン、ネットワークから独立した部分で扱うことでサイバー攻撃を根本的に遮断することが基本ではないか。それを事もあろうに民間のクラウド(=ネットワーク接続前提)で扱うなど、外国に「弱点を作りますからここを攻撃してください」と言っているようなものだ。

 それも、「防衛省が求める性能のクラウドは、現状では米巨大IT企業が提供するサービスに実質的に限られる。」とある。サイバー攻撃を受ける訳でなくとも、これでは軍事機密の根幹からアメリカ企業に握られるに等しい。一体どれだけ国を売ってアメリカに媚びを売りたいのか。

 これでサイバー攻撃を受けて軍事機密が漏洩でもした場合、関係者全員(もちろん高市総理、小泉防衛大臣も含めて)を外患誘致罪に問うべきでは。これに関しては本当に何かしら罪に問うべきだと思う。

東京都のゴミ持ち帰りキャンペーンに反発

 東京都が清潔な都市環境維持に向けた取り組みとして「TOKYOクリーンアップ推進協議会」なるものを立ち上げ、ゴミ持ち帰り促進のために風呂敷の配布などを打ち出した。Xではこの取り組みについて疑問と反発の声が多かった。

www.nikkei.com

(東京都、ごみ持ち帰り促進へ風呂敷配布 クリーンアップ協議会発足)

 「日本の町中にゴミ箱が少ないのはオウム真理教のテロを受けたテロ対策だから」、というのが巷でよく耳にする説だが、実際はオウム真理教のテロがあってしばらくしてからゴミ箱が町中に復活し、その後で再度撤去されたらしい。

 いずれにせよ冷静に考えて、より治安が悪い国の都市でも普通にゴミ箱が置かれている傍ら「テロ対策のために町中にゴミ箱置けません」とは?日本って一体どれだけ治安悪いの?東京は世界有数の安全な都市では無かったのか。本当はテロを言い訳にした行政の怠慢では?

 それでも「日本人の民度なら~」とグズグズ言う人間も多くいるだろうが、ハロウィンだ年末カウントダウンだ花火だと大勢が集結する時には結局あたり一帯ゴミだらけではないか。外国人のせいにするだろうが日本人もポイ捨てくらいはする。

 だったらこういった無意味なキャンペーンや都庁プロジェクションマッピングに掛けている金を、少しなりともゴミ箱設置に回したらどうなのか。東京都に限らず日本人、実際に生活を良くすることに無関心過ぎる。「お上」が良いようにしてくれると思ってるだけで、実際にそうかは顧みようとしない。

 それにしても名前だけでどうこう言うのも何だが、ナントカ推進協議会と言われると持続化給付金不正問題で話題になった「サービスデザイン推進協議会」が頭をよぎる。新しい利権か?風呂敷製造だキャンペーンのための広告だと一体どれだけの金が動いているのやら。

寄生虫付きジャガイモの輸入解禁

 これまで禁止されてきた生鮮ジャガイモの輸入解禁論が出ている。

www.47news.jp

(【速報】日米両政府が生鮮ジャガイモ解禁協議)

 海外のジャガイモにはジャガイモシストセンチュウという寄生虫がおり、これが国内で広まらないように今まで生鮮ジャガイモの輸入が禁止されてきた。自民党、高市政権はこれを目先の経済活動のために解禁しようとしている。

 この寄生虫、最大の問題は収穫量が大きく減ること。下記、農林水産省のページによれば1haあたり最大で22tも収穫量が減ったケースがある。

www.maff.go.jp

 根絶は困難であり、ジャガイモだけでなくナス、トマトなどにも寄生する。このような寄生虫が国内で広まった場合、ただでさえ食料自給率が低く一次産業を蔑ろにするこの国の食料事情はさらなる危険に晒されるだろう。「安いジャガイモがアメリカから大量に入ってくる」という市場的な脅威のダブルパンチで、国内の農業は間違いなく打撃を受ける。

 安全保障は何も武器兵器を揃えることだけではない。人間は食料が無ければ生きていけない。それを知った上で、国民の生活を危険にさらしてまでアメリカに媚びを売りたいと言うのであれば高市政権、自民党は正真正銘の売国奴、保守とは名ばかりの面従腹背の裏切り者である。

 「生鮮ジャガイモでもそのまま畑に植えたりしなければ大丈夫」などという人間もいそうだが、”根絶が困難な寄生虫付きのジャガイモなど最初から国内に持ち込ませないに越したことは無い。

 リスク管理をどこまでやるかという話もあり、洗浄済みで食品にしか使われないのであれば場合によっては許容し得る。が、家庭菜園、洗浄で落としきれなかった泥、廃棄される皮etc、汚染はどういう経路で広がるか分からない。コントロールはし切れず、もし広がってしまえば根絶には膨大な労力とお金がかかる。もちろん税金も投入されるし、日本国内で取れる農作物の量が減る。

 特に、今どきの物価高を受けて焼け石に水でも家庭菜園をする人は多いだろう。そこから広がる可能性は高い。ただでさえ海外から様々な害虫が入って来ては問題になっているのに自ら問題を増やそうとする神経が理解できない。

熊本地震の避難所の有様とそれを受けて

 熊本地震の被災地、避難所の有様については様々意見があるが、やはり前回の熊本地震(2016)から10年も経って進歩が見られないのは政府行政、自民党の怠慢と言うほかあるまい。見かねた台湾からプライバシー確保用の簡易テントが送られる始末。ありがたいが何故それが自前で用意できなかったのか。

 そのような有様を以下のように「高市政権で前向きに変わっている」と言い換えて見せるメディアには悪い意味で感心する。 

newsdig.tbs.co.jp

(高市総理 学校の体育館などのエアコン設置率100%を前倒しで実現へ 熱中症対策の取り組み加速を指示)

 別に今からでもエアコン設置を加速させることが悪いとは言うまいが、これは「前倒しで実現」ではなく「放置してきた宿題を夏休みが明けてからやっている」状態である。昨今は若者がお金が無くて食事を抜くことを「Z世代に広がる食事キャンセル」などと大本営発表のごとく言い換えて見せるメディアが多いが、このような本質を見誤らせる報道は辞めるべきだ。ジャーナリズムの欠片もない。

 国民も国民で、不便を強いられても、「雑魚寝は文化」などと勝手に正当化するようではそりゃ行政側もサボるわな。されるがまま、文句を言わないように飼いならされて場合によってはそのまま死ぬこともあるなんて、家畜じゃあるまいし。

 高市政権は高市政権でここぞとばかりに宣伝に力を入れている。現地視察ではすべてが充足した避難所を選んでわずか3分程度立ち寄り、メディアに「市民が偉大なる国母、高市同志に感謝の念を伝える」映像を撮影させた。なお、岸田総理が現地視察した際は90分でも短いと叩かれた。

www.nikkan-gendai.com

 小泉進次郎防衛大臣は映え写真を取り、首相官邸はカッコいい編集でイメージアップを狙う。地震を政権の支持率回復に利用するような動向はそれこそ「さもしい」ものだ。それでもホンモノには勝てないようで。

首相官邸前で行われた国旗損壊罪いじり

 首相官邸前(らしい)場所で以下のような日本国旗"もどき"を振る者がおり議論を呼んだ。なんで日本にいるのか?たまたま人間が日本国と定義する土地に生まれただけだろ。

 日本国旗は法律で厳密に定義が決まっている。それ以外のもの(動画で映っているように最初から分割されたような旗もどき)はもともと国旗に該当しないので、国旗損壊罪にも抵触しない。

 「こういう屁理屈を言うからリベラルは嫌われるんだ」という意見もあるが、はて、その程度の理屈も分からず予見も出来ないとは。

 それを言えば「外国国旗の損壊は罪に問えるのに日本国旗の損壊が罪にならないのはおかしい」という意見こそ屁理屈ではないか。どういった理由があってそうなっているのかを理解しようとせず、ただ感情論のみに訴えかけて奇妙な愛国精神を煽り、高市政権もそれに迎合して優先度の低い法案をおためごかしのために成立させた愚行、屁理屈とすら呼びたくない。

 感情論だけでバカげた法律を支持する人間よりはリベラル、サヨクの方がマシだろう。それでそう言われるなら私もリベラル、サヨクと呼ばれて構わない。「愛国保守」がバカの代名詞になるだけだ。

 日頃から政府に批判的な人間が国旗損壊罪くらいで批判をやめる筈もなく、むしろバカげた法律を通してしまったことで、「違法になる可能性を犯してでも日本国旗(らしきもの)を用いて抗議する」ことに意義が生まれてしまった。

 国旗損壊罪が通る前、少なくとも私が観測する範囲では立法事実(=国旗が損壊されることが社会問題になる等の実害)は無かった。むしろ国旗損壊罪が成立してから国旗をおもちゃにしてからかうような行動が目につくようになった。国旗損壊罪はむしろそのような行動を加速させたと言えるのではないか。

