ヤマネコ目線

大体独り言、たまに写真その他、レビュー等

レビュー+) Falloutドラマ第4話

 AmazonPrimeVideoで配信中の実写ドラマ、Fallout(フォールアウト)第4話のレビュー。第1話のレビューは↓、予習しておいた方が良い用語等は後述。

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総評

 これまでの話の中で一番痛そうなシーンがちらほら。今さらだがそういうシーンに耐性の無い人間が見るべき作品ではない。また、文字通りの濡れ場や大人向けの言葉などが出てくるため、親子で見るのはオススメできない。原作を遊んだ人間としてはスプラッタ表現はなかなか踏み込んだ表現をしていて良い点だと思う。

 「この先どうなるんだろう」という展開がルーシー、ボルト内で同時に展開されていてより内容に惹きつけられる内容になっている。ルーシーの方は世紀末サバイバル感が増して来ており、ボルトの方はサスペンスチック。

 特にMr.Handyは全く違和感ないレベルで素晴らしかった。存在感があるのはもちろんのこと、人間の感覚と微妙にズレた感覚、そこから来る善意らしきものと無邪気な悪意の同居。これぞFalloutのロボットという感じ。

Mr.Handy(Fallout4冒頭に登場する同型機)

 正直少し残念だった点は廃墟にある車の残骸や建物が現実、この世界の1900年代っぽいものだったこと。Falloutの世界はこの世界とは別のレトロ・フューチャーな世界であり、車や建物、あらゆる備品が現実のそれとは一味違うデザインになっている。雰囲気は出ているのでCGでも良いからそこは再現して欲しかった。

 ゲーム内の車の残骸。ありそうで無いレトロ・フューチャーなデザインが面白い。

 あと失った指をくっつける描写は原作ゲームを知っている側からしても雑が過ぎるが、ああいう大雑把な所があるのは理解できるゆえに何とも・・・スティムパックでぱっと生えてくると流石にゲーム臭すぎるか。

予習しておいた方が良い用語等

*ネタバレに繋がる要素がある可能性があります

スムーススキン

 グールが人間を呼ぶ時に使うことがある呼び方。放射能汚染などで焼けただれてボロボロの肌であるグールからして、普通の人間は滑らかでキレイな肌をしているのでこう呼ぶ。この言葉1つに羨望、嫉妬、嫌悪が詰まっているように思う。

小瓶に入った薬

 ガンマンのグールが求めてやまない小瓶に入った薬。あの薬が無ければフェラル・グールになるという設定らしい。他のグールが徐々に狂い、フェラル・グールになりかけているような描写がある。

 これは個人的な解釈だが、あの小瓶はRADアウェイ(点滴パックに入った放射能除去薬)を小分けしたものではないだろうか。脳に放射能汚染の影響が及ぶとグールは正気を失い、フェラル・グールになってしまう。しかしFalloutの世界で生きて行く上では放射能汚染は避けられない。なので定期的に放射能汚染を除去する必要があると思われる。

RADアウェイ

 現実では放射能汚染そのものを除去する薬剤なんかは無いのだが、ゲームではシステムの都合上、放射能汚染によってステータスが下がり過ぎて詰むのを避けるために治療薬がある。

スーパーウルトラ・マーケット

 Falloutの世界におけるスーパーマーケット。「super」は「特大の」、「ultra」は「過度の」という意味がある。直訳すると「売り物が超充実した特大の小売店」的な?

 基本的に物資は漁られ尽くして空の状態。缶詰の空き缶や倒れた陳列棚、生存に役立たないガラクタが残っている程度で基本的に立ち寄る理由は無い。レイダーがアジトにしている場合は物資が期待できる。しかし戦前、人が多く居たであろう場所はフェラル・グールも多いので注意しなければならない。

黄金律

 Falloutの用語では無いが一応。「自分が人にして欲しいようなことを相手にせよ」という積極型、「自分がして欲しく無いことは相手にするな」の禁止型がある。後者は日本人でも耳にする機会があるのでは無いだろうか。少なくとも私はあったがそのルールの名前までは知らなかった。

 英語ではそのまま「Golden Rule」。いつの時代、どこの国どの文化圏でも普遍的に通用するまさしく黄金のような法則と言えよう。基本的に欧米でこれを言う場合はキリスト教がバックグラウンド。ベルセルクでも聞いたことある?節子それ「宇宙の黄金律」≒因果律

アブラクシオ・クリーナー

 ABRAXODYNEケミカル社製の洗剤で食器の洗浄、トイレや風呂の掃除、果ては金属の錆落としも可能というなんかヤバそうな万能クリーナー。綴りを見ると実際の発音はエィブラクソ・クリーナーではと思うが日本語訳はアブラクシオ。名前からして油汚れに効きそうなのでどういう物なのか覚えやすい。

 同時に出ていた「パイプクリーナー」はどういう効果の薬剤なのかの説明か。現実世界の洗剤にも言えるが人体に入るとかなりヤバいものに間違いない。

10mmピストル

 ルーシーがフェラル化したグールに向けて撃った拳銃。一般的なピストルでやたらと大きい。原作ゲームでも初めて手にする武器は大抵これであり、拡張性が高く威力も十分、弾も手に入りやすいので終盤まで役立ってくれる優秀な武器。

 拳銃よりも威力の高い武器もあるが、フェラル・グールのように倒しても弾薬が補充できる見込みが無い上、そこまで脅威度が高くない相手に対していちいち高威力の武器を使うのはもったいない。なので地味だが拳銃は重要。1対1ならグールなんか鈍器で叩きのめしても良い。

 なお、現実の拳銃の一般的な口径は9mmなのでそれより少し威力は高そう。ゲームでは.38口径、5mm弾、10mm弾など複数の弾薬が登場し、それぞれ使用する武器や威力が違うので使い分けも重要。ガンマンのグールが持っている武器はショットガンのようだが、使用している弾丸はスラッグ弾に見える。ゲームではバックショット弾(小さい玉が拡散する普通の「ショットガンの弾」)だけ。

ネズミを使った実験

 Vaultパートでちらっとテレビに流れている内容はおそらくアメリカの動物学者、ジョン・B・カルフーンによって行われたネズミを使った実験 Universe25を示唆している。

 これは「もし、無限の食料と繁殖に十分なスペースを与えられたらネズミはどのような行動をするのか」という実験で、食料が溢れた先進国において動物としての人間がこの先どうなるのかを探る意味で行われた。この実験の結果、ネズミは全滅している。

 ざっくり説明すると個体数が増え続けた結果、親が早い段階で子供を追い出す、同性愛行動が増加する、無気力なオスが増える、攻撃的なメスが増えるなどの異常が表れ始め、そのまま出生率が低下し続けて絶滅する。特に深刻だと思うのは「子供が早くに追い出されること」。ネグレクトされ、社会性を学ばずに育った子供は適切な繁殖行動が取れない=子供が生まれなくなる。今の社会でもこういう風潮、少し見えて来てないだろうか。我々はネズミではない、しかして動物であることは同じ。ぞっとする。

 ここからVault-32で起きた事に予想がつく。のだがそれは後のお楽しみ。

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共同親権は何が問題なのか

 共同親権に関する法案が順調に通過している。Xではこれに関して否定的な意見が目立つ。何が問題なのだろうか。そもそも今の国会、年寄りが官僚の台本を読み上げるだけの茶番劇になってはいまいか。これに限らず国民にとって悪いことは拙速に行われて、政治資金規正法の改正のような肝心なことはかなり足が遅い。

