ヤマネコ目線

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子どもの頃に勘違いしてたこと

お題「子どもの頃に勘違いしていた、ちょっと恥ずかしいこと」

 たまにはお題で何でもない話でも。

モータープール

 関西で駐車場をあらわす言葉。関東からは何だそれという感じに思われる言葉の代表格?の1つ。子どもの頃に「流れるプール」というものを知った私は車で移動中に見かけた「モータープール」の看板から、モーター(何かを動かす装置)+プール(泳ぐための場所)がそれだと勝手に解釈して親に「モータープール行ってみたい」と話し、「それは駐車場のことやで?」と言われて意味に気づいた。

 モーターの語源はラテン語で「動きを与えるもの」、電動に限らず広義の意味で発動機やエンジンなども含まれる。プールは泳ぐための場に限らず、何かが溜まっている/溜める場所も指す。「プールする」と言えば泳ぐことではなく何かを溜めることである。つまりエンジン(モーター)がついたものを溜めておく(プールしておく)場所だからモータープール。

 変な英語じゃんと思うかも知れないがそもそもこれ、戦後に米軍(進駐軍, GHQ)が使用していて広まったとされる。まさかのネイティブ由来。そもそもモータープールという言い方自体が英単語それぞれの本質的なニュアンスでの用法なので、それを踏まえて和製英語として作られる方が難しい。

 駐車場をあらわす横文字としては「パーキング(Parking)」が一般的なように思うが、これ単体では不可算名詞として「駐車」でしかなく厳密に言えば「駐車」では無い。「No Parking」は「駐車場がありません」ではなく「駐車禁止」。駐車場は「Parking area」。ただアメリカのGoogleストリートビューを見る限り「Parking Area」だと長いのもあって単に「Parking」としか書いていない所もある。通じれば問題無い。

一昨日来やがれ

 アニメ等でしかなかなか聞かない言葉。一昨日(おととい)は昨日のさらに1日前つまり2日前のことで、「2日前( = 過去の日付 )に来い」と無理難題を押し付け、婉曲的に「二度と来るな」と突き放すのにつかわれる。

 子どもの頃、リアルでつかう事が無いのでずっと区切り位置を間違えて「おとと行きやがれ」と認識しており、ずっと「おとと」って何だよと思いながら改めて自分で調べるまでぼーっと生きていた。常識的に考えて区切り位置がおかしいが、アニメ等の発音でもそのような区切りに聞こえたので仕方ない。

 どこぞの解説文では「『明後日来やがれ』では本当に来てしまう可能性がある」と書かれていて面白かった。間違い無い。ひょっとすると最初は厄介払いで「明後日来い」と言って先延ばしにしていたのが、本当に来てしまったので「じゃあ一昨日来い」となったのかも知れない。なお、相手と一昨日も会っている場合は「一昨日も来ただろ」とカウンターを食らうのでこの言葉はつかえない。素直に目の前から消えて欲しいと伝えよう。

にわか雨

 何となく語感から「弱い雨」だと思っていた。正確には急に降ってきてすぐ止んでしまう雨。「通り雨」とは違うようで、にわか雨が日に1度さっと降って止むのに対し、通り雨は降っては止むを何度か繰り返す可能性があるようだ。

畳の目

 「畳の目を数える」は暇をもてあます事を指す。畳の目を数える、そんな無駄なことをするほど時間があるという意味。しかし畳の目を数えるのは地道で忍耐の必要なことでもあり、我慢強く耐えて過ごすことにも用いられることがある。どちらが正しいかはもはや分からん。

 勘違いしていたのは「畳の目」がどこを指すのか。目というのは編み込みの方向のことでイグサ1本1本のことでは無い。詳しくは下の記事を見てもらう方がわかりやすい。大体畳1枚で目は60程度だとか。思ったよりも数えやすそうで安心?だが、地味にちょうどよく面倒くさい。

jocr.jp

野原ひろし

 クレヨンしんちゃんに登場する野原一家の大黒柱、野原ひろし。子どもの頃は大人になれば自分もあれくらいにはなれるものと思っていた。恥ずかしい。今思えば彼は(当時の評価はともかくとして)とても「うだつの上がらないサラリーマン」とは言えない。勘違いも何もそういうポジションとして描かれていたのもあるが。

 知らないままの方が幸せな事もある。特に子ども時代は