 私自身は国旗を損壊したことも無いし、それに準ずる行為をたとえ抗議としてでもしようとは思わない。しかし、国旗損壊罪は感情論だけが先行し過ぎているとしか思えない。

 国旗損壊罪の根底にあるのは「サヨクはどこかで国旗を損壊しておもちゃにしているに違いない」という思い込みと、「俺達はリベラルサヨクに嫌がらせしたいけど自分たちの気分が害されるのは嫌だ」、というエセ愛国保守の狭量で幼稚な精神性ではないか。大衆は大衆でうっすらリベラル、サヨクが嫌いなのでそれを是認したが、その是非についてきちんと向き合って考えていない。

 己の頭で考えることを放棄した結果、本来は取るに足らない感情論に大勢が流されてしまった。世の中がおかしくなってしまった。このような事がこれからも続くのであれば絶対にろくなことにならないだろう。

 人間が感情や心を持つ存在である以上、法律においても感情をある程度考慮することは必要である。しかし、感情論だけでは時として収拾がつかない。感情論だけで社会の秩序を維持することはできない。そこで我々は理屈を考える。理詰めの議論と論理に基づいて法律を定め、社会の動きを制御している。それが法による支配、法的秩序。法律を作るのにその理由が感情論だけでは根拠として薄い。というかあり得ない。

manuller416.hatenablog.com

昨日の急激な円高に関して、ほか

 昨日夜、ドル円相場が急激に円高に振れた。為替介入と見られる。これをどう見るべきか。

news.yahoo.co.jp

(【速報】一時1ドル157円台に、ドル円相場が急速に円高進む…政府・日銀による為替介入の可能性も)

日米政府・銀行からの市場へのメッセージ

 介入直前にNY連邦銀行がレートチェック*1を取っており、同時に日銀が為替介入しているので、日米両政府ないしそれぞれの中央銀行から市場に向けた「ドル円は円安に振れてもせいぜい160円前後までにしろ」、というメッセージだろう。少なくとも私はそう受け止める。

 介入してから一時1ドル157円をつけたようだが、155円や150円までいかないあたり、為替介入による揺り戻しも加味して閾値は160円ではないか。少し円安気味な気もするが、為替介入は無制限に出来る訳でもなく、日銀が「円安ホクホク」の高市政権に一定の配慮をしているようにも感じる。

 また、昨日21時半に発表されたアメリカのGDP速報値を見ると実質GDPは予想を下回る結果となった。ここだけ見るとアメリカの景気は減速している。景気が減速する=高い政策金利でインフレを抑える必要がなくなる=利下げ観測=日米の金利差縮小、という期待から、市場原理が多少は円高に振れると踏んで介入を被せて来たのでは。

アメリカ・実質GDP(速報値)|経済指標|みんかぶ FX/為替

 一方で個人消費は予測より伸びており、GDPデフレータは前回・予想ともに上回っている。個人消費が高い=景気が良い、GDPデフレータ(国内で生産された物やサービスの価格水準)は前回・予想よりもかなり高い=インフレはまだ収まっていない。

 コアPCE価格指数*2は前回、市場予想も下回っているので、物価高騰の加速度は落ち着いて来てはいるもののインフレは消火し切れていない、でも実質GDPは下がっているという結論になる。これをもってアメリカが政策金利の引き下げに動くとは判断しがたい。

 「まだインフレで個人消費も強いのに実質GDPが下がっている」ということに違和感を覚えるが、GDPは

 GPD = 個人消費+民間設備投資+政府支出+(輸出額 ー 輸入額 )

 で計算される。今回の指標からは個人消費、民間設備投資とも高い水準にありそうで、政府支出も以前ほどの要素はない、となればアメリカの実質GDPを下げている原因は輸入過多にあるのではないか。と、トランプ政権は考えているのでは。トランプ政権はかねてより対日貿易赤字を敵対視してきたし、そこで日銀の為替介入を「黙認」することは自然である。

 為替介入はどちらかの国のGDP改善のために使われるような手段ではないが、トランプ政権の意向もあってNY連銀がレートチェック=日銀による為替介入を黙認するというシグナルを発し、同時に日銀が介入することで日米双方から市場に対して「過度な円安には相応の対応も辞さない」とのメッセージが発信されたのではないか。

 ここで勘違いしそうだが、「協調」しての介入と、それを「黙認」することは違うという点。「160円を超えたら介入する/してよい」という合意は無いものの、トランプ政権の意向によって時と場合によってはアメリカ政府は日銀による為替介入を黙認しますよ、ということ。決して「是認」では無い。

これからの為替はどうなるか

 ドル円の為替レートは介入直後から揺り戻しの圧力が強く、既にこの記事を書いている時点で160円台まで戻っている。アメリカの実質GDPは下がったものの景気減速はそこまで強くなく、FRBの利下げは当面無い、日米の金利差はまだまだ縮まらないという見方が強いのでは。

世界の株価

 そもそも日米の金利差は簡単に埋まるレベルでは無い。国債利払いもあるので日本はおいそれと利上げが出来ない。日本経済は構造的な成長率が低く、円安になる要素がある一方で円高になる要素は今のところ見当たらない。よほど大きな変化があれば別だが、基本的にはこれからも円安ドル高傾向が続く。と私は見ている。

 「円安なら世界から投資資金が集めやすいのでは」とも思えるが、現在そのような流れはあまり見られない。これは「円が安く調達できる」というメリットよりも、「でも日本に投資してもそれで得られる利益ってそんなに無いよね」、という期待収益率の低さが勝っているからだろう。

 東京都の小池知事は円安で海外からスタートアップを誘致するなどと息巻いていたが、日本で起業するだけのメリットが無ければ当然どこからも誰も来ない。もし円安にそうしたメリットがあるのであれば、知事が言うまでもなく既に東京には海外スタートアップが入ってきているだろう。市場原理とはそういうものである。

 日本人の1労働者視点から見ても、これだけ労働環境が悪く停滞的で税も社会保険料も多い、手続きも煩雑で制度設計がいやらしい国で起業するメリットは無い。せいぜい日本人として多少の節税を目指したい、くらい。円安で製造業を誘致するにしても人手がない。

政策による円安加速の可能性

 以前にも書いたが、「高市さんの悲願」である食料品の消費税減税はそれだけ見れば直接的な国民の負担軽減策である一方、減税のための財源の在り方によっては通貨安からの物価高を加速させる危険性がある。

 減税のための財源を結局は赤字国債に頼るということになれば、国外からは日本政府の財政健全性が疑われて円の信用が落ち、円の価値が下落する=さらに円安に振れて輸入品の価格が上がる。食料のほとんどを輸入に頼るこの国でそれが起きれば、食料品にかかる消費税を下げたところでそれを上回る物価高が生じて意味がなくなる、むしろ通貨安で食料品以外も上がるので結果としては今より苦しい生活を強いられる。

 これが自民党の一部から食料品の消費税減税に反対論が出ている理由の1つである。その他にも飲食業における仕入れ税額控除の差問題などもあるが。

 ぶっちゃけ、悲願と言う割には食料品の消費税減税を今夏の国会で最優先しなかったし、来年の選挙のために餌としてぶら下げておくだけでいざその時となったらまた色々と言い訳をしてやらない、何なら自民党内の一部の人間(河野太郎や小渕優子)のせいにして被害者面して開き直るくらいのことはやると思っているが、それはそれとして食料品の消費税減税は財源によっては負担軽減にはなり得ない。

 一方、食料品の消費税減税に反対する河野太郎氏の主張では負担軽減策は相変わらず給付金政策を考えているようで、これも知恵が無いなと思う。給付金政策であっても財源は必要な訳で、結局は日本政府がどこからどう財源を確保できるかが問題になる。

 本当に無駄な支出というものを削る気も削る能力も無く、何ならクールジャパン機構の後継組織だDNAのスマホゲームに何億円だとゴミみたいな投資とすら言いたくない浪費をし、防災庁だ退役軍人庁だと余計な役所ばかり新設して予算の枠ばかり取ろうとする政府行政なら何をやってもダメ。終わってる。他の政策を見てもこれから円高に振れる可能性が今のところ見えてこない。GPIFによる国債買い支え論も悪手。

 ↓・・・え?あなたどっちかと言うと”奪った”側(自民党)ですよね?

 そもそもの話、自民党の政治家でもアベノミクスをどこまで分かって継承しているのか。高市政権お抱えの経済学者はことあるごとに円安のメリットばかり強調するが、円安にさえすれば良いというものでも無かろう。場当たり的な介入こそすれ具体的で実効性のある経済政策がいまだに見えて来ない。

 そして、国会が閉まってから高市総理がまた消費税減税を言い始め、マスコミもそれについて報道し始めた。こんな露骨な餌撒きにつられて自民党を支持する国民がまた多く出るのだろう。一歩退いて見ればこれ以上なく滑稽で哀れである。溺れているところでちらちら浮き輪を出し入れされて必死に飛びつこうともがく弱者にほかならない。やっと浮き輪をくれたと思ったら円安加速の重り入りでさらに溺れかける、というようなことにならないと良いな?

 ちなみにXで散々粋がっている経済学者の高橋洋一氏だが、2009年には高級時計の置き引きで書類送検されている。これに関して「誰かに仕組まれたもの」だとか何だとか陰謀論も出ている始末だが、まさか50代で自分と他人の時計・財布の区別がつかず持ち帰る訳もなし。Xの投稿内容を見ていても正直キツい。

www.j-cast.com

 こういうのを見ても、自民党はつくづく国民を舐め腐ってるなと思う。まあ、舐められるには舐められるなりの理由がある訳だが。不謹慎厨、息してる?