共同親権導入の背景

 日本は今まで単独親権制度であり、離婚する際に子供の親権はどちらか一方の親が持つ。現状、妻側が親権を持つ場合が85%超と偏りがあり面会拒否によって父親が子供に会いづらい、会えないという問題がある。面会できないから愛情も湧きづらく、そのため養育費の支払いがスムーズに行われないこともある。これが共同親権導入の理由とされている。

 しかしこの問題、男性の私から見ても本当に問題なのだろうかと思う。妻側が親権を持つ場合が85%はさすがに偏りを感じるものの、しかしてそれだけ偏りが出るには相応の理由があるのでは。裁判官は「子供は女性が育てるべき」といった偏見だけで判断している訳ではあるまいし、夫婦間で相談して決めたのであればそれはあくまで合意の上、少なくとも親権を持たない側が養育費を支払わない理由にはならない。

 共同親権を導入せずとも、親権をどちらが持つかの判断のプロセス見直し、面会に関する条件の緩和、養育費の支払いが滞る場合の差し押さえなど、やりようはある筈ではないか。後述するがこれらの問題が共同親権の導入で解消するとは思えないし、むしろ問題が増える可能性がある。共同親権の導入をもって万事解決とするのは立法府の怠慢である。

共同親権の何が問題視されているのか

 共同親権が導入されれば父、母どちらでも親権を持つことが可能となり面会を拒否できない。なお、共同親権は強制ではない。単独親権を選択することも可能。この場合、父と母どちらが親権を持つかを当事者が話し合って決めることになる。

 ここで問題は夫婦が不仲あるいはDV被害のある場合。話し合って決めるも何も「これ以上、相手に関わりたくない」という状況が生まれ得る。そうなれば話し合いどころでは無いし、話し合いの場を設けたところで一方がもう一方に対して支配的な交渉を進める可能性は十分あるだろう。ここで抵抗する気力が無ければ、不本意共同親権に持ち込まれる可能性がある。

 抵抗する気力があり、双方の意見が対立した場合は家庭裁判所でどちらが親権を持つべきか争うことになる。ここで従来の単独親権に加えて共同親権にするという選択肢が出て来た以上、家庭裁判所から「共同親権にせよ」と判断が下った場合はたとえDV被害者でも元配偶者と関わる必要が出てくる。裁判所が常に正しい判断が出来るかと言えば当然そんなことは無い。

共同親権のメリット

 そもそも共同親権のメリットの1つは「どちらが親権を持つかの争いが避けられる」という点にあるのだが、今回の日本の制度設計ではこのメリットが無い。選択肢を増やしたことがさらなるDV被害の増加・継続につながる可能性がある。にも関わらずいずれは単独親権を廃止し、共同親権一択になるかも知れない。自公政権ならそれくらいやりかねず、一部で「離婚禁止制度」と揶揄されるのも分からなくは無い。

 共同親権には「離婚後も両親が共同して子育てできる」というメリットもあるが、裏を返せばどちらか一方の協力が無ければ前に進めない事態も発生し得る。「俺/私はこうしたい。そうしないのならそのお金は払わないし印鑑も押さない」という具合に、共同親権であることを良いことに新たな抑圧、支配を行う人間が出て来るだろう。そもそも共同して子育て出来る関係ならば離婚なんかしないのでは?とも思うのだが。そうでもない場合もあるのか。あっても希では。私には理解できん。

 もう1つのメリットが「面会交流、養育費の支払いがスムーズに行われやすい」だが、不仲であったりDV被害があったりする関係ではこれもメリットとして数えるのはいささか無理があるように思う。いずれも双方良心的な対応が取れる前提の話ではないか。そもそも面会させたくない、自分の思うように行かない事柄に金を払いたくない、という場合にこのようなメリットがあるか甚だ疑問。

共同親権制度のデメリット

 第一、子供はどっちの側に住むんだ?という問題がある。その辺からしてどのみち揉めそう。どっちの家に住むにせよ、共同親権になれば面会交流の時間はそれなりに取られることになる。親にとっては良い事だし愛情も維持しやすい反面、子供は離れて暮らす方の親に会うためにそれなりの時間を割かなければいけなくなる。一人っ子ならば特に。子供に時間的コストを押し付けることになるのはいかがなものか。

 兄弟であれば共同親権であっても意図的に経済力の強い方が、自分の近くにいる子供により費用をかけて兄弟/姉妹間で格差を生む可能性もある。

 また、共同親権である以上は進路、将来設計など人生を左右する重大な判断についても父母双方が口出しする権利がある。そこでも意見の対立が発生することは想像に難くない。子供がその対立の板挟みになる可能性は高いだろう。

 通常の夫婦間でもそれなりに意見の相違はあるだろうが、実際に離婚に至るほど仲が悪く、場合によっては養育にかかる費用を出さないという選択肢がある場合は余計に悩みの種になるのではないか。

 遠方への引っ越しが難しいのもデメリットの1つ。DVが原因で別れた場合は物理的に距離を置きたいし住所も知られたくない筈。しかし共同親権になれば、遠方へ引っ越せば引っ越すほど子供に負担をかけるので距離を取りづらい。実際に会う/会わない、住所が知られる/知られないはともかくとして、そうした被害者にとっては「どこかでばったり会う可能性がある」ことすらストレスであろう。

結局この法案、何が良いんだろう

 メリットとデメリットを天秤にかけた時、デメリットを上回るだけのメリットがあるとは思えない。確かに単独親権は単独親権で問題もあるのだが、そこから更に問題を増やすだけのようにも思える。共同親権メリットがメリットとして機能していない。

 最悪なのがデメリットを解決するための議論が十分なされないまま話が進んでいる点で、一体この先どうするのか。結婚そのものが取り返しのつかない、後々の人生にずっと残り続けるリスクとなってしまう可能性が高まっている。こうなると婚姻数を下げる原因にさえなりかねない。少子化加速、日本人絶滅政策は今日も絶好調だ。

 まあ、私には結婚自体が縁の無い話だが。どうなろうと知ったこっちゃ無い。結婚できた、子供を作れた時点で恵まれた部類なのだから双方責任を果たせ。

Copilotで生成。いつの時代やねん

レビュー+) Falloutドラマ第3話

 AmazonPrimeVideoで配信中の実写ドラマ版Fallout、第3話のレビュー。予習しておいた方が良い用語等は後述。第1話のレビューは↓

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総評

 相変わらず展開が大味な感じはするものの、内容が濃くて満足いく内容だった。ガンマンのグールの過去も少しずつ明らかになって来たし、正直もう描写されないと思っていたVault-33の様子が描写されていた点は面白い。ゲームでは主人公がVaultに戻ることはほぼ無く、別のVaultを見つけたとしても廃墟になっているか別の住人がいるかなので少し新鮮。居住者が生きているVaultに出くわすことも無いことは無いのだが。

 また、Vault居住者の狂った良識のようなものが描写されているのも良い。彼らは閉鎖空間で人間らしくあり続けようと努力をしている。しかしそれは閉じた空間の中で少しずつ歪んで行き、荒れ果てた外の世界での感覚と大きく乖離して行く。彼らは彼らなりの価値基準、道徳観しか知らない上にそれが全ての人間に受け入れられると信じている。閉鎖空間、極めて限られた視界の中で理想を構築し、それを対話を放棄して一方的に押し付けることがいかに危険か。

