ヤマネコ目線

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時期外れの吉野山

今週のお題「最近、初めて〇〇しました」

 日曜日に初めて他の事業所の事務ヘルプをした。親戚の旅館関係者からパソコンを見て欲しいと言われて時期外れの吉野山へ行ったのだが、土曜日は家の用事、日曜日はこれ・・・あれ・・・?俺の休日は・・・?

 とはいえその旅館、昭和天皇もお泊まりになった世界遺産なので一度は見てみたいと思っていたから行くこと自体はまんざらでも無かった。「パソコンを買うのにアドバイスが欲しい」「旅行予約サイトの使い方を教えて欲しい」という程度の話だったので観光ついでには悪く無い。

 ところがいざ着いて話を聞くと事務用ノートパソコンは買い替えない方向で話が進み、経理関係でのExcelの使い方を教えて欲しいという内容が多かった。それもExcelブックを見るとSUM関数すら使っていない。まさかこのご時世に電卓叩いた数字をExcelに手打ち???Excelを使う意味とは・・・?事務員さんはぱっと見て4, 50代だったがその年代でも関数くらい使える人間は多いだろう。言っては悪いがレベルが低過ぎる。

 目が悪いとしきりに言っていたがExcelブックの文字は小さいまま。見えづらいと言うなら文字を大きくしろ文字を。フォントも一番細い奴を使っているし、そりゃ見えんわ。挙げ句は「=」の入力方法すら訊かれる始末。Excel使っててイコールの入力したこと無いってコト・・・?

 あんまり書くのも何なのでこのくらいにしておくが、これだけは言わせて欲しい。分煙が出来ていないのは論外。外で吸え外で。代表者は住職さんだがその方がタバコ片手に事務所に様子を見に来た時は面食らった。年代的に何とも思っていないのだろう。しかしこの時代に非喫煙者の労働者がいる室内で吸うとか論外。別にそうするのは勝手だが人が居つかなくなって困るのはその事業所だ。宿泊スペースは吸ってない筈。

 話が違うことと、やって欲しい内容がどれもggれば出てくるレベルで逆にイラっとしたが、住職さんがうなぎを食べに連れて行ってくれたのと、日当1万円+お土産の黒豆甘納豆などを頂いたのでトータルでは許せる。ただ住職さんと食事したところで楽しい筈もなく・・・弁当か何か持っていけば良かった。相手も気をつかうか知らないがこちらも居心地は良くない。

 客として泊まりに行くなら良い場所だと思うので、吉野山へ観光に行かれる際はよろしくお願いします。時期外れだが緑は美しかったし、フランス人を乗せた大きなバスとすれ違った。

写真

 少しでも観光したいと思って写真を撮って来たので貼っておく。午前中は晴れ間があったのに事務のヘルプをして食事から戻った頃には白い空。

竹林院 (奈良県吉野町) - Wikipedia

 着いてすぐ撮ったので少し晴れている。道順にもよるが狭く短いトンネルを抜けて行くので少し千と千尋の神隠し感が。

 門の彫刻。ステッカー?みたいなものは千社札で合っているだろうか。

 門をくぐってすぐ。はてなブログで投稿可能な画像サイズが小さいので分かりづらいが画面外左にちょっとした庭と池、石碑がある。画面外右手前に旅館の入口。

 先程の画像、右奥の建物。入口ではない。

 飾ってあったもの。襖絵の薄れ方が年月を感じさせる。Wikipediaによれば聖徳太子によって開創された椿山寺が始まりとされている。

 エントランス。古いながらも綺麗にされている。

 奥に飾られているのは雪の積もったバナナの木の絵。もっとよく見ておけば良かった。

 庭側への入口を抜けてすぐの景色。本尊は不動明王蔵王権現役行者弘法大師。旅館部分はもともと宿坊として。

 縁側。こういう雰囲気、好きな人にはたまらないのでは無かろうか。

 ガラス障子のガラスが歪んでいるのもレトロなポイント。業界では大正ガラスと言うらしい。職人さんが手で板状にするため完璧な板状にはならない。

 こうした「向こう側が歪んで見えるガラス」、今では雰囲気づくりのためにあえて生産・輸入されているものがある。

 宿坊から本堂への渡り廊下。白味がかった木材が年季を感じさせる。

 渡り廊下の向こう側から。やはり来る季節が半端過ぎたか。紅葉の季節なんかも良さそう。

 庭園。大和三大庭園に数えられるらしい名所のようだが、あいにくの曇り空な上に対象年齢が高い気がする。

 庭園、別角度から。反射が綺麗だが水はめちゃくちゃ綺麗という訳でもない。どこもそんなものか。雰囲気はかなり良い。奥の石で出来た構造物は多宝塔なのか灯籠なのか。

 カエデの葉。陽の光を受けて透けるように輝く新しい葉が美しい。

 同じくカエデ。庭園の階段から。曇りで白んでいる空に彩りを与えてくれて一番癒やされた。

 階段を登った先にある小屋。茅葺き屋根?が苔むすを通り越して茂みになりつつある。これが今、流行りのサステナブルな家づくりですか(違う)。

 いきなりガタガタガタ!と音がしたと思ったらこの中で休んでいたらしい、小さい鹿が写真を撮る暇すらない勢いで逃げ去っていった。驚かせるつもりは無かったのだが。いかにも奈良という感じ。

 屋根。この小屋の近くにもう1つ同じような小屋があったがそちらはそちらで歪んでいて少し怖かった。

 何を祀っているのか分からない祠。本堂から離れた山の上にある。

 祠に貼ってあった千社札。露出設定をミスっていたのでやたらと明るい画になってしまった。

 山の階段から。屋根は茅葺きと瓦葺きが混在していることが分かる。

 大きい屋根の上に小さい櫓がある。おそらく煙出し櫓というもの。そう言えばうちの家にもある。煙を出すための櫓かと思いきや、屋根裏で蚕を育てるための温度調整の役割があると書いているページも。とにかく換気用と。

 場所は変わって外に出る。正門出てすぐの所。これまた年季が入ってそうな色のホース格納庫がある。消火栓も景観に合わせた色。

 すぐ横に目をやると結構な崖になっている。吉野はこういう作りの建物が多い。まあ、山なので。

 櫻本坊の入口。別に参拝者でも無いので中はちょっと覗いたくらい。小さいが赤い金剛力士立像が目立つ。

 入口手前、向かって右に法事用?スペースがって金色の仏像が並んでいた。これはそのスペースの入口付近にあった地獄絵図。背景にいるのは地蔵菩薩閻魔大王

 吉野山駅方面へ向かう道。桜のシーズンが激混みらしいがシーズンが外れていても意外と車が通っている。食事処や宿泊施設も多い。シーズンが外れると開いているとは限らないので注意。

 電柱や舗装された道が無ければ「今、何時代だっけ」というレベル。

 いろいろあるが時折、車が通る以外はしんとしていてこれまた千と千尋の神隠しの冒頭が思い浮かぶ。夕方になったら黒い影で賑わうとかじゃ無いよな。奥に見えるのは喜蔵院(きぞういん)。

 喜蔵院の入口。供養塔やら何やらいろいろ立っている。

 形が一様で無くて面白い。

 もっと歩きたかったが疲れたし天気も悪かったので帰ることに。カブやら手書きの看板やらが良い味を出している。

 レトロな町並み、雰囲気が好きな人は訪れてみても良いんじゃないでしょうか。