 正味、減税するならするで食料品の消費税減税よりは食料品以外を8%まで減税(一律減税)し、インボイス制度を廃止するくらいの方がまだ良いのでは。もちろんそれも財源ありきの話だが。浪費体質のままでまともな減税政策など出来る訳もないが。

余談:熊本地震に際して

 熊本では2016年にも地震が起きている。今年の地震では被災地にクーラーが無いと問題になり、ビックカメラが提供したスポットクーラーを大急ぎで自衛隊が空輸した訳だが、10年も経って避難所に全く進歩が見られないのはどういうことか。前回の熊本地震、東日本大震災などから一体何を学んだのか。

www.nikkei.com

(熊本の体育館「冷房なし」8割 真夏の避難所に熱中症リスク 日本経済新聞)

 「引き続き、先手先手で動きます」などと書いているが、地震が起きてから大急ぎでクーラーを空輸するのはどう考えても”後手後手”である。2016年の熊本地震をうけてすべての避難所にクーラーやマットレスを備え付けておけば、今になって大慌てする必要も無かっただろう。後手も後手で10年遅い。税金は一体どこに使われているのか。県議の海外旅行とかか?スポットクーラーを用意してくれたのはビックカメラなのに名前も出さず、それを自分たちの手柄にしようとしている辺りが浅ましい。

 なお、熊本県議会はほとんどが自民党県議で占められている。「自民党は災害対応で頼もしい存在」という意見もあるが本当にそうだろうか。この10年安穏と災害への備えを進めるでもなく、何なら学校や体育館へのクーラー設置を「根性が育たない」だ「精神を鍛えろ」だと言って反対して来たのだろう?非常時といえど批判されて当然ではないか。

 で、「災害を利用して支持率回復だ!」と言わんばかりの”映え”写真を投稿する政権の方々。防災服も着ず、会見ではジュエリーもつけたまま。こういうのを「さもしい」=心が卑しい、意地汚い、品性が無いと言うのである。まるで北朝鮮の将軍様現地視察写真集だな。

 地味に「足が長く見える」構図と画角で草。

https://x.com/shinjirokoiz/status/2082815626947825676

 その辺、今上陛下は被災者とお会いになる際に宝飾品はきちんと外されている。

 「非常事態くらい政府批判するなよ。頑張ってるんだから」などという声が聞こえる気もするが、何かと理由をつけて人の口を塞ごうとするあたりが全体主義的で気色悪いので私は一切黙らないし容赦もしない。頑張っていることは成果や実績に何ら関係無いし、実際に一番頑張っている現場の方々を批判している訳ではない。そういうことを言う奴らがしまいには「非国民」だの「贅沢は敵だ」だのと言い出すのだろう。

 権力者、国家権力に対して過度な遠慮をする必要はない。主権者は我々なのだから。むしろ彼らを監視し、報酬に見合わない仕事しか出来ないならクビにするべきだ。備えるべきものを備える努力をしてこなかったことは非難するべきだ。

 民主主義である以上、この国の主権者は国民である。一番偉いのは総理大臣でも天皇陛下でもない。逆に言えば国民1人1人が賢明であろうと努めなければならない。それが理解できず、自己検閲で自分から勝手に雁字搦めになって従順な行動しか出来なった人間は国民でも人間とも言えない。家畜である。

 家畜でありたいならそれでも結構だが人様の口まで塞ぎに来るな。他人にまでその生き方を強要するな。人様に意見するな。黙って人様の言うことを聞いていろ。

 

*1:介入前に現在の為替の水準を確認する行動

*2:食料やエネルギーを除き、物価がどれだけ変化したかの指数

感想)映画ちいかわ 人魚の島のひみつ

 Xで色々な意味で話題だったのでちいかわの映画を観てきた。ネタバレ無しの感想とその後でネタバレありの感想を書いておく。

*最初に書いておきます。無駄に長いです(ほぼ6,000字)

chiikawa.toho-movie.jp

ネタバレ無しの感想

 よくもこんな内容の映画を夏休みに「夏のちょっとした冒険譚、クレしんやトイ・ストーリーと同じラインです」という顔して出して来たな!この画風でここまで話を重く出来ることに逆に感動するというのがまず第一の感想。

 映画としての出来だけ見ればなかなか素晴らしい。原作通りというか、ナガノ先生のマンガってここまでコンテとして完成されてたんだと思わされる。変に今話題のタレントを声優に起用することも無く、改変も原作の内容をブラッシュアップされる形で行われておりアニメ化の手本とすら言える。

 しかし内容は東野圭吾が原作のサスペンス・ホラーとかドストエフスキーの「罪と罰」とか言われる始末。ラストの解釈というか受け止め方もある程度分かれるものになっていて、決してドラえもんやクレヨンしんちゃんの映画のように「ひと夏の大トラブルを皆で協力して乗り切ってハッピーエンド」、ではない。

 私はもっと重苦しいダークファンタジーを履修済み人の心とか無い系人間なので割と余裕で観ていたのだが、それでもシーンによっては迫力があったし、気がついたら映画館のシートの手すりを握りしめていた。あの画風でそこまでさせるギャップが面白い。

 とはいえ子供向けの側面もあるのでほんわかしたシーンや楽しげなシーンもそれなりにあり、絶対に子供に見せるなとまではいかない塩梅なのがナガノ先生を始めとした制作陣のニクいところ。シーサーまじで良い奴。うさぎ面白い。あんまり物事を分かってない子供なら無邪気にある程度楽しめるかも知れな・・・でもやっぱ一部音響がガチ過ぎて怖がるかも。ともかく、見る側が大人であればあるほどその怖さが分かるような設計になっている。

▼ここからネタバレ緩衝地帯▼

 なお、話の重苦しさとか”心に来る”度合いで言えば「メイドインアビス」の方が上。こちらも可愛いキャラデザで内容はなかなかキツいことで有名。「魔法少女まどか☆マギカ」なんかもそうか。当時、絵柄だけで子供向けと思って子供といっしょに行って”マミられる”シーンを見せつけられた親子はどれだけいたのか。

 正直まどマギは未履修なのでちいかわと比較はちゃんと出来ていない。

takecomic.jp

www.madoka-magica.com

▼ここからネタバレあり感想▼

音響のガチ感

 本編開始直後に感じるのは「画風に対しての音響のガチ感」。海辺の野原を吹きすさぶ風の音、船のエンジン音etc、子供向けの可愛い効果音などではなく割とリアル寄りなのが不穏。家では体験できない音の良さや迫力は映画館で観る醍醐味だと思っているのでこの点は良かった。

 特に印象に残っているのは、やはりヒトバが人魚を撲殺するシーンである。そう、直接的な描写は無いものの、あの画風で生き物が肉塊に変わるまで棍棒のようなもので殴りつけるシーンがあるのである。殴りつける直前にかけて鼓動が高まるかのようにBGMが大きくなり、画面外で何度か鈍い音が響く。これが映画館の音響で聴くと怖さマシマシ。

 それ以外でも人魚のコーラスや細かな効果音までちゃんとしていて良い。人魚のコーラスは音楽が分かる人には1, 3, 5の和音のうち3が欠けている=本来は3匹いた人魚のうち1匹が欠けていると耳から分かるようになっているといい、耳からそこまで暗示する恐ろしさがある。私も素人ながらコーラスに不足感というか不協和は感じた。

 ちなみに、和音1, 3, 5はそれぞれ1が土台、3が曲の明るさや暗さといった表情、5が全体の支えや厚みを担う。つまり、コーラスから3が抜けるということは骨組みだけのようになる、明るい曲なのか暗い曲なのか分かりづらくなるということ。セイレーンと人魚たちは敵なのか味方なのか、というような曖昧さや混沌が音から表現されている。

セイレーンと人魚たちについて

ja.wikipedia.org

 人魚についても触れておかなければなるまい。セイレーン(という名のよく分からんデカい怪物)と人魚(こちらも人ならざる”本来は”3人組)が登場するが、セイレーンは本来はギリシャ神話の怪物。人魚の方は一般的な人魚のイメージに加え、「食べると永遠のいのちが得られるという噂」とのことから八百比丘尼伝説の要素もあるように思われる。

 一方、セイレーンは人魚が食べられる前は島の住民と共生できていた*1ことから、単なる怪物ではなく日本的、アニミズム的な神に近いと見る意見もある。「もののけ姫」のシシガミのような災厄と恵みの混沌。シシガミよりは対話が出来るのでもっと人間らしい良心的な存在とみる意見もあるが、そうであれば人魚とイカでバレーボールをしていて船にぶち当たった時、もっと心配して被害を確認くらいするだろう。「共に生きることは可能だが人間の生命などあまりかえりみてはくれない畏れるべき存在」。

 ちなみに、八百比丘尼伝説は一節によれば「何百年も生きている比丘尼です」と言いつつ実際は別人が各地を渡り歩いて話題作り+何らかの商品の売り込みをしていたのでは、という説がある。比丘尼(びくに)は女性の僧侶のこと。