 それにしても首の扱いよ。主人公(ルーシー)は良識ある人間かと思っていたが首の扱いを見るになかなか・・・そう言えば第1話でも初対面の男に対してズレた質問をしていた。規律、法の秩序に関しては厳しいようだが倫理感は欠如しているのかも知れない。あとルーシー・マクレーンってダイ・ハードに出てきそうな名前だな。今さらだが。それにあの時代設定で白人男性の妻が黒人はどうなんだろうか。ポリコレ要素出して来たか。

予習しておいた方が良い用語

*一部ネタバレに繋がりそうな内容あり

共産主義

 共産主義自体に関しては説明するまでもあるまい。解説したいのはその扱い。戦前の世界ではこの世界と同じく共産主義の台頭を抑えようという動きがあり、共産主義者は敵視されていた。なので冒頭にそれを匂わせる発言がある。共産主義自体の是非はともかくとして、実写ドラマに制作側の意図から政治的要素をぶっ込んでいる訳ではない。

Mr.ガッツィー

https://hobby.dengeki.com/news/1168559/ より

 戦前のグールが妻と移動する際に画面の端に映っている。戦前に製造されたロボットで蛸のような見た目をしており、汎用性が高いお手伝いロボット。上のMr.ガッツィーは軍用だが家庭用お手伝いロボットのMr.Handyもいる。見た目は色が違う程度で軍用、家庭用とも手?には物騒な装備が付いている*1AIは家庭用が大人しく従順な家政婦的なもの、軍用が好戦的で口の汚い軍人的なもの。

 なお、家庭用であっても移動は下部のジェットエンジン?による浮遊で行う。床が焦げるわ!風と熱がえぐいわ!

ラジオ

 ドラマ中でたまに流れる古めかしい曲はゲームの中でも耳にする機会がある。Pip-Boyはラジオも受信できるので、戦前の施設などを利用して放送している局があれば聴くことが可能。ドラマではただのBGM。

 AMラジオなら原理がシンプルなので、戦後のあの世界でも作ろうと思えば作れそう。第二次世界大戦中に間に合わせで受信機を作った例がある。

ja.wikipedia.org

ヤムヤム・デビルエッグ

 ルーシーが野営中に食べていたパッケージ化されている料理。製造されたのは戦前と思われるので保存技術が進んでいるのか、鋼鉄の胃袋なのかは不明。ゲームではウルトラスーパーマーケットの廃墟などで拾えるほか、人間の敵が持っている場合もある。

 ヤムヤムは英語のスラングYummy(おいしい)の捩り、デビルエッグは実在する食べ物で、ゆで卵の黄身をくり抜いて中にスパイシーなペーストなどを詰めたもの。シンプルな料理でそのルーツは古代ローマにまで遡るという。ちなみに英語の綴りは「Deviled Egg」。

www.youtube.com

 検索していたら料理研究家YouTuberリュウジ氏が調理する動画を発見。調理自体は30:14頃から。

キャップ(Cap)

 BoSの黒人主人公(以後、マキシマス)が修理のための支払いをする際に映っている。ヌカ・コーラの瓶の王冠、キャップ。貨幣制度が崩壊しているため、戦前に大量生産されていて数があり頑丈かつ偽造も難しい(?)王冠が通貨として機能している。複数形はキャッス(Caps)。

 何だって良いが入れる場所よ・・・向きによっては刺さりそう。ゲームの感覚で言えば5キャッスは安い。

ナイト

 BoSにおいて初めてパワーアーマーの装着を許される階級。ただし常にどんな任務でもパワーアーマーを装着できる訳では無い。ルーシーがなぜパワーアーマーを見てナイトと呼んだのかは不明。「私を守ってくれる騎士」的な?

 エスクワイアという呼称もあったが英語で「~様」「~殿」程度の意味なので、呼びかけにつかう敬称程度の意味か。

アボミネーション

 BoSが放射能汚染などによって変異した生物に対して使う呼び方。英語のAbomination(憎悪、大嫌い、大嫌いなもの)から意味合い的には「忌まわしい奴ら」あたりか。グールやヤオ・グアイもこの内に入る。醜い見た目の奴らは大体アボミネーション。

ガルパー

 アボミネーションのうちサンショウウオが変異した怪物。ドラマで登場したものはウーパールーパーが変異したものに見えるが細かいことは気にしてはいけない。あいつに限らず汚染された水の中にはどんな怪物が潜んでいるか分からない。

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*1:丸ノコギリ、火炎放射器、マニピュレータ

レビュー + )Fallout ドラマ第2話

 AmazonPrimeVideoで配信中のFallout(フォールアウト)のドラマレビュー、第2話分。前回記事は↓、予習しておいた方が良い用語等は後述。

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総評

 まだまだ序盤なので語るべき事は少ないが、第1話で描写されなかった核戦争後の世界が本格的に描写され始めており、原作ゲームに比べると多少の物足りなさは感じるものの期待からまあり外れてはいない。特に現地の町(名前はリリーだったか)の様子は雰囲気がよく出ている。殺伐としていて見た目がレイダーみたいな奴らがごろごろ。あらゆるモノをかき集めて作られた町。

 全体的な展開としては少々早足な気もするが、グダるよりはマシか。第1話に続いてなかなかグロいシーンが多いのでやはり子供には見せない方が良い。特に足の欠損シーン。子供に限らずスプラッタ表現が苦手な人は無理そう。最後のシーンなんか「よしやるか!」じぇねーよw。

 やはり映像、役者の質が高いし再現度は高い。全体的にFalloutシリーズの雰囲気というか、退廃的な世界の中での人間の活気みたいなものがよく出ている。絶望に打ちひしがれるでも殺し合いに明け暮れるでもなく、その日その日を間に合わせで、どこかアメリカらしい大らかな陽気さで生き延びているのだ。国の再建なんかどうでも良いという感じも原作通りと言うかそんなことを気にしてられるような世界では無い。

 個人的に残念な点は世界観がキレイなこと。原作の雰囲気に比べればまだ物足りない。及第点ではあるがたとえばキレイな森が残っていたり、砂漠のシーンが多くどうしても「滅んだ文明の真っ只中」にいる感覚が薄い。先の展開に期待。

 以下の画像は自分で撮影したゲーム内のスクリーンショット。そのままでは大きいのでリサイズしてある。

 青空の下、アメリカらしい物量に満ちた文明社会が圧倒的な力で崩壊し、錆びつき、朽ちてゆく世界。この情報量の多さがシリーズの魅力の1つなのだ。

予習しておいた方が良い要素・用語

*一部ネタバレに繋がる可能性あり、前回記事で書いたものは省略

冒頭から登場する科学者

 Vault-Tec社所属の研究者のようだが詳細不明。謎の注射でおそらく戦前から生きているのだが犬まで200年以上一緒に生きているのだろうか。

謎の注射

 おそらく放射性物質か何かで、グールのように放射線による変異で科学者は長く生きながらえている。と私は解釈している。原作には(少なくとも私がプレイしたゲームには)このような事例が無かったので考察中。研究施設も何の研究施設なのか不明。放射能による長寿命化の研究ならば犬も一緒に登場するのも納得できる・・・か。

ドッグミート

 Falloutシリーズにはコンパニオンという、いわばお供をしてくれるキャラクターが登場する。戦闘で援護をしてくれたり囮になってくれたり隠密行動中に不用意な行動をして足手まといになったり、おそらく科学者が連れている犬はシリーズに登場する犬のコンパニオン、ドッグミートをモチーフにしている。「犬の肉」という直球な名前は1975年のアメリSF小説「少年と犬」からのオマージュらしい。非常食にもなるしな

