ヤマネコ目線

大体独り言、たまに写真その他、レビュー等

保守のダブスタが許せない

 裏金問題に関する汚い話が次から次へと出てきてうんざりする。こういった問題に対して保守を自称する連中の批判が薄いのが気になる。裏金を作っていただけでも大問題なのに更にこのような話が出てくる時点で恥ずべき。さっさと議院辞職して政界からも去って欲しい。

 下3つは関連記事。

news.yahoo.co.jp

(記事題:菅家衆院議員、還流で税優遇 自民党支部に寄付、148万円控除)

news.yahoo.co.jp

(記事題:自民・稲田氏、税優遇認める 裏金原資は否定 支部に202万円寄付)

 どちらも不正をした分は返金したとしているが、「返金したから問題無い」と言わんばかりの態度も気に食わない。だったらあれか。窃盗がバレても盗んだものをもとの場所に戻せばセーフか。そんなバカなことあるか。

news.yahoo.co.jp

(記事題:「100万円けちって落ちたら後悔するでしょ」 元自民党事務局長の証言 選挙の「裏金」)

 この記事での元事務局長の言い分も酷い。金に困っている政治家は多いと言うがそれは野党も同じ。むしろ自民党政党交付金を一番多くもらう立場であり、最初から野党よりも資金面で優位に立っている。そこで「金が必要だから裏金を作る、政党交付金も必要」と言われても公平な選挙を破壊して憚らないようにしか聞こえない。それこそ民主主義への挑戦ではないか。

保守のダブルスタンダード

 左翼のダブルスタンダードには語るまでもなく辟易しているが、保守系議員や自称保守のダブルスタンダードにも最近うんざりしている。口を開けば「美しい国を守りたい」だの「誇り高い日本民族」だの、言うことは一丁前なのだが実態が全くもって伴っていない。美しくも無ければ出てくるのは誇りではなくホコリばかり。

 政治家は韓国発祥のカルトと裏で手を組み、自分達に甘い法制で裏金を作っては選挙を有利に進め、出てくる政策と言ったら「美しい国」を衰退させる一方のろくでもないものばかり。実際問題として少子化は加速度的に進んでおり、経済も良くなっていない。円安でやりたい事は分かるがそれも政府与党みずから良い流れを殺している。

 自称保守の人間はなぜか自民党の政治家に甘い。理想とする方向に明らかに反しているにも関わらず、野党議員に対する熱量とは打って変わって批判するべき事を批判しない。野党議員も酷いというのは理解できるが自民党議員も大概ではないか。

 旧統一教会問題を非難すれば「いつまで言っているんだ」「宗教団体と手を組むことはよくある」などと苦しい弁護をし、裏金問題を批判すれば「野党もやっているだろ」などと根拠のない擁護をしてみせる。政策全般に関しては「どこがやっても同じ」と現実逃避。

 私は保守的人間であるからこそ、それが許せない。保守を標榜しながら韓国発祥のカルトと手を組み、日本人に多数の被害者が出ることを阻止するどころか見逃していたことをなぜ許せるのか理解できない。まともな宗教団体と手を組んでいたならまだしも旧統一教会はそうでは無い。その1点だけでも保守としてあるべき道への裏切りにほかならない。

 加えて裏金問題についても保守層は甘い。旧統一教会問題もこれも、野党の問題だったら「やっぱりな」「こいつら日本の敵だわ」と喜び勇んで叩くところを何故か弾幕が薄い。なあなあで済ませようとしている。「金の問題は野党にもある」と苦しい正当化までさせてやっている。批判するべきことを正面切って批判していない。どうしたんだ?お天道様が見てるんじゃないのか?

 政策に関しても、いつまで日本を衰退させる一方の自民党政治を容認し続けるのか。もう十分ではないか。これだけ長くやらせて良くならないのであれば、この先を任せ続けても未来は無い。それにいつ気づくのか。どれだけ悪法で痛めつけられれば気が済むのか。現実を見ればどんどん生き辛い社会になっている。「美しい国」とは一体誰にとってだ。外国人か?汚職政治家か?

