台湾で発生した地震に関連して、現地の避難所と思しき写真がXで話題になっていた。曰く「日本で発生した能登半島地震では床でごろ寝だったのに、台湾の避難所ではもうテント的なものが使われている」と。
隣の芝生は青く見える
こうした意見に対して台湾の実情を知る人々からの反応は異なるものであった。
実際、NHKの報道の画面キャプチャ左下を切り取ると以下のようなロゴが見える。
加えて宗教団体の名前でggって出てくるのが以下の検索結果。
以上から避難所のテント、確かにこの仏教団体が提供したと思われる。本部があれば支援も厚いのは納得。政府行政の力というよりは運良くNGOの本拠地が近い避難所だったから支援が早かっただけであり、これをもってして日本の災害対策がことさら遅れていると主張するのは無理がある。
日本政府の対応が遅かったと言いたい気持ちは分からなくも無いが、他所と比較して批判するのであればその論拠がしっかりしていなければならない。
裏金議員の処分が甘い
まったく話が変わるが裏金問題でニ階・安倍派への処分が固まりつつある。
(記事題:「絶対に許さない」「判断がひどい」党内で岸田首相へ怒り渦巻く 首相に責任求める声やまず 裏金処分決定から一夜)
詳細はNHKの記事が詳しい。
安倍派の衆参それぞれのトップだった塩谷立氏、世耕弘成氏が離党勧告。下村博文、西村康稔が1年間の党員資格停止。高木毅が半年の党員資格停止など。これだけ見ても正直、甘いと思わざるを得ない。国民が求めているような処分では無い。
派閥において上に行くほど責任が重いとして厳罰に処することも分からなくは無いのだが、特にこの軒並み最低でも1,000万円は超えるような裏金づくりをしていた連中が1年だの半年だのの党役職停止程度で済まされるのは一体、どういうつもりなのか。特に萩生田光一、松野博一の処遇に関しては国民を舐めているとしか思えない。
「党役職停止」という処分は問題の安倍派議員が既に党の役職を退いているため実質ノーダメージ。役職が停止されるだけなので選挙に出ることは可能。
これ以下の処分=戒告で済まされている議員も裏金が500万、800万を超える連中がごろごろいる。和田義明、大塚拓にいたってはほぼ1,000万円。
昨日、テレビを見ているとこれらの処分に関わった自民党議員が「我々だって仲間を処分するのは辛い。厳しすぎるのではという声もあった」、などと言っていた。彼らの中ではこれでも厳し過ぎるくらいなようだ。
そもそもこれらの処分は自民党が勝手に決めているに過ない。それも身内割引ありで、これから基準を作って糺して行こうという気も感じられない。
(記事題:【独自】「離党勧告」処分の塩谷立元文科相が「再審査」請求へ 自民党の処分に不服 午後記者会見へ)
塩谷氏はそれでも不服なようで党に「再審査」を要求するらしい。往生際が悪いが、裏金自体は 234万円 なので明らかにそれより多い連中が軽い処分で済まされる中、一番重い処分を下されることに納得がいかないのだろう。
全員まとめて政界を引退してくれればそれで良いんだけどな
裏金にかかる納税はしない。追徴も払わない。連座制の導入もしない。ニ階も岸田も処分を免れる。政策活動費はハナから明らかにする気も無い。本当に厳しい処分とはどんなものか、我々国民が次の選挙でしっかり教えてやる必要がある。
なお、昨日成立したNTT法改正によって研究内容の開示、外国人役員の規制緩和が決定した訳だが、これに関する議論を推し進めたのが萩生田光一である。
通信は安全保障に直結する。今や兵士1人でも無線機無しには戦えない。それをこれから防衛力を強化していこうと言う時に競争力強化の大義の下、明らかに逆行するような方向へ推し進めた連中が私は許せない。そいつらが同じ口で経済安保だの防衛増税だのと言い出すのは我慢ならない。