タレット

https://fallout.fandom.com/wiki/Automated_turret_(Fallout_4) より

 科学者と犬が何らかの施設から逃げ出す際にちらっと登場。ターレット=砲塔、ゲームでは無人で動作する機銃砲塔を指す。上の画像を見れば分かるが銃身は2つ。ドラマの中ではなぜかガトリング砲になっており、科学者が往年のハリウッド映画スターばりに弾幕の中を逃げおおせている。「あんなの絶対当たってるだろ」は禁句。

 なお、ゲームでは主に敵として登場。稼働中はエンジン?音やセンサー音?がうるさいので死角にあっても気づきやすい。レーザータレット、ミサイルタレットなど様々なバリエーションがある。先に発見さえすれば破壊は容易。

アサルトロン

 主人公が砂漠の中で発見する人型のロボット。ロブコ社が開発した戦闘用ロボットというか殺人ロボットで、こちらを見つけると問答無用で襲いかかってくる。これに限らず戦前に作られたロボットが200年以上経ってなお動き続けており、時に脅威となる。

ラッドローチ

 主人公が寝ているシーン、科学者の連れている犬が排除していた虫っぽいやつ。放射能汚染で巨大化したゴキブリで見た目が最悪。ゴキブリらしく至るところに居て少々好戦的。名前はおそらく「Radioactive(放射能を持った)」+「Cockroach(ゴキブリ)」。

 Falloutの世界では放射能汚染によって様々な動物が変異しており、ゲームでは巨大化したハエや蚊、サソリ、ヤドカリ?、双頭の牛などが出てくる。野生動物の脅威度がかなり高い。

きれいな水

 主人公が不用意に現地民に渡して飲み干される水。核戦争後の世界では基本的にありとあらゆるものが放射能汚染されている。水もまた例外ではなく、飲み水はかなり貴重。一見、キレイに見える川の水を飲んでも放射能汚染が進む。

 そんな中でも特に貴重なのがVault-Tec社製の缶?に入ったきれいな水。浄化されているのはもちろんのこと、放射能汚染もない100%安全な水。ゲームでは回復アイテムとして機能するので使用頻度は高くないが、現実的に考えると安全な水が無い世界とはとても恐ろしい。

アサルトライフル

https://fallout.fandom.com/ja/wiki/Assault_rifle_(Fallout_4) より

 上の画像はFallout4から登場したアサルトライフルで、感じの悪いパワーアーマーが持っていた武器はおそらくこれがモチーフ。発砲する前に破壊されて見せ場無し。円筒の部分はおそらく銃身冷却用の水か何かを入れる部分。類似の機関銃にブローニングM1917がある。

ja.wikipedia.org

 銃は連発していると銃身が熱くなる。可能な限り長く連続して撃ち続けるためには銃身を冷却する必要があり、かつては銃身を丸ごと円筒で覆って中に水を入れるものがあった。水冷だとかなりの重量になるため現在は廃れている。

 Fallout3ではG3あるいはFALのようなスマートな、現代チックなアサルトライフルが出て来たので、ドラマはどちらかと言えばFallout4寄りか。

ヤオ・グアイ

 洞窟でBoSの2人を襲った怪物。放射能汚染で変異したクマでかなりの脅威。鋼鉄?製のパワーアーマーに爪痕をしっかり残しているのが恐ろしい。名前は中国語で「妖怪」を意味するらしい。

イグアナの串焼き

 Falloutの世界では文明が崩壊しており、食料調達も厳しいものがある。畜産は壊滅、農業も痩せた土地で細々と集落単位で行われている程度。食料と言えば自給自足する、狩りをする、戦前の食べ物を漁るのいずれか。

 なので比較的狩りやすい野生動物を雑に調理したものが料理として存在する。イグアナの串焼きは初代Falloutから登場。他にはリスのサクサク角切りやラッドローチのグリルなんかも。生き残るために贅沢は言っていられないのだ。

ボルト・ボーイ

www.goodsmile.info

 第1話でもちらっと登場していたVaultのマスコットキャラクター。今回はVaultの品物を扱う雑貨屋の店先を映したシーンで登場。

 ゲームではボブルヘッドとして登場し、集めると少しだけ良い事がある。ポーズもいろいろでちょっとしたアニメーションやスキルの説明なんかでも、このマスコットが使用されている。

 ちなみにミッキーマウスよろしく指が4本しかない。指5本をアニメーションで描写すると指が6本あるように見える時があるからだとか。ぶっちゃけそこまで気にして見てる人なんかいな(ry

謎の義足

 名称を忘れたがとにかく装着方法がグロい義足があった。おそらくドラマのオリジナルというか少なくとも私はあれを知らない。というか装着方法が雑過ぎるだろ・・・出血性ショックとかで死にそう。

 あれに限らず原作では結構ショッキングかつ大胆な人体改造が行われている(脳を抜き取ってロボットに載せたりとか)。それにしても少々雑な製品のようだ。

血清売りの男(仮称)

 明らかに胡散臭い、血清を打っている男。義足を付けている研究者を見るや「足が生える血清だよ~」と言い始めるあたり相当怪しい。おそらくドラマオリジナルの要素。

↓ラッドローチのゲーム内スクショ(閲覧注意)↓

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「悪夢の民主党政権」について物申す

 Xにて「悪夢の民主党政権」という言葉が久々に盛り上がっていた。当時、私も民主党政権の対応(特に安全保障や外国人参政権など)を子供ながら常に不満を感じていたのを覚えている。鳩山元総理の外国人参政権を目指すという発言、菅政権の尖閣諸島漁船衝突事故や福島原発事故の対応、野田政権での消費増税が大きな不満だった。

 民主党政権が悪夢であったことは否定しようが無いし、有権者の脳裏にトラウマとして深く刻まれて政治を変えるための大きなハードルになっている。そういう意味では「悪夢の民主党政権」は実を言えばまだ続いている。

それはともかく

 「悪夢の民主党政権」と言うのは安倍元総理が政権を奪還する際に遣われ始めた言葉だが最近、個人的には「じゃあ自民党政権はどうなの?」という思いが強まっている。安倍政権発足から既に10年以上*1この10年以上のうちに民主党の舵取りを修正する機会はいくらでもあった筈だ。何でもかんでも民主党政権の置き土産のせいに出来る時期は終わっている。今まで一体何やってたんだ?マイナンバーなんか悪意をもって進めているまであるだろ。

 悪夢といえど所詮は夢。悪い印象は残っても既に夢からは醒めている。方や自民党政権は長く続いているだけで、一体どれだけこの国を良くして来たと言えるのか。民主党政権の酷さを引き合いに出すのはそれはそれで結構だが、そこに自民党への批判を封殺できるほどの圧倒的な差は無い。

 民主党政権の酷さがそれまでの、今までの自民党による失政を容認する理由にはなるまい。

 民主党政権が続いたのはわずか3年。「わずか3年でよくあそこまで不満が溜まるような政治をしたな」という気持ちもあるが、裏を返せば今のこの国の現状に対する責任の大半は自民党公明党にあるとも言える。それをどう考えるか。民主党が「悪夢」なら自公政権は地獄か。煉獄か。