 セイレーンが激辛カレーを食べさせられて悶え苦しむシーン、本当に苦しそうでちょっと心に来るものがあったので、声優さんって凄いなと思いました(小学生並の感想)。

ヒトバとフタバ

 人魚を殺害して食べた張本人(主犯はヒトバ)だが、これほどのキーパーソンにも関わらずほかのモブと同じでグレーアウトされており、顔つきや表情すら分からない。最低限の効果や線だけで感情が表現されており、これが何とも不気味で見る側の想像力を刺激する。果たしてあの時、彼らはどういう表情をしていたのか。どのような目で主人公や人魚を見ていたのか。

 ここには哲学的示唆もある。島の住民はヒトバとフタバを含めて全員詳細な容姿が描かれず、個性が無くて表情も読めない。自分にとって何ら区別がつかない赤の他人、誰もが加害者になり得て、誰もが被害者にもなり得る。どこの誰とも知らない人間でも恐ろしい秘密を隠しているかも知れない。その辺の何の変哲もない人が、実は(愛する?)人のためなら殺人すら厭わない本性を持っているかも知れない。赤の他人からは自分自身もああいう風に見えているかも知れない。

 彼らは自分たちが犯人だと理解した上で長年、セイレーンが犯人探しで他の住民を襲って食べていることを見てみぬふりしてきた。そこに罪悪感が無かった訳がない。「いつか自分たちが襲われるのでは」という恐怖もあった筈。それでも二人で罪と恐怖を押し殺して生きていた。「罰とは何も刑罰だけではなく、罪によって生じる自分の良心の痛みである」という「罪と罰」の描写には通じるものがある。

 「自ら疑われかねない行動を取る」という点も「罪と罰」に通じる要素の1つ。彼らはたびたび「自分たちが犯人だとバレかねない行動」を取っている。たとえば、セイレーンにラッコが攫われた時にちいかわ達に同行した島民は彼ら2人?だけであった。他の島民が「探しに行った者は帰ってこない」と止めたにも関わらず。結果としてセイレーンに「犯人を連れてきてくれたのか」と勘違いされた。

 他にも、別に行く必要性は薄いにも関わらず島二郎とともに洞窟への救出に同行した。辛さでもがくセイレーンからフタバがハチワレ達をかばったのも、彼らの内にどこかで自分を罰して欲しいという意思があったからではないか。その後のシーン、後ろを向いているとはいえ、ちいかわ達が部屋にいる中で乾電池を入れるシーン*2もあった。彼らは良心の呵責から犯人であるとバレそうな行動を取っていたように見える。

 元はと言えばセイレーンが遊びで彼らを傷つけたのが原因ではあるが、畏れるべき相手に下手に近づいてしまっていた彼らにも落ち度が全く無かった訳ではない。そして、愛する人のためなら他を犠牲にするエゴ、永遠の命を得てしまったことに気づいたフタバが自分1人で生きていくことを嫌がりヒトバも巻き込むというエゴ。秘密を共有し共犯者となったことで二人は罪を抱えたまま生きていくことを選んだ。それが他の島民を見殺しにするという罪を生み続けた。

 これホンマに子供向けの体で夏休みにやる内容か???ナガノよ!

 それはそれとしてファンタジーにこんなこと言うのも野暮だが、永遠のいのちが「単三電池駆動の体になること」なら、単三電池の製造が終了してしまったらそこで詰むのでは・・・あ、あの世界の単三電池は電池切れとか無い?ですよね。

島二郎

 水の呼吸の使い手のイケボのおじさん。という語弊のある紹介はさておき、何か助けてくれる存在。割とデカい。あいつもモンスターの一種では・・・?と思ったのだが、どうもセイレーンよりも先に島にいたらしい。貝をしこたま獲っては誰も来ないジャングルの奥地で貝汁の店を営んでいる。一体どういう種族なのだろう。

 改めて見ると、セイレーンが外来の神とすれば島二郎はもともとあの島にいた土着の神なのかも知れない。ジャングルの中にある貝汁の店は「山奥にある今や誰も参拝しない祠」の暗喩的な?セイレーンともほぼ互角に渡り合える実力を持つ。結構純粋に好意的な存在なのでそうとも言い切れないのが微妙なところというか、ストーリーに必要だから存在している存在感が若干強いか。

 え?ただの貝汁屋のおじさん?ああそう・・・。ちなみに映画で唯一足りないと思ったのは島二郎のプリケツ描写。島二郎は「味自慢」という文字の入ったエプロンのみを着用している。そう、裸エプロンおじさんである。人魚を食べるとお尻に単三電池を入れる部分が出来るので、セイレーン視点で見れば島二郎はお尻に何の瑕疵もない=明らかに犯人ではない存在といえる。何だよ「お尻に瑕疵がない」って。

 ちなみにラッコと島二郎は地味にイケボ。声優はラッコが内田雄馬氏、島二郎が最上嗣生氏。これで島二郎の声優が大塚芳忠氏だったら草が抑えきれなかった。内田雄馬?内田雄馬?!(有名作品で言えば呪術廻戦の伏黒恵)

島民たち

 ヒトバとフタバ以外の島民たちもまたグレーアウトされ、彼らの表情や個性はほぼ見分けがつかない。涙くらいは効果として描写されるので分かるものの基本的には無害で無力なモブ。

 セイレーンが激辛カレーで悶え苦しんでいる時に全員で取り囲んで攻撃する素振りは見せるものの、実際には誰一人として手を出さないあたりに大衆心理への皮肉というか、凡庸な人間の描写が効いている。ちいかわのメインキャラクターのように目立つ存在、あるいはヒトバとフタバのような一線を超えられる人間と違い、ここぞという時でも(良くも悪くも)一線を超えられない、視聴者視点から見ればそんな存在。しかし、私も含め凡人とはそういうものである。

 犯人探しをしていないのはそもそもセイレーンが怒っている理由を知らないのか。セイレーンを討伐してほしくて「報酬100倍」などと甘い文句でちいかわ達を誘い出したあたりはなかなか曲者というか、「うまい話には裏がある」。

ラストと主人公の沈黙

 ちいかわ(主人公の白いやつ)は、途中でヒトバ・フタバが人魚殺しの犯人だと気づく。しかし、セイレーンを撃退して祝賀ムードの中で言いかけたものの、それを押し殺して最終的に何も言わず帰っていった。これを見て「どうして言わないのか」ともやもやする視聴者もいるかも知れない。

 しかし、自分が黙ってさえいれば人魚殺しの二人は村人に吊るし上げられることも無い。自分が真実を明らかにすることは二人を殺人鬼として、なおかつ長い間、島民が殺されていることを知りながら名乗り出なかった罪で告発することになる。それは島に到着してから自分たちに良くしてくれた二人に対する加害になりえる。

 (少なくとも彼ら目線では)脅威が去った中、あえてそこまでする必要はあるのか。自分だけが真実を抱いて島を去れば誰も傷つかないのではないか。という思いからちいかわは真実を公にすることなく島を去った。うさぎは感づいてそうだが。

 あまりすっきりしない行動だが、それもまた大人になるということ。世の中、正論だけが、真実だけがいつも人を幸せにするとは限らない。時として「本当にこれで良かったのか」という思いを抱きながら、それでも前を向いて歩いていく。それが大人であるという哲学的な示唆があるように思う。

 なお、見た人はお察しの通りヒトバとフタバは「おそらくセイレーンに人魚殺しがバレた」と理解しており、それゆえ二人で島を抜け出した。セイレーンたちはそれを追跡しており、おそらくあの後、二人は永遠に「狭くてなんか暗いとこ」に閉じ込められたのだろう。

 え、これを夏休みに合わせていかにも子供向けです★って感じでやるんですか?

人の心とか・・・

 セブンイレブンのコラボ商品に「赤魚の煮付け」が出ているが、これはもちろん人魚の肉をイメージしたもの。通常の煮付け商品は小骨を取るらしいがあえて骨を残し、切り方も作中の煮付けの形に近づけるという仕様。

 まあ、我々は直接目にしないだけで日常的に生き物を殺して肉を食っている訳で、あの程度の描写で赤魚の煮付けがグロテスクに見えるというのもまた人間のエゴというか、人の心は弱いなというか。逆に私は自分の手で殺して調理しているだけまだ生物らしいと思う。

 「生きた魚をこの機械に通すと綺麗な切り身になって出てきます」、みたいな機械の存在の方が個人的にはよほど怖い。人間が他の生物をどこまでも資源、モノとして見ていることの具現化のようでぞっとする。

www.youtube.com

 他にも炭酸乾電池(永遠の命にかけて「長持ち」「長期保存」の売り文句)、バターしるこサンド(パッケージに人魚は2匹のみ、裏に人魚殺害直前のシーン)はヤバい。人の心とか無いんか?バターしるこサンドなんか見ようによっては犯行道具の1つ。

 ところで、話ついでにセブンイレブンの「赤魚の煮付け」を買おうと思ったのだが人気らしくどこに行っても売っていない。一体どこに行けば買えるのか。これはもう”獲りに行く”しかないか。

*1:お供え物をもらう代わりに植物を活性化させる歌声で農作物の実りを促進

*2:永遠のいのち=単三電池駆動の体になる

熊本地震に際してXで現れた一部日本人の醜悪さ

 まず初めに、現地の方々の安全と関係する方々の心身の安寧を祈願します。

それはそれとして、Xでは看過できない連中がいるのでここに記録しておく。はっきり言っておくが私も日本人であり、「こんな人達」と同じ日本人で括られることを恥ずかしく思う。

陰謀論と金儲けと

 目について酷かったのは湯浅氏の投稿。ここまで来るともう立派な陰謀論者だ。

 イオンモールの爆発事故はガスコージェネレーションシステム由来の可能性が高いことが判明している訳だが、爆発事故を「何者かが意図的に」などと言い出すあたり、他責と妄執の極みと言うほかない。いろいろ勘ぐるのは良いがまず原因究明を待つべきである。つい先日は「モスクに行ったらコーランを聞かされました」と文句を書いていたし、一体何がしたいのか。青バッジだからインプレ稼ぎ狙いか?

