ヤマネコ目線

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時事ネタ

備忘録代わり。

財務省ひき逃げで減給処分

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 財務省の職員が仕事をさぼって(4時間15分にわたって欠勤)飲食店に行き、その駐車場から出る際に自転車と接触して怪我をさせ、そのまま逃げた事件。略式起訴で罰金命令を受けている。死者こそ無かったものの、これに対する懲戒処分は減給10分の2を2ヶ月。これは果たして妥当な処分と言えるのか。軽いのではないか。

 最近思うが、たとえ政権交代が実現しても財務省のような悪辣な組織が強い影響力を発揮し続ける限り、日本はゆるやかな死に向かい続けるのかも知れない。政治家がその本分を忘れ、無知蒙昧で無思慮な操り人形と化し、選挙で選ばれた訳でもない役人が実権を握っている限りはいつまでも政治は良くならない。

防衛増税「賢明な日本国民は必ず理解してくれる」

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 自民党、甘利幹事長は防衛費増額のための増税について述べ、最後に「賢明な日本国民は必ず理解して頂けると思います」と締めた。確かに中国の脅威は増大する一方であり、それに対応するために防衛費を増額する必要性はある程度理解できる。

 しかしその手法は増税ありき、額についてもとりあえずGDPの2%程度までという枠ありきで話が進んでおり、そこに丁寧な説明や聞く力といった言葉にふさわしい対応は無い。増税をいつするかという議論は先送りされたが、それは次の衆院選に勝ってから増税しようという目論見でしかないのだろう。

 私は右寄りな自覚はある方だが、それでもようやくコロナ禍から経済が立ち直ろう、皆で経済を回そうというこれからに、いくら防衛のためとはいえ増税を言い出す神経が理解できない。防衛のためと言っておけば国民は納得する、そうした甘い考えが透けて見えるし、無駄な歳出を削って何とか国民の負担を抑えようという気概もまったく以て感じられない。むしろ復興税を流用し、被災地復興を阻害すらしようとしている。財務省は復興税の流用で復興予算への影響は無いなどと抜かすが、本来使われるべきだった財源が無くなって何が影響が無いと言うのか。ではその分の補填はどこからされると言うのか。お金はあるだけしか使えない、無い袖は振れない、そんなことは小学生でも分かる。舐められたものである。

 そもそも政府はやたらにミサイル防衛だ敵基地攻撃だと言うが、防衛は何もミサイル防衛だけではない。中国に関してはむしろ脅威なのは海軍力である。現時点でも一定地域においてはアメリカ軍は中国に海軍力では敵わないとさえ言われるし、2025年には中国軍の艦艇の数はアメリカ軍のそれを超える見込みとされる。核ミサイルよりも使用される可能性の高い脅威に関しての議論がまるで見えない。無人偵察機も今さらRQ-4グローバルホーク運用開始がニュースで流れる始末。一体どれだけ遅れているのか。本当に防衛に力を入れる気はあるのか。北朝鮮のミサイルを山車に、防衛のためと言って都合の良い金が欲しいだけではないのか。

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 何より気に食わないのは、「賢明な日本国民ならば必ずご理解いただける」という言い方。本人にどこまでの認識があるかは知らないが、では「防衛増税に反対している人間は愚民か非国民」なのか。そう言っているように捉えられても仕方ないと思うが。「賢明な」という言葉をつかう辺り、少なくとも自分たちは「賢明な日本国民」の側にいるつもりらしい。あ ほ く さ。

首相、「国民の責任」発言を修正

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 自民党防衛費増額の財源を増税で賄うことに関する岸田総理の発言、「今を生きる国民の責任」という文言を「今を生きるわれわれの責任」に修正した。記事の内容を読む限り、岸田総理はその場で「われわれの責任」と発言していたが事前の発言案は「国民の責任」となっており、茂木幹事長が記者会見でその発言案の通り説明したので「総理が『防衛増税は国民の責任』と言った」ことになったと言う。要はそういう事にしたいらしい。

 そんなのは誰がどう見てもただの言葉遊びなのだが。それにしてもなるほど、このご時世でも平気で増税を口に出来るような人間を与党に選び続けているのは日本国民であり、その政権が好き勝手に増税議論を始めようとそれは選んだ側の責任だ。それはそうだ。一方で、国民とその財産を守る責任は国にある。国は、政府はその責任を十分に果たして来たか。自分たちの失政の責任を国民になすりつけようとしてはいないか。

 大体、責任逃れ、責任転嫁がお得意な政治家に国民の責任がうんぬんなどと言われたくない。責任は感じるものでも受け止めるものでもない。ここ数十年で責任をきちんと取った政治家はどれだけ居た?党として不祥事のあった議員にそれなりの責任を取らせた事例はどれだけあった?自分が行ったことに関しても大抵は役職を退けばそれで終わりだと思っているのではないか。責任の何たるかをまるで理解していない人間が、主権者に対して責任を語るなど烏滸がましいにも程がある。そんなに責任を語りたいなら、これまでの失政の責任をとって切腹でもされてはいかがか。