 いつまでも「悪夢の民主党政権」というトラウマに囚われて思考停止していないか。民主党政権政権交代という歴史的な転換点であったので、それだけ期待も大きかった。そこからあのザマで余計に裏切られた感は強い訳だが、自民党公明党正規雇用の推進郵政民営化やNTT法改悪統一教会との癒着度重なる増税社会保険料の引き上げ円安誘導によるスタグフレーション外国人労働者の受け入れ拡大と称した実質的な移民政策無意味な少子化対策裏金作りなど看過できない不満がある。最近で言えば議論が十分に尽くされないまま、子供の安全を無視して共同親権に関する法案を通してしまった。各地のメガソーラーによる環境破壊も野放し。格差を拡大させ続けた結果、毎年のように歴史的な出生率の低さを更新。かと思えば税収は最高。国の予算は毎年のように過去最高額かそれに近い100兆円超え当たり前。民主党政権を悪夢と言って憚れないほど立派な政権運営か。

 特に少子化を加速させて代わりに外国人労働者と言う名目の移民)を入れる政策は到底容認出来ない。これでは実質的な日本人絶滅政策ではないか。少子化対策と言うがその中身は効果の無いものばかり*2であり、新たな少子化対策の名の下に負担を増やされ続けた結果、その財源のためとして肝心の結婚、子育てのための経済的余裕が奪われ続けている。

 外国人労働者はもはやかつての「数年経ったら帰る」存在ではない。資格によっては10年以上就労しながら在留でき、そうなればよほど素行が悪く無い限り永住権の申請が可能。特定技能2号では妻子の帯同が出来る。国内で子供を作ってしまえば不法滞在者でさえなかなか追い出せないこの国。結婚や子育てに対して日本人よりもずっと楽観的な外国人が、永住権をしっかり取って子供をたくさん作れば人口比率が逆転するのもそう遠くないだろう。

 そうなればマジョリティは外国人である。日本人はマイノリティ。政治に対してどちらが実権を握る流れになるか。鳩山元総理ほど直球の愚かな外国人参政権では無いにせよ、自民・公明政権下ではもっと現実的な外国人参政権への流れが着実に進んでいる。

 言いたいことはまだまだあるが、直近で一番問題なのは裏金問題だ。今日(2024年4月15日)で言えばANNが裏金議員の処分について報じている。

news.yahoo.co.jp

 そもそも裏金を作って選挙活動を不当に有利に進めていた時点で「民主主義への挑戦」、テロ同然で到底許されることでは無い。自民党は裏金とそれに対する追徴分、政党交付金を国庫返納でもするべき。それが前にも記事を書いたが、軽い処分で済まされる裏金2,000万、1,000万、500万超えの議員がごろごろ。一番軽い戒告でも裏金500万超えは当たり前、900万、800万と1,000万円近い裏金を作っていた奴らもいる。萩生田前幹事長や松野前官房長官は党役職停止(1年間)。たった1年間、党の役職を停止されたからって何なんだ?政界から消えろよ政界から。

 それも処分が決定したのは一番悪質とされた安倍派、ニ階派の議員のみ。それ以外はまさか全員無罪放免か?これが許されるなら俺だって裏金を作ってみたいもんだ。国民には「さらなるご負担をお願い」、自分たちは裏金作り。つくづくふざけた奴ら。

過去に囚われていつまで別の悪夢を見続けるのか

 民主党政権が悪夢であったことは間違いない。しかし現状もそれに負けず劣らず酷いことを我々は理解するべきである。「民主党時代の方が酷かった」で誤魔化していられた時期は終わりつつある。もう限界。トラウマを抱えながらも少しずつ政治を変えていくしか無い。そうしなければ先が無い。このまま自民党に任せていたらこの国は終わる。

 保守的な人々はそれでも、いつまでも「悪夢の民主党政権」と言いながら現実逃避をし続けるのだろう。現実で直面する問題は甘んじて容認して、まっとうな批判に対しては「いつまで言ってるんだ」と抜かしながら。彼らの頭の中は今だに安倍元総理が政権を奪還してから間もない時間軸らしいので、そういう人間はそのまま過去に置いていこう。我々がするべきは「今」の話なのだ。

余談:福島原発事故への対応

 菅(かん)政権下で発生した東日本大震災、それによる福島第一原発事故は当時の政権への不満を増大させる一因となった。原子炉への注水がうまく出来ずに日を追うごとに状況は悪化。最終的には巨大なコンクリートポンプ車でようやく有効な注水が出来たかなという程度。当時、菅直人総理の不用意な現地視察が強い非難を浴びたのを覚えている。

 ただし、あのような原発事故が起きた理由は福島原発の設計の不備、東京電力の見通しと運用体制の甘さなど複数の要因が関連しており、当時の政権が対応を誤っただけが原因では無いだろう*3

 注水に使用された巨大なコンクリートポンプ車は中国、三一重工が好意で寄付、なおかつ可能な限り早く現地へ到着するように手配までしてくれた経緯がある。逆に言えば国内で注水を行う能力が無かった訳で、仮に自民党が政権を握っていてもこの協力が無ければ注水は最後まで不可能だったかも知れない。自衛隊がCH-47で無理のある注水を試みる映像、あれを見た時の失望、絶望感は忘れ難い。

kuruma-news.jp

 最近では処理水の問題で揉めているが、いざという時に助けてくれた民間の企業には感謝すべきだ。なぜ、これが国内企業に出来なかったのか。今、原発事故が起こったらどうなるだろうか。どれだけ安全に停止させられるか。同じ状況に陥ったら注水は出来るのか。

 そも原子力発電を推進して来たのは自公政権であり、最近はまた懲りずに高速増殖炉の研究を再開しようとしている。その結果として発生した不幸な事故を全て当時の菅政権が悪かったとすることは不可能。

www.sankei.com

 またいずれ原発事故は起きる。その時の政権がどこであれ、悪夢はまだまだ終わらない。

 

*1:2012年12月発足なのでほぼ2013年として現時点で11年ちょい

*2:政治家の考える少子化対策に効果が無いことは何より現状が雄弁に語っている

*3:対応に誤りが無かったとも言えない

いなば食品の謝罪?文が面白い

 一般職の女性の9割が入社辞退し、その理由が

  • 何度も求めたにも関わらず事前に労働条件が明示されなかったこと
  • 募集要項に記載の給与よりも実際の額が3万円も少なかったこと
  • 新しい社員寮のはずが雨漏りするようなボロ屋だったこと
  • 希望配属先について「ほぼ希望通り」と言っておきながら実際は第3希望ですらなかった

等で注目を集めているいなば食品。今度は悪い意味で面白い謝罪?文を出して話題になっているのでネタにする。当のいなば食品のサイトが繋がりづらいので、Xで拾った魚拓をもとに文字起こしして解説しておく。

タイトル:由比のボロ家報道について

 まずプレスリリースのタイトルからして面白い。本来は「弊社、社員寮に関する一部報道につきまして」くらいで良いと思うが、わざわざ「由比の」と地名を明らかにした上で、その是非や事実はともかくとして「ボロ家」と書くことで社員寮がボロ家であることを認めてしまっている。

 報道で「ボロ家」と書かれたから?ボロ家という言葉を使ったのかも知れないが、それでも他社から言われるのと自社で書くのは違う。以下、ブルー、太文字で順次、本文より抜粋。

 この度は、由比のボロ家報道につき皆さま方に多大なるご不快をおかけいたし、心よりお詫び申し上げます。ご指摘の点につき、誠意をもって改修に全力を挙げております。誠に申し訳ございませんでした。