 

拾いもの、出典不明

 また、イスラム教へのヘイトを煽りつつインプレッションを稼ぐためにさっそくデマを流しているアカウントも存在する。この点は湯浅氏も同様。あること無いことを書いて人を煽り立て、アクセスを稼ぐことで金を稼ぐ。震災すら自己承認欲求と金儲けに利用する悪辣さを私は最大限軽蔑する。スパム報告した。

 関東大震災の時、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」という風説が流布され、無実の朝鮮人や中国人が殺害されるまでに至ったと言われている。

 私は正直その話を話半分で聴いていたが、現代でもこのようなデマが平気で出てきて拡散されているのを目にすると、そういう事は実際にあったし現代でも起き得るのだろうなと思う。政治にしろ情報リテラシーにしろ何にしろ、日本国民は100年前と一体どこが進歩したと言えるのか。

www2.nhk.or.jp

 同じくこのアカウントの投稿。よく考えて欲しい。地震に関する報道も入ってくる情報には限りがあるし、マスコミが現地に下手に入れば邪魔になる可能性もある中、四六時中、本来の放送内容を放っておいて震災のニュースをすることは難しい。中国製の軽自動車が日本市場に参入したことを伝えるニュースと震災報道には何ら関係が無い。

 悪いと言うなら具体的に何が悪いのか。他にも報道されている地震とは無関係の内容だってあるし、プロ野球の中継も行われていた。震災の時ほど日常の光景が安心する場合もある訳で、被災地以外の日常まで震災を理由にストップさせようとするのは過剰な自己検閲である。

 外国人政策や外国人の扱いについて不満に思う点は私にもある(特に犯罪で不起訴が目立つ点)が、二言目には外国人が悪い、外国人のせいだと己の不始末を棚にあげて他責思考で突っ走る日本人の醜悪さは度し難い。少しは自省せよ。

 高市総理は国会運営について「反省するべき点はありません」と述べたが、まったく、反省して欲しい人間ほど平気でそう言ってのけるものだ。日常において自己を見直す、自分がやっている事や意見を客観視して見直すということが無いのだろう。そういった能力に欠けるどころか、能力の無さを自覚せず、外国人が悪いサヨクが悪いと他人のせいにばかりする愚か者ばかりだからこの国は衰退しているのだ。

もう1つの息苦しさ

 皆はこの投稿を見て内容をどう解釈するだろうか。

 私は、目の前で起きた光景について「高速道路がまともに通れる状態では無くなってしまった」という意味で「終わった」と書いていると解釈する。

 が、これに対して以下のようなリプが山ほどついている。コミュニティノートでも「耐震構造が正常に作動した結果であって終わってなんかいません」みたいなことが書いてある。

 本意を汲まずに「耐震構造を設計した人の凄さやそれを実現した職人の凄さ」を盾に「高速道路終わったとか言うな」と隙あらば揚げ足を取って叩く醜悪さ。X(旧Twitter)はインターネットの下水のさらに底にあるドブのようなSNSだが、それにしたって酷い。

 何かにつけて難癖つけて叩ければ良い、というような人間の多さに日本という国、日本人の質の低下を感じずにはいられない。それを言い出せば「高速道路終わった」という日本語も変な訳だが、何というか・・・衰退するべくして衰退しているんだなと思わされる。

また別の話:音を出して動き出す?

 内容は以下の引用を見てもらえば一目瞭然として、高市政権になってから改めて

数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う

 という言葉を噛み締めている。

 実質賃金上昇率とやらがG7の中で最も高いとしても、日本の平均賃金はG7の中でぶっちぎりの最下位である。引用元は2021年のデータだが、今や一体どれだけ差がついているのか。考えるだけでも嫌になる。

 そもそも賃上げは主に企業が努力している結果であって、国民からは税と社会保険料を無限大にむしり取り、企業には賃上げを要求する日本政府は一体何をやっているのか。間でピンハネしてホクホクしているだけでろくなことをしていないではないか。

 「音を出して動き出す」という表現もいかがなものか。完全な誤用とまでは言わないものの、一般的に「音を立てて」の後に続くのはネガティブな内容である。支持者も含めて日本語が不自由なようなので今さらこの辺をこれ以上つつく気も起きないが。「動いたら頭をぶつけた」とか「動いたらその先が崖だった」とかじゃないなら良いな。

 というか、まず円安止めてから言ってくれる?国会閉じた途端に来年の選挙に被せて消費税減税をまた言い出しやがって。分かりやすい選挙のための餌。消費税減税の是非はともかくやり方が本当にいやらしい。何や、意地悪やな?

 経済政策も具体的なビジョンはなく「投資で成長させれば良い」程度の希望的観測しか無し。アベノミクスはその真意を理解せず惰性で続けているだけ。緊縮財政なのか積極財政なのかどっちつかずで本当は何も分かってないくせにポピュリズムで右往左往している。円安でホクホクなのは日本政府だけ。「音を出して」ってのは何か?我々が「音を上げる」状態になるのが良いのか?

 以下の投稿、小野田大臣の発言内容も「数字は嘘をつかないが(略)」の一例といえる。

 府中刑務所に外国人が多いのは外国語対応のためなのだが、文章も人の話も最後まで聴けない、読解力も理解力も無い、デマを簡単に信じる人間はこれを見て「え!今や犯罪者の4人に1人は犯罪者なの!犯罪者の外国人比率高すぎ!」、程度の認識しかできない。そうじゃありません。違います。

 実際のデータを見てみると、外国人による犯罪件数は令和6年のデータで刑法犯13,405件。警視庁から出ている犯罪情勢 2ページ、刑法犯の件数全体を見ると約73万8,000件。この中に外国人の刑法犯が含まれていると仮定すると割合は高く見積もっても2%に過ぎない。

第2項 来日外国人犯罪の検挙状況

令和6年の犯罪情勢

 そもそも外国人ヘイトの人々の世界観は「外国人は罪を犯しても捕まらないし不起訴になる」ではなかったか。「都合の悪い事実は見えない」か。こういうミスリードを大臣自らやるあたりが本当に質が悪い。

 南京大虐殺や731部隊をはじめ、旧日本軍の戦争犯罪を無かったことにしたがっている連中もいるが、そういう連中の頭の中は「何でも悪いことは外国人のせいにしておいた方が楽、日本人は清廉潔白で高貴な民族ということにしておいた方が楽」なのだろう。何かにつけて犯罪者=外国人という構図を見出したがるのはその証左である。

余談:推し活への危惧

 私もある程度の”推し活”をしている身としてあまり他人のことは言えないが、推し活と称して過剰に金銭を貢ぐ人々を見ていると「ああ、これは本来彼らの人生に居た筈の子供にかけるお金が代わりに流れているのだな」、と思ってしまう。推し活によって経済が回ると言うが、それは果たして歓迎するべきことなのか。

 加えて以下のような話を見かけた。なるほど思い当たるところはいくつかある。

 政治においては安倍晋三、山本太郎、立花孝志、神谷宗幣、高市早苗あたりがこの対象になるだろう。特に高市総理はメディアが「サナ活」なる理解不能な言葉を流行らせようとしていた。

 単なる政策への支持や人柄への評価が個人崇拝と化してしまうと、その対象がやっていることの是非が正しく評価出来なくなる。これを説明するための言葉はいくつかあり、

  • ハロー効果(ある面で優れているからほかの面も優れていると思い込む)
  • 確証バイアス(信じたい情報だけ集めて都合の悪い情報は軽視する)
    • 成功は大きく評価する
    • 失敗は失敗した理由を他に探す(外国人が悪い、野党が悪いetc.)
    • 批判は敵対勢力のせいにする(外国勢力が仕組んでるetc.)
  • 認知的不協和(好意的に評価している人が悪いことをしたという事実が受け入れがたい)
  • 動機づけられた推論(人は信じたいようにしか信じない)

 これらの心理的効果を自覚し、下手に個人崇拝に走らず政策を客観的に評価することが重要である。自民党を信じ続けたところで日本国民が報われる日は永遠に来ない。日本国民が自らの能力不足を自覚し、この国を良くするために努力しない限りこの国が再び世界に誇れる国になることはない。救世主など期待するだけ無駄である。

外国人の永住権要件厳格化で「治安は良くなる」か

 外国人の永住権取得の条件厳格化が波紋を生んでいる。なかなか厳しい条件にこれまで真面目に日本で暮らして来た外国人からは永住権を諦める声も出た。高市政権になってから出てきた外国人政策は、果たして高市政権支持者が思うような結果をもたらすのか。