 いくら保守を自称して愛国者気取りの綺麗事を並べても、実態が伴わないのであれば何の意味も無い。いい加減にそういう口先だけの連中を支持する、許すことを止めるべきだ。私は止めた。目が覚めた。過去の、大日本帝國の栄光に囚われて復古主義的な保守の道を目指し、現実に即した道が思い描けないなら未来は無い。保守が目指すべきは戦前の体制ではなく、民主主義国家として日本が正しく発展し、文化を守っていくことが出来る道である。

 少子化対策においても何においても、何が問題か全くもって分かっていない老人に一体何が出来るのか。これまでの政策の延長線では何も解決しない。与野党問わずそれが分からない人間に任せても無駄。

支持できる政策

 個人的に自民党政権で支持できると思う政策は安全保障関連、アベノミクスの一部。他は全部ゴミ。逆にそれだけで持っているレベルなので野党はもっとこのあたりをしっかりして欲しい。

 安全保障関連は中国の脅威に対応するためには必要。ただし現行憲法の解釈範囲で出来る範囲で良い。その範囲内で十分出来る筈。危機感を煽って憲法改正を早期に実現させようとしているがそれは詐欺師の手口。自民党憲法改正草案は余計な改変・削除が多過ぎる。

 アベノミクスの延長として円安誘導からの物価高、賃上げの流れは景気回復の道として理解できる。しかし同時に増税社会保険料の引き上げ、控除の廃止、社会保険の適用拡大などで良い流れを断ち切っているのが意味不明。スタグフレーションへの対応もトリガー条項の凍結解除ではなく補助金、消費減税ではなく1年限りの定額減税などと、とにかく税金を取ることばかり考えて余計な事しかしない。インボイス制度も電子帳簿保存法も手間と税金ばかりが増えて最悪。

野党の頼りなさ

 こういう話題になると「野党は野党で頼りない」という問題は出てくる訳だが、それは否定しないしできない。しかしその責任は我々、有権者にもある。結局、我々は自民党に任せ過ぎた。野党を育てることをして来なかった。その大きなツケを今、払わされている。これからもツケで払い続けるか、精算するか。

東京都知事選挙に見る人材不足

 話は違うが、東京都知事選挙を見るとあれだけの人口がいてどうしてあんな候補者しか出てこないのかと思ってしまう。そりゃあ、地方の選挙が盛り上がらない筈だ。

 この問題の根底には日本国民の政治参加意識の低さがあるのだろう。多くの国民は民主主義を「投票権を行使する」だけに思っている。制度的・金銭的な壁もあってなかなか立候補しようという人が少ない。純粋に社会をより良くしたいという人が前に出てこない。

 もっと物事が分かっていて社会をより良くしたいと思っている人が前に出て来て欲しいものだ。資金が無いならクラウドファンディングで、なんて出来ないものか。

 最近で言えば蓮舫議員の出馬が話題だったが、それでXでトレンドになったのは「二重国籍」問題。それはそれで問題だと思うが、なぜ同じ熱量で裏金問題は叩かないのか。与党への批判に対して「いつまで言ってるんだ」と言うのと同じ口で、蓮舫氏の「2位じゃダメなんですか?」をいつまでも言い続けるのはダブルスタンダードだ。念の為書いておくが私は蓮舫氏に良い印象は持っていない。しかしそれはそれ、これはこれ。

 与党の不祥事は苦しい擁護・弁護で早々に批判を切り上げて、野党に対しては1議員の発言をいつまでも叩き続けるあたり権威主義的というか、”お上”に逆らわずそれ以外を叩いて勝馬に乗った気分でいる悪い意味での日本人らしさを感じる。何とも御しやすい愚民だ。