 「多大なるご不快をおかけいたし、」のあたりが少し引っかかる。せめて「皆さまにご不快な思いをおかけし、」では無いだろうか。「~いたし」を使うならせめて語尾は「いたしまして」であって欲しい。「ご指摘の点につき」も「ご指摘の点につきまして」の方が個人的には良い感じがする。

 「誠意をもって改修に全力を挙げております」も正直嘘くさい表現。「誠意」だの「全力」だのという言葉を多用するあたりが余計に黒く見えるので、「現在、改修工事を進めております」程度の方が現実味がある。本当に誠意をもって全力を出せるなら最初から今回のような事態にはならない。

 由比のボロ家・雨漏り住宅と指摘されたシェアハウス1件に関してですが、同地由比のシェアハウス対象物件は計6棟でございます。既に3棟に5名の一般職(転勤のない事務職・工場勤務職)入居者がおり毎日勤務しております。

 蛇足。正直何の必要も無い一文。達成できるかどうかはともかくとして、このプレスリリースの目的は一般消費者、世間一般に対して「報道されている箇所は既に修繕を進めていて報道で指摘されたような内容は解消しつつ/しています」と弁明するためのものではないか。

 そこでシェアハウスがどの地域にあって、何棟あって、どんな職種が何人住んでいるなどと言った情報は全く必要無い。書いた側としては「文句を言わずに住んでいる人もいるんです」と言うつもりか知らないが世間一般からの評価は変わらない。ボロ家はボロ家。新入社員が入った時点で雨漏りしていた事実も変わらない。

 今回の対象は唯一の新規の1棟でした。弊社はこの物件を含め、全てのシェアハウスに関して3月20日~26日にかけ、全家屋の点検・クリーニングを実施、完了しておりました。

 「私達はやるべき事はやっていた」と言いたいようだが、受け手からすれば1週間もかけて全家屋の点検・クリーニングをやって雨漏り(それも電子レンジの前の目立つ場所)を見つけられなかったのか、と取られてしまう。2024年3月の該当期間の天気は天気予報を見れば23日~26日にかけて雨マークがある。

 強いて言えば新規=これまでシェアハウスとして運用していなかった物件である、ということで雨漏りの発見が運悪く遅れたと見れなくも無い。ということなら「今回、雨漏りを指摘された物件は新規に運用を開始したシェアハウスで雨漏りの発見が遅れてしまいました」くらいが現実味がある。言い訳は最低限にしておいた方が良い。

 新卒で、勤務場所に原則異動のない新卒「一般職」社員の各位も新たに上記物件に入居し勤務を開始しております。現在今期、新規一般職は合計で43名、辞令で国内外へ異動する総合職の新卒社員55名も弊社に既に入社し、合計2024年新卒入社済社員は「計98名」となりました。

 蛇足その2。で?それが?どうしたの?としか言えない内容というか、今回の問題に関係ない内容。国内外に異動する総合職うんぬんは根本的に関係無い。正直、こうした関係無いことをつらつら書いても受け手は文章の量を水増ししているとしか受け取らない。

 何なら入社辞退をせずに我慢して入った人がこれだけ居るんだな~と悪い方に解釈される可能性もある。

 今後、シェアハウス入居者に対しては、ご負担にならないよう実質家賃の請求を0円にて検討し、実施する決意でございます。

 「タダにすりゃ良いだろ」と言わんばかりなのも気に食わないが、それを差し置いても何か違和感があるというか引っ掛かりがある一文。「実質家賃の請求を0円にて検討し」の実質とはどういう意味か。こういう場所で使われる「実質ゼロ円」にはろくなものが無い*1。それも家賃ゼロを「検討し、実施する決意」とは?検討するのか実施するのか曖昧である。

 実は、10月26日に間質性肺炎の急性増悪で緊急入院し、1月10日に死亡、2月1日に社葬となった副社長で、いままで本件の一切の担当責任者であった総務部長がこの入院期間中の詳細な支持が酸素吸入による呼吸困難でほぼできず、空白となってしまいました。会社は3月15日付で新総務担当を急遽任命したものの改修自体に残った期限に余裕がなく、修正が極めて遅れました点、心よりお詫びいたします。

 詳しく書いているがもう、メチャクチャである。この話が本当であれば、2023年10月26日時点で緊急入院している時点で前の総務部長は仕事が出来る状態に無い。入院した日から後任の新総務担当を任命した3月15日までは約4.7ヶ月。その間に死亡も葬儀(それも社葬)もあってそれでもなお後任を決めなかった、新入社員が入る予定のシェアハウスについて誰も関心が無かったことになる。新総務担当を3月15日に急遽任命とか急遽過ぎるだろ。そりゃ期限に余裕なんか無いわな。

 せめてこういう所は(良いか悪いかは別として)ボカして書けよと思う。言い訳したいという気持ちが先行して下手に詳細を書いてしまい、かえって墓穴をさらに深く掘っている。「担当者が死んでたので無理でした」なんて近年稀に見る最低な言い訳。だったらこの件はそもそも書かない方が良い。書かないのが最善。どう書いてもツッコミ所にしかならない。

 ビジネスにおいて、特に世間一般に向けた文章で「実は、」と始まる文章も違和感がある。かなり親しい取引先の個人とのやりとりで「実を言いますとあの企画は中止になりまして」、などという感じなら分からなくも無い。遣い方は間違っていないが遣いどころが間違っている。書いてある事情を汲んだとしてもだから何なの?という話で、会社側の不手際に相違無い。

 いままでシェアハウスの改修のほぼ一切は逝去した副社長の担当でした。今回職場異動のない新卒一般職の16名の方々がご入社辞退となり、心よりお詫びいたします。

 副社長のくだりが余計かつ先の文章とダブっているのはひとまず置いて、それに続く文章も微妙に変。まず「職場異動のない」は入れる必要が無い。ならば

この度、当社の不手際により16名もの方々に内定辞退をいただきましたこと、深くお詫び申し上げます。弊社に責任のある不備によって、多くの方々にご迷惑とご心配をおかけしたことを重く受け止めております。

 くらい書けないものか。ChatGPTに訊いたらほぼこれが出て来た。少し手直しはしたが下手な人間が書くよりずっとうま・・・そもそも文章書く力が無いとChatGPTにも適切な訊き方が出来ないか・・・。ここで重要なのは世間一般に加えて内定辞退者に対しても謝罪の意思を示すことである。会社側と内定辞退した側、どちらが悪かったか。どちらが悪かったと思っているか。

 大変申し訳ありませんが、写真のコンクリート剥き出しの場所は洗濯機置き場で、現在は既に洗濯機が置いてありますので現状の映像は異なっています。今回、工場配属の一般職ご入居の皆さまに対し、十分なご説明を申し上げることができませんでした点を深くお詫びいたします。雨漏りは改修手続きを既に開始しております。また畳の交換も明後日(14日)中に完了です。

 指摘箇所について順次修正をしているという内容だが、「大変申し訳ありませんが」は余計。何について「申し訳ありません」なのか。最後の「完了です」もおかしい。せめて「完了する予定です」。文章の見直しというか、推敲はしないのか。現状、不備の解消が進んでいることを示したいのであれば

 洗濯機設置箇所には既に洗濯機を設置しております。畳に関しましては明後日(14日)に交換予定、雨漏りにつきましても改修手続きを進めております。このたび、入居予定であった皆さまに事前に十分な説明が行えなかったこと、深くお詫びいたします。