(外国人の永住許可要件厳格化へ 年収、日本人の平均以上)

意図する所とデメリット

 報道を通じて示された要件には

 「日本人世帯の平均を上回っており、その年収で将来受給できる年金額が厚生年金に30年加入していた水準に達していることを要件とする」

 とある。ここが一番反発が大きいように見受けられるが、これは社会保障制度における公平性、永住する上での経済力の確認が目的と見られ、一定の合理性はある。厚生年金の加入期間や額についても、永住する気なら年金がそれなりにある(=生活保護に頼らなくて済む)ようにしてね、という意図がある。

 が、日本人世帯の平均年収(約580万円前後)を外国人が上回ることは容易では無い。特に地方在住者や外国人材として多く入ってきている実質的な出稼ぎ労働者には難しい基準である。ここまで基準を高くしてしまうと将来的な人生設計が破綻しかねない。真面目に同化・定着する努力をしてきた外国人にとっては残酷かつ急激な厳格化と言えるだろう。日本人でさえ世帯年収580万を超える世帯はどれだけあるか。なお、日本人世帯の年収"中央値"は410万円である。「平均って怖いね」とどこかで学ばなかったのか。

 加えて、ただでさえ今は円が弱い。海外で働く方が労働環境も賃金も良い。そんな逆風の中で「低賃金悪待遇の中で永住権取得を目指し、同化する努力をして長く真面目に働いても簡単に制度設計でゴールを動かされる」となると、欧米や他のアジア主要国との人材獲得競争において最初から選択肢から外されるリスクが高まる。海外から優秀な人材が今より来なくなる。

 厚生年金についても永住権取得申請の制度と不整合がある。永住権取得条件の1つは「就労しながら日本に10年間在留すること」。10年経ったら永住権申請できる、かと思いきやそこで「厚生年金30年分」を求められるようになれば時間が足りない。いくら優秀な人材でも物理的に不可能な話であり、「永住権欲しかったら30年済むつもりで来い」と言っているに等しい。果たして、そこまで言われても優秀な外国人材が日本を選ぶだろうか。

 かたや、日本の年金制度では年金を受け取るための基準は10年である。永住権取得における要件と年金制度に20年もの乖離があることは果たして許されるのか。

www.mhlw.go.jp

社会保障タダ乗り論

 永住できるだけの経済力もなく、日本の文化に同化する努力もせず、ただ「なりゆき的に不法滞在でもして子供も作ればお情けで永住が許されるし生活保護で生きていける」などと思っている不埒な外国人は追い出すべきである。私もそこは異論無い。

 しかし、「社会保障へのタダ乗り防止」を強化するという目的と、永住権要件における年金の要件厳格化にはどれだけの整合性があると言えるか。年金についてはむしろ日本側が外国人労働者に一部タダ乗りしている実態がある。年金の「脱退一時金」については以前の記事でも触れたが改めて要約しておこう。

 外国人労働者は日本で働く間、税金も社会保険料も日本人と同じように払っている*1。そこで払った年金については、帰国してから「もう母国に帰ったし日本の年金は受け取れないので払った分を返してください」という請求が出来る。これが「脱退一時金」という制度。たまに週刊誌が「外国人は年金を脱退できる」などと煽るがそれはこの制度。

 しかし、払った年金は全部は返してもらえない。日本政府が年金積み立ての足しにするために外国人からピンハネしているのである。タダ乗りである。

脱退一時金の制度|日本年金機構

  • 請求できるのは帰国してから2年以内
  • 返してもらえるのは過去5年分だけ
  • 返してもらった期間分はもちろん年金支給要件(10年)から除外

manuller416.hatenablog.com

 「外国人だけ年金脱退できるのは外国人特権だ」という声もあるが、彼らは日本以外に帰る国があるから脱退できる。母国に帰った後で年金を受け取らないから返してもらえるのであって、それも払ったものを全額返してもらえる訳ではないのに何が特権なのか。アホが実態を何も知らず思い込みだけでモノ言うな。今どきAIがあるんだからせめてAIに実態を聞け。

 それも、年金機構のサイトに掲載されている厚生年金脱退一時金の計算式を見れば、返してもらえる年金は実際に払った額ではない。加入期間中の平均標準報酬月額に支給率を掛ける方式になっている。これがまた絶妙にいやらしい。なぜ1円単位できっちり実績ベースの計算をしない?ねんきん定期便には記載できるのに?やましい事をするためだろ?分かりづらいことをして相手に損をさせるためだろ?弱者のふりをして外国人労働者からも「もらえるものはもらおう」の精神なんだろ?だから滅びゆくんだよこの国は。

結局、治安は良くなるのか

 結論から言えばNOである。永住権申請の厳格化は優秀な人材、ないし今まで日本で長く暮らしてきた外国人しか影響を受けない。日本の治安を悪くするような外国人にはあまり影響が無い。むしろ「憧れの日本に永住できるから永住権を目指して低賃金、悪待遇でも頑張ってきた」外国人ほど日本を離れる可能性が高いのでは。「日本人ファースト」などの排外主義的な風潮が高まればなおさら居心地は悪くなる。

 高市政権、自民党とべったりな経済界、経団連がどのように考えるかを推察すればこれは自明。止めるどころか(主に)自民党と公明党が加速させた日本人の少子化、しかし経済規模は維持したい、人手が足りない。特に地方の人手不足を外国人で補っているのが現状の今、低賃金悪待遇でも働いてくれる現代の奴隷がいなくなっては困る。

 だったら次は?ベトナムやミャンマーよりも国情や経済情勢が悪い国からでも外国人労働者を受け入れるしかない。人手不足という名の奴隷不足ゆえ、治安を悪くしている主要因のような外国人でも日本から出ていってしまっては困るのである。少なくとも経済界にとってはそうだ。

 では政府自民党はどうするか。そこに影響が無い程度に外国人に厳しい措置を取る。それが今回の永住要件の厳格化である。その実態も分からず外国人への他罰欲求のみで現政権を支持する日本人のなんと多いことか。

思い上がりも甚だしい

 日本円の価値が落ち続ける今、日本は

  • 労働環境が悪い
  • 言語などの文化的ハードルが高い
  • 税金と社会保険料が重い
  • 賃金が低い

の四重苦。言い方は悪いが外国人労働者にすら選ばれない国になっている。これはもう3年も前に書いたし、その傾向は変わっていない。一部改善は見られるが焼け石に水。「働きに来させてやってる」という認識は思い上がりでしかない。

manuller416.hatenablog.com

 それにしても、オーストラリアなら月収38万円とか言ってたのがもう3年前か・・・この間に一体どれだけの差がついたか考えるだけでも恐ろしい。実際、私の会社でも入ってくるベトナム人の人材としての質は年々落ちる一方だった。その辺は日本語修得速度や就労意識に露骨に表れる。幸い、かつて働いていた人が特定技能として戻ってきてくれたので人手不足感は若干マシだが、外国人だからと冷遇してきた企業は自業自得とはいえますます厳しいだろう。

 今はベトナムやタイの方が国民の平均年齢も若く経済にも勢いがある。日系企業が現地に工場を建てるので、通貨安もあってわざわざ日本まで出稼ぎに来る必要性も薄い。国民が無自覚、いつまでも「日本は東南アジア諸国より上」と無意識に思っているだけでその実、日本はアジア諸国の中では落ちぶれつつある。ちなみにクルマ関連で見かけたのだが、タイではスズキのジムニーが(関税の関係ももちろんあって)800万円するそうだ。

 こんな状態でただでさえ魅力に欠けるこの国から出がらしの残り香ほどの魅力すら失われていけば、いよいよ人手不足は深刻になり困るのは日本人である。経済界と自民党が国に招き入れる人材はますます質が落ち、犯罪も増えるだろう。外国人労働者は増えることはあっても減ることは無い。何せ彼らが減らし続けた日本人の穴を埋めなければならないのだから。次はカンボジアか、はたまたアフリカか。

 「永住権は諦めて帰れ」といって素直に帰ってくれる人ばかりなら良いな?数が増えれば、日本人より外国人が多くなれば、いやが応にも彼らに参政権を認めざるを得なくなるだろう。そうした実質的移民政策を進めているのが自民党である。

余談:政治がつまらなくなった

 高市政権になってから政治が加速度的につまらなくなった。「だったらどの野党を支持するんだよ」と対案ガーに言われそうだが、そうは言っても自民党に300議席は与えすぎというもの。これだけ議席があってもサヨクのせいだ野党のせいだと失政をリベラルのせいにする人間も散見されるのが度し難い。

 私は右寄りな人間だと自覚しているが、かねてより「リベラルやサヨクが嫌がることが正解」という思考回路に疑問を抱いて来た。私自身もそういった思考に陥ったことがあるが、「嫌いな奴の反対を行くのが正解に違いない」という思考は、見方を変えれば「嫌って見下してる相手に判断を任せている」に等しい。危険な思考停止であり、自分の頭で考えるのをやめてしまえばいつかは善悪、物事の是非の判断を見誤る。