 くらいがすっきりするし隙が無い。入居予定だった人に対して謝罪の意思を示すことが重要。元の文章でもある程度そこは出来ているのがせめてもの救い。

 弊社のシェアハウスの現状は既にHPに映像を掲載しておりますが、全件健全で居住場所としては適切な物件を内検の上、選択しておりますのでご安心ください。

 今回のような不祥事を起こした上で、全件健全だのちゃんと内検した上で選択しているだのと謝罪文で能書きを並べるのは悪手である。特に今回のように内部が公開されており、キレイではあるもののレトロ過ぎるという感想しか出てこないような内装が知られてしまった以上、「いなば食品の経営陣が日本人の新卒社員が住む物件としてふさわしいと考えているのはこういう物件なのか(それもシェアハウスとして)」と感性にドン引きされる可能性がある。

 内装の写真を見るとそれなりにキレイに修繕されているようだが古いものは古い。昭和レトロが大好きならともかく、そうでも無い20代が喜んで住むような家では無いだろう。それなりに大きい企業だと思うのだがイメージに対してあのシェアハウスはケチ臭く感じる。文句があるなら別で借りて住めば良いという側面もあるが、募集要項の額面から勝手に3万円も削ってはそう言って跳ね除けるのも厳しい。

 このたび、責任者の死亡により作業指示が大変に遅れ、皆さまに非常にご不快をおかけしています。早急に誠意をもって、早期に改修を完了いたします。

 締めくくりで再度、故人のせいにしているのが何とも後味悪い。ところでシェアハウス以外の内定辞退に至った理由に対しての謝罪は???労働条件を明示しないのは明らかにアウトだし、事務職のはずが工場の製造現場勤務であったり、お詫びの品がツナ缶だったりと、優しいのはネコに対してだけかと言いたくなる。挙げ句「ネコが書いてるのか」とか令和の怪文書と言われる始末。組織としての質を疑う。少なくとも私はいなば食品の製品、今後買いたいとは思わない。反省点がシェアハウスの不備だけだと思っているなら大間違い。

 シェアハウスだけでなく文章、社内の組織運営にも修繕すべき箇所が山ほどありそうだ。

AI生成。かわいい。これなら許してしまうかも知れない。

シュ~ルシュ~ル超シュ~ル♪いなば超シュ~ル!

*1:あくまで個人の意見だが

レビュー+)Fallout ドラマ第1話

 AmazonPrimeVideoで4月11日から人気ゲーム、Falloutを題材としたドラマが配信されている。私も同シリーズのプレイヤーなので楽しみにしていた。とりあえず第1話を見た感想などをネタバレを極力避けて書いておく。

大前提

 予習しておいた方が良い用語等は後述。

 Falloutシリーズはベセスダ社が製作している人気ゲームシリーズで、核戦争が起きた後の荒廃したリカ*1を生き延びていくゲーム。性質的にはRPGだが自由度が高くエンディングも複数あり、何より世界観の作り込みと自由度の高さが売り。「Fallout」は放射性降下物を意味する。核でまき散らされた放射性物質は雨などに混じって地上に降り注ぐのでこう呼ばれる。

 今からやってみるならFallout4がおすすめ。レトロフューチャーな世界観が面白い。

store.steampowered.com

全体的な感想

 クオリティとしては満点。正直、冒頭に出てくる家が時代設定にくらべて新しい感じがするとか、シリーズ特有の荒れた感じが第1話の時点では足りないとか些細な点はあれど、Falloutシリーズをプレイした人間からしても、ゲームを題材としたドラマとしてかなり再現度が高い。正直、クオリティはその辺の日本の実写化映画よりも上。予算もおそらく上。

 第1話ではまだまだ物語が始まったばかりなので何が好きとかどこが良かったとか書きづらいのだが、シリーズ特有のバイオレンス、きな臭さ、まともそうに見えて実はまともじゃない人間たちがちゃんと描かれている。この辺は合う、合わないはある。ゲームが原作とはいえ子供に濡れ場やグロいシーンを見せたくない、あるいは自分自身が血や暴力の表現が苦手という人には非推奨。なお原作ゲームも基本的にCERO Z指定(18歳以上対象)である。

 難点を言えば世界観や組織の説明が省略されているため、原作(ゲーム)をプレイしていない人は何がどうなっているのか自分で考えながら見るしかない。それはそれで面白いと思うが、ゲームをやっている方が解像度は上がるし何がどうなっているか分かりやすい。

 なので本稿では世界観を理解する上で最低限、予習しておいた方が良い項目についても書いておく。

予習しておいた方が良い要素・用語

*一部ネタバレに繋がる要素があるかも知れないので注意

世界観

 核戦争が起きてかなりの年月が経過した後がドラマの時間軸。核戦争の爪痕は凄まじく、世界は荒廃し切っている。放射能汚染も残っており、水や食料を口にするだけでも徐々に汚染が蓄積される。その中でも力強く生き延びている人々が描かれている。

Vault(ヴォルト、ボルト)

 主人公?の女性が暮らしている施設。核戦争が起きた後のシーンから登場するレトロフューチャーな空間。核シェルターであり完全に地下。

 来るべき核戦争に備えてVault-Tec(ボルトテック)社が建設した核シェルターでアメリカ各地に122戸ある。居住権を与えられた人々がそれぞれのシェルターの中でアメリカ再建に向けて暮らしている。監督官は居住者のリーダー。

 と言うのは建前で

 Vault-Tec社は非常時かつ閉鎖空間であることを良いことに、非道な行為も含めた実験も行っている。全てが実験場な訳でも無いが、それなりの割合で”ハズレ”のVaultがある。たとえば「ギャンブル依存者だけを集めて住まわせたVault」など。襲撃や実験の失敗などで無人と化したVaultも多い。主人公のいたVaultはまともな方。

Vaultジャンプスーツ

 Vault居住者が身につけている青ベースに黄色の差し色が入ったダサい制服。ゲームにおいては無課金装備みたいなもの。戦闘用の服では無いので防御力は皆無ゆえ、ゲームにおいてはすぐに別の服に着替えられがち。

 逆にこれを着ていると一目でVault居住者と分かるので、善良な市民からは敵視されづらい。ぶっちゃけゲームではそういう要素は無く、山賊の服を着ていようが変な見た目だろうが主人公が善良な市民から一方的に敵対されることは無い。こちらから危害を加えると永久に敵対する場合はある。

Pip-Boy

 Vault居住者が腕に付けている小型(Fallout比)のコンピュータ。ゲームにおいてはメニューや装備GUIとして使用される。これが無ければVaultの入口を開閉することは出来ない。逆にこれを付けている人間はVault居住者である、とも見れる。

ヌカ・コーラ

 Nuke(原子力)とCoca-Colaを合わせたパロディ的な名前の清涼飲料水。見た目からしてもう、「まんまじゃん!」と言いたくなるレベル。Fallout3までのヌカ・コーラはボトルのデザインもほぼコカ・コーラ。Fallout4からは可愛いロケット風のボトルに変更されている。ドラマでも採用されているのは確かロケット風のボトルだったような。

 ゲームでは各地に自販機が設置されており、戦前からの製品にも関わらず飲むことも可能。大抵は空き瓶しか見つからないが、中には特別なフレーバーもある。その辺に落ちている瓶1つ1つまで拾ったりできるのがFalloutシリーズの細かさ、自由さ。

 核戦争によって経済も崩壊した結果、戦前のお金の価値が崩壊したのかヌカ・コーラのボトルのキャップ(王冠)が通貨代わりに使用されているほか、ボトルキャップ地雷など武器にも使用される事がある。

 なお、隠し味として放射性物質が配合されているヤベー代物でもある。企業倫理もへったくれも無かった50年代アメリカを揶揄しているらしい。まあ、時計や健康食品に放射性物質を使ってた時代もあったから多少はね?

レイダー

 「Raider」は侵入者、襲撃者の意。要は。核戦争を生き延びた人々の末裔の中でも主として略奪行為を行って生活しているならず者ども。複数人で行動しており殺しも厭わない。と言うかゲームでは出会うと問答無用で襲いかかって来る。もっと恐ろしい脅威がごろごろしているFalloutの世界では脅威度は低いが序盤では脅威。

 とはいえ人間なので生存に役立つ物資を持っているという側面もあり、武器弾薬はもちろん防具、食料などの生存に役立つ物資を得るためには居て欲しい存在でもある。たとえば野生動物なんかは殺すためには弾薬が要るが、殺したって弾薬なんか持っている筈が無い。資源的に見れば損するだけ。

 その点、レイダーは殺しても誰にも文句を言われないし物資も漁れる。見かけたら積極的に襲いたい。殺して奪え!情けは無用!これもうどっちがレイダーか分かんねえな・・・

スティムパック

スティムパック | Fallout Wiki | Fandom より

 回復薬。ゲームにおける一般的なHP回復アイテムと思ってもらえば良い。ただしコイツ、患部に突き刺すだけで即座に回復するわ手足の欠損だろうが治るわの万能回復薬。それでいて依存性も無い。治療できないのは放射能汚染くらい。

ジェット

 喘息の吸入器のような容器に入っている薬物。ゲームにおいては時間の流れがスローに見えるような効果がある。一方で中毒性があり依存するとデバフがかかる。これ以外にも中毒を起こす薬物は複数あり、主としてレイダーが持っている。ヤクをキメて問答無用で襲いかかってくる山賊とか怖すぎ・・・殺そう。

BoS

 Vaultの描写の次に登場。Brotherfoot Of Steel(鋼鉄の同志)、アメリカ陸軍の一部が非道な人体実験に反発し、離反して出来た組織。元が軍隊らしく規律ある組織であり善良な市民を傷つけることは無い。一方でアメリカ再建という当初の目的を見失っており、もっぱら戦前の高度な技術を収集・保全することを目的としている。

 基本的に害意は無い一方で装備は軍隊そのものであり、ハイテク機器を強引に持ち去る面もあって「ハイテクレイダー」とも揶揄されるらしい。

パワーアーマー

 全身を覆う強化装甲服、パワードスーツ。主にBoSの兵士が装備しているがゲームでは野ざらしになっている物、保管庫に入っている物、骨格だけが残っているもの等もある。レイダーが一部を着用している場合もあり。

 分厚い装甲と放射能汚染下でも活動できる防護性を誇り、パワーアシストによって格闘でも相手を圧倒することが出来る。ただしあまりに重いので使用するには訓練が必要、かつFallout4においてはフュージョンコアと呼ばれる電池の一種が必要。

 T-51、T-60、X-01など複数のバリエーションが存在する。

ベルチバード

 BoSが運用しているオスプレイみたいなやつ。レトロフューチャーな見た目のティルトローター機でずんぐりむっくりな形状が可愛らしい(?)。運用面では輸送・攻撃・爆撃など。文明が壊滅し、航空戦力など無いに等しい世界ではこうした兵器を持っているだけで圧倒的に有利に立てる。

 ただし攻撃時に低空飛行するためか頻繁に撃墜されている。

 あと燃料は何を使用しているのかよく分からない。世界観としては大体どんな乗り物でも核エネルギーで動いているのでおそらくその一種。

プリドゥエン

 BoSの母船である巨大な飛行船。ベルチバードを格納可能でさながら空中母艦とでも言うべき存在。Fallout4ではBoSに味方すると内部に入る機会がある。ドラマで描写されていたのがやたら巨大に見えたのは気のせいだろうか。

冷蔵庫で生き延びた子

 Fallout4に登場する、冷蔵庫の中に隠れて核戦争を生き延びた子のような描写が存在する。当時の冷蔵庫には鉛が多用されており、その中で放射線被曝を免れて生存出来たという感じ。インディー・ジョーンズ:クリスタル・スカルの王国でも同様の描写が存在する。ドラマ時間軸では核戦争から200年以上が経過しているため、BoS所属の子が冷蔵庫に隠れていたのはおそらく別の理由から。

エンクレイヴ

 第1話で名前だけ登場。アメリカ合衆国を影で操っていた秘密結社で、戦後も活動している。組織規模や技術面でBoSと対峙できる組織と考えて良い。ゲームの時系列ではBoSがベルチバードを使用し始めるのはエンクレイヴが壊滅し、その技術を接収した後であるため、厳密にはその辺りが原作準拠とは言えない。

 BoS系とは異なるタイプのパワードスーツを運用している。

ジャンクジェット

 男3人組が墓場を訪れたシーン冒頭でチラっと登場。訳の分からないもので見張り?を殺害している。

 ゲームではその辺にあるガラクタ(空き瓶でもクマのぬいぐるみでも何でも)を弾として打ち出すことが出来る。威力は打ち出す物体依存で吸引も出来たような・・・出来なかったような。なお、打ち出した物体は消える訳では無いので使えば使うほど辺り一帯が散らかって行く。もちろん物体には物理演算がある上に、ゲーム的に様々な物体の位置が記録されていくので重くなる一因に。

 弾が回収できる、荒廃した世界=ゴミがあふれている世界なので弾薬には困らない、という点では良い。威力は正直微妙。大きさも重さも違う物体をどのようにして殺傷力があるレベルの速度で打ち出しているのかも不明。考えたら負け。

グール

 核戦争を生き延びた人々のうち、放射線を浴びてゾンビのような見た目になってしまった人々。変異ゆえか長寿命化して戦前から生き残っている人までいる。見た目が酷く焼けただれた(ケロイドのような)感じなので、人間性が失われていなくても見た目だけで怖がられることが多い。そのためグールだけで生活している場合もある。

フェラル・グール

 フェラル(feral)は野生化した、凶暴な、等の意味。グールのうち、放射線汚染が著しく正気を保つことが出来なくなった=野生化した人間。ゾンビの別ver.と考えて差し支えない。

 ドラマ第1話には「フェラル」という言葉だけが登場。どうもニワトリに目が無いらしく、グールの前にニワトリを置いて襲えばフェラル、襲わなければ正気という判定をしている。

 ゲームでは死体のようにじっとしている事が多く、プレイヤーが近づいたりすると起き上がって襲いかかって来る。見た目はグールと同じく焼けただれた人間であり、武器を扱う知能も無くひたすら素手で走りながら襲いかかって来る。

 武器を持っていれば対処は容易だが、元は罪なき一般市民だったのが変わり果てた姿で襲ってくるのは別の意味で怖い。もちろん殺しても武器弾薬などは持っておらず資源的にうまみは無い。持ち物を漁っても生前に身に着けていたであろう物品が手に入るだけなのがなおさら傷ましい。

 ドラマ見る前にゲームやった方が良い

*1:基本的に舞台はアメリカ国内