*1:少なくともまっとうな経路で就職している場合は

自衛隊の暴走

 陸上自衛隊の対外情報部門が日本国内の大学教授、NPO法人代表らを対象に思想信条や性的指向まで組織的に情報収集していたことが明るみになった。何より問題なのは、法的根拠も無く防衛省がこの活動を把握していなかった点だろう。本当に把握していなかったのかすら怪しいものだが。

news.yahoo.co.jp

kumanichi.com

活動の正当性とは別に

 ヒューミント=人間を通じた情報収集活動において、有事の際に情報源として「誰が信用できて誰が信用できないか」を平時に探っておくことは異論無い。信用できる情報源とそうでない情報源を分けておくことには合理性がある。「本人に同意を得ていない」という点についても、その目的からすれば同意を得たうえでそれを見極めることは困難だろう。

 しかし、防衛省も把握していないというのは一体どういう話か。軍隊、組織の在り方として上が下をきちんと制御出来ていないのは大問題である。「暴走」以外に適当な表現が見当たらない。本当は把握していた上でシラを切っているのか知らないが、それはそれで問題。

上記記事より一部抜粋

 一部では「困るのはスパイだけ」だの「ただのアンケートだ」だのと擁護する声があるが、本人に同意の無いアンケートなど初めて聞いた。「やましいことが無いのなら」などというのも行為の是非とは無関係の屁理屈である。プライバシー権が一体どういうものか理解してから物を言うべきだ。スパイスパイと思考停止で鳴いている奴らは本当に人間なのか?

 法的根拠なく個人情報を収集することはプライバシー権や自己情報のコントロール権、法の原則を考えれば許されない。個人情報保護法においても、「法令の定める所掌事務を遂行するため必要な場合に限り、かつ、その利用目的をできる限り特定しなければならない」という定めがある。個人情報に関わる部分はその辺のWebサイト等でも「~の目的以外には使用しません」という宣言がある筈だ。

 「大げさに騒いでるだけ」という意見は甘んじて理解するが、正常性バイアスというバイアスの存在も忘れてはならない。「大したことじゃない」、「これくらい普通」と道理に通らぬことを放置するとたちまち悪いものが増長してしまう。日本人はそうした「惰性で容認したがゆえに後々煮え湯を飲まされた」経験がそれなりにあると思うのだが、一体いつになったら学習するのか。

 なお、2007年にも自衛隊のイラク派遣に関連して無関係な情報まで収集し、訴訟を起こされて自衛隊の情報保全部隊の活動が一部違法とされた事例がある。まさしく根拠なき情報収集が際限なく拡大し、国民のプライバシー権を侵害した前例。

自衛隊情報保全部隊による国民の監視活動が一部違法とされた事例

 原告の主張はあまり認められていないが、この部分、イラク派遣とは無関係な部分の情報収集について裁判所が「必要性を認め難い」と指摘している。一方で公共の場で行われたデモへの参加等に関する情報収集は、公共の場で行われていることを理由にプライバシー権の侵害を認めていない。

 2007年の件では内部情報が日本共産党に暴露され、今回は熊本日日新聞の独自取材で内部資料の写真が出た訳だが、これでは「個人情報を収集してはいるが文書は適切に管理されているので問題無い」とも言えないだろう。実際に漏洩しているので。

 このような好き勝手な行動を許し続ければ、上に忖度して自衛隊による国民の監視がさらにエスカレートする危険性がある。過去に訴訟になって一部で違法性を認定されているにも関わらず、依然として法的根拠無く同様のことが繰り返されているあたりに自衛隊の組織としての自浄作用、防衛省の統制能力を疑わざるを得ない。

 厳しいことを言えば、こんな事になるので憲法に自衛軍さえ明記させてもらえなかったのでは。軍隊など作らせようものなら上に忖度して勝手なことをし始め、それがどんどん増長していく。戦後直後の方が日本人も米国人も、日本国民の性質がよく分かっていたのだろう。情報収集するとしてもまず法整備が先。そういう事を決める前に勝手なことをするな。

 そもそも高市政権を見て、これまで日本を衰退させ続けてきた自民党の政治を見て、なぜそこまで政府与党を信用出来るのか理解できない。愛国心うんぬん言うのであればまず愛されるような国作り、国家運営をせよ。

ところで

 陰謀論に片足突っ込んだ話にはなるが、今回問題になった情報収集部隊のある朝霞駐屯地で最近、ゴミ集積場の火事があった。まさか、やましい事をしていた証拠の隠滅を図ったのではあるまいな?タイミング的にも何ともいやらしい話だ。

news.yahoo.co.jp

小泉進次郎は一体何を確認したのか

 防衛省が把握していなかった、事実確認に時間がかかると言っている今回の件について、さっそく小泉が「不適切活動は確認されなかった」と言及している。把握していたのか、いなかったのか。どっちなのか。誰かが嘘をついている。

www.jiji.com

 結局、後ろめたいことがあっても「違法なことはしていない、確認されなかった」と強弁しておけば国民の目を誤魔化せると学習しているのだろう。これまでがそうだったので、私が子供の頃なら一発で大臣を辞するような失言でもふんぞり返って居直るようになってしまった。何の責任も取らない人間が大臣とは一体どういうものか。お飾りという言葉がお似合いだ。

 「共産党はミサイル大好き」発言、自民党党大会における自衛官の宣伝活動への利用、核武装についての言及だけでも3アウトだと思うのだが、これらが問題視されないで雰囲気だけで支持されている現状に恐怖を覚える。もうすぐ長崎と広島で平和記念式典があるが、核武装に言及して憚らない防衛大臣がどの面さげて出席するのか見ものだ。何なら高市総理、小泉大臣ともに主催側から出席拒否の扱いくらいして欲しい。選挙に行くだけが民主主義では無いのだ。

高市政権で進んでいる増税

 円安が止まらない。直近では1ドル163円を付け、円の価値が落ち続けている。これ、実は高市政権が推し進める増税の1つかも知れない。

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「インフレ税」という見えない増税

 「インフレ税」という税目がある訳ではない。しかし、円安が進めば物価は上がり、賃上げもせざるを得なくなり、その分、税収が上がる。

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 単純な話、円安で海外から輸入する材料が高騰し、それが小売価格に反映されて今まで税抜き1,000円だったものが税抜き2,000円になっただけで、消費税は100円から200円に倍増する。企業は物価高を受けて賃上げをせざるを得なくなり、賃金が上がった分、所得税などの税収も上がる。これがここ数年、毎年のように「過去最高の税収」となっている理由の1つだろう。

 「円安は高市政権のせいではない」という声もある。それは事実。が、後述する高市政権の政策からは更なる円安を招きかねない要素が感じられる。本腰を入れて円安を是正しようという姿勢が見られない。国会では国旗損壊罪だ皇室典範改正だ副首都法案だと、国民のための法案が1つも見られなかった。

 この姿勢は日本政府が円安を放置する(黙認する)姿勢を見せているにほかならない。片山さつき財務大臣は「必要ならば対抗措置を取る」と述べたが、口先介入でどうにかなる段階はとっくに過ぎている。他ならぬ高市総理が「円安でホクホクです」などと言っていたし、あれは「日本政府としては円安を歓迎している」と取られたのでは。

 円の価値が下がり続けることは、政府にとっては国の借金が軽くなることでもある。たとえば100万円の借金があったとしても、100万円の実質的な価値が50万円まで落ちてしまえばそれは借金が半減したことと同義。「100万円貸した時には100万円分の買い物が出来たものを、返って来る頃には円安で貸した当時と比べれると50万円分の買い物しかできない」、となれば相対的に債務は減っている。価値とは絶対的ではなく相対的なもの。

 政府は円建てで日本国民から借金しているので、円安を進めれば進めるほど税収は上がるし実質的な借金は減る。円安が進めば進むほどそれは実質的な増税として作用する。これは確かに「円安でウハウハ」だろう。国民はたまったものではないのだが。

政策に見るインフレ増税

 まず最初に食料品の消費税減税について考えなければなるまい。私は減税が必要だと今でも思っているが、かたや日本の政治家や官僚は「無駄な支出を減らす」という能力が無いので、減税するとなると代替財源が必要となる。

 この時、結局は国債頼りになる公算が高い。となれば海外からは日本の財政規律が疑われ、円の信頼がさらに落ちる可能性がある。つまり円安が進む要素になる。

 消費税減税は必要だと思うが、一方でやり方が下手なので更なる円安を招き、それによって減税分を相殺する、ないし上回るさらなる物価高を招く危険性がある。似たような事例としてよく挙げられるのはイギリスのトラスショック。

 以下の記事ではトラスショックは「日本では起こらない」と予想しているが、私は市場の反応はそこまで甘く無いと思う。市場がいつでも好意的な見方をしてくれると思ったら大間違いだ。

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 また、直近でGPIFに日本国債を買わせるという話が上がっている。政府から独立して年金を守る立場にあるGPIFだが、完全に政権から独立している訳でもなく、高市政権から自民党がGPIFの判断に口出しするようになればこれもまた危うい。

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 なぜか。「GPIFが国債を買い支える」という話になれば、市場からは「日本は年金の積立金まで国の借金に充てている」と見られるから。

 GPIFが独立行政法人として年金受給者の利益を守る立場をかなぐり捨ててまで、国債を「買い支えないといけない」とはそういう事である。また、「国債の利回りを抑えるために市場を歪めている」とも取られるだろう。

 これによって円の信用がさらに揺らぎ、日本国債の価値が大きく落ちでもすれば、国民が積み立てて来た年金という資産に大きな損害が生じてしまう。

 「市場のクジラ」とも言われるGPIFの巨額の資金が日本国債に流れ込めば、日本国債の需要は急増して利回りは低下する。かたや日本国債購入の資金調達のために米国債を売る話があるので、そうなれば米国債の利回りは上昇する。

 一般論として国債利回りが高い通貨の方が買われやすい傾向があり、日本国債の利回り低下&米国債の利回り上昇で長期的に見て円安傾向が強まることとなる。

 GPIFが日本国債調達のための資金として米国債を売り、それによって短期的に円高に振れる可能性があるものの、長期で見れば円安誘導政策。おそらく、高市総理の熱心な支持者たちは短期的に円高に振れたのを見て「さすが高市さん」と大盛り上がりすることだろう。が、その後どうなるかはお察しである。「騙されていた」と言って平気でいられる国民なら、恐らく今後も何度でも騙されるだろう。

 この2つだけ見ても高市政権は円高を是正するより円安を黙認する、むしろ加速させる、それによってインフレ増税をしようとしているように思う。少なくとも加速する円安へのリスクマネジメントは後手に回っている。円安によって様々なものが高騰し、その負担軽減策としてさらに国債に頼るとなれば悪循環でしかない。

具体像なき「骨太の方針」

 直近で高市政権から「骨太の方針」が発表されているが、本当に何をどこまで理解してやっているのか怪しいものである。初っ端から「日本と日本人の底力を活かし、総合的な国力を徹底的に強くしていく。これが高市内閣の使命である。」などとマッチョで精神論的な書き出しから始まるあたりでもう目が痛い。

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 「財政を抑える」よりも「成長への投資」を重視する方針へ転換、と言うのは良いが、そもそも日本の官製事業でそこまで大成功した事例はあっただろうか。政府による成長への投資を狙って成功させられるなら今頃この国はもっと栄えているだろう。実際に成長するのは、「いかに政府に取り入ってお金をもらえるか」が上手いだけのシロアリだけである。成長よりも「政府から公金を引っ張ること」が目的化する。

 インドやアメリカで巨額の投資話を決めてくる、その延長線で「AI・半導体・DX・科学技術への官民投資を大幅に拡大」と言い出すのは良いものの、野心的なのは口先だけで消費税減税の財源すら確保に苦慮している現状、内容は抽象的な「強がり」の意思表明。地道に産業を成長させるのではなく、投資投資と「金さえ出せば何とかなる」と思っているあたりが「無能さを自覚せず歳取ってから何とか一発逆転を狙っている凡人」感があって辛い。

 「博士号取得者を増やしたい」みたいなニュースもあったが、政府が大学に研究予算をつけないあまり優秀な人材が海外へ流出し続けている現状はどう考えているのか。投資投資と調子が良いが、一体どこの誰のための投資なのか。「成長の果実」とやらが外資に横取りされないと良いな?

 また、「成長によって債務をGDP比で安定的に下げる」方針らしいが、本当に自民党にこの国を再び成長させることが出来るのか。「行き過ぎた緊縮財政を断ち切る」ともしており、財源なき減税、歳出拡大をにおわせている中でむしろ債務は増える可能性が高い。成長うんぬんは「年~%成長させますから借金増えるのは大目に見て」と対外的に言い訳をしているに過ぎない。

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 高市総理は「成長のスイッチを押して押して押して参ります」と述べていたが、本当にそんなに良いスイッチあるのか?なぜ今まで押せなかったのか。わざと押さなかったのか。

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 結局、「骨太の方針」は長文かつ難解に「私達は無能なので民間でどうにか頑張ってください。お金は何とかします。たとえ1,000兆円借金しても最終的に投資で色つけて返せればそれでええやん」、程度の内容に過ぎない。円安傾向は止まらず(ないし一時的に止まって再び加速する)、それによるインフレ税の増加も止まらない。日本円を「そのまま貯金しているだけでは損」な時代が来ている。

アベノミクスは本当に継承されているのか

 円安へ誘導してコストプッシュ型インフレを誘発させ、いやが応にも物価上昇を招き、それによってデフレスパイラルから脱却する、という目標は達成されつつあるように思う。アベノミクス初期は「超デフレ・超円高・低金利」という世界だったが、現在は「世界的なインフレ・急速な円安・国内金利の上昇圧」という真逆の環境。

 アベノミクス3本の矢の残り2本、「機動的な財政政策」と「民間投資を喚起する成長戦略」はあまり目立っていない。コロナ禍、ウクライナ戦争、イラン戦争などの不測の事態によって「大胆な金融政策」の影響ばかりが大きく出てしまい、なおかつその収拾についてもビジョンが無い。

 状況が変化する中、立案者ももうこの世に居ないことも相まって、アベノミクスの路線を思考停止で継承し続けることが本当に正しいと言えるのか。進むにつれて色々と見えてきた中で本当に「この道しかない」といえるのか。否。

 「サナエノミクス」なる言葉もあったが一向にアベノミクスから何をどう変えるのかのビジョンが見えず、柔軟性に欠けている今のままの政権では「日本はこれから成長するので多少の歳出拡大や減税ではビクともしない」という説得力を市場に与えることは出来ないだろう。

投資による自己防衛の必要性

 以上のことから、私は以前にも増して日本の通貨「円」に対して将来性を危惧している。外貨建ての預金なり資産なりを持たなければこの先、貯金の価値は目減りする一方だろう。そうでなくとも既に多くの個人投資家が米国株式に逃避している。まだそうした防衛策を取っていない人に対し、しがない個人投資家の1人として純粋に良心から忠告申し上げる。投資も預金もあくまで自己責任で。

  1. 今カラデモ遅クナイカラ外貨デ預金モシクハ投資セヨ
  2. 外貨資産ヲ作ラヌ者ハ全部自己責任デアル
  3. オ前達ノ父母兄弟ハ貯蓄ガ目減リスルノデ皆泣イテオルゾ
余談:小泉進次郎の危険性

 小泉進次郎防衛大臣は核兵器に関する議論の必要性について言及し始めた。政治家が、公人が大っぴらに核武装論に触れて無傷で済むとは世の中変わったものだ。

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 「アメリカがあんな有様で本当にいざという時に頼りになるか分からない」、「いつかはアメリカに頼らない安全保障を考えていかなければいけない」、「軍事的にアメリカから独立するためには核武装は必要となる」、という主張は理解する。

 が、CIAに設立された自民党に本当にそんな意思はあるのか。それも対米従属のプロ、沖縄で女子高生が米兵に強姦されても「コメントは差し控える」だった輩に。一体どんな意思があって核武装を明言するのか見えてこない。

 もし核武装を目指すとしても極秘で、おくびにも出さないように進めるべきではないか。でなければ核武装を目指してミサイルを作る前に叩かれたイランの二の舞になりかねない。「日本は将来的な核武装の意思があるので今のうちに攻撃してください」と中国に発信しているに等しく、これは見方によってはもはや外患誘致罪である。

 無能な働き者が一番厄介だ。

余談その2 高市総理のお気持ちポスト

 Xで高市総理が投稿したお気持ちポストが話題だった。信者や人を見る目が無い者はこれを読んで「お辛い中で頑張ってらっしゃるんだな(ほろり)」となるらしいが、私には理解できない。

 特に「平日は、公邸に戻ってから、風呂掃除、入浴、夕食、夕食後の洗い物、洗濯、簡単な掃除まででプライベートな時間は精一杯」、アイロンがけや裁縫の部分。え?一国の総理大臣ともあろう人が公邸の風呂掃除から洗い物にアイロン掛けまでやってるんですか?立場的に使用人でも雇ってやらせるのが筋では?麻生太郎が総理大臣の時は麻生太郎がそういうことやってたと思うか?金あるんだから使用人くらい雇えよ。お友達の企業から外国人労働者でも派遣してもらえ。

 「0~3時間睡眠が常態化」とも書いているが、これも「私は自分自身のマネジメントが出来ていません」という宣言に等しい。その辺の企業でこんなこと書いてたら疑われるのは自己管理能力である。

自己管理出来ない奴が国の管理やろうとするな。

 おそらく庶民にも身近な仕事を入れることで同情を買いたかったのだろうが、その辺りはポピュリズムの極み。「女性初の総理大臣」でありながら「女性天皇」はしっかりガラスの天井を補強する側に回り、「女性らしい仕事」を理由に仕事が出来ない言い訳をして同情を買おうとする。世のバリキャリ女性達に高市総理は今、一体どのような存在に映っているのだろうか。

 至極個人的な見え方を言えば、高市早苗を総理大臣に据えた自民党の判断にうっすらと悪意すら感じる。「だから女はダメなんだ」と言わせたがっているレベルにすら思う。

 それにしても、今年2月から今の今まで毎日毎日よくもまあここまでつまらんニュースで埋め尽くせることだ。反応が追いつかない。それが世間一般で言うところの「スピード感」らしいが本当にろくでもない。過去最低、「悪夢の民主党政権」よりまだ悪い。