ヤマネコ目線

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賃上げ要請だけする無能

 書き散らし。政府は大胆な経済対策が必要だと認めているが、アベノミクスの延長線で特に経済が良くなることは無いだろうなと思っている。

賃上げ要請だけでは意味がない

 ここ数年、安倍政権から官製春闘として賃上げ要請がされて来た。それ自体は別に悪い傾向ではないと思う。ただそれは最低賃金の引き上げという形でしか世に出ていない上に、賃金が上がらない本質的な問題点には切り込んでいない。

 それはどこか。小売価格である。大企業は小売価格を上げるのを嫌う。値上げをすれば消費者は露骨に離れていくので大企業は小売価格を上げることを許さない。製造にかかる費用が上がっているのに小売価格だけ上がらない。ではその上がったコストは誰が背負うのか。下請け企業である。

 現状、下請け企業は高騰する原材料価格と小売価格を意地でも抑えたい大企業との板挟みになっている。そうした中でむやみに賃上げ要請ばかり続けていても中小企業の経営が苦しくなるだけで、景気が良くなりはしない。だって、物が高値で売れないならそれを作っている人たちの給与が上がる訳無いじゃん!

 賃上げ要請をするのは良いが、それと小売価格を上げるのはセットであるべきだと私は思う。あらゆるモノが値上がりしている中ではなかなか厳しいが、逆に言えば仕方ないと諦めがつく面もある。そもそも原材料価格が上がっているのに小売価格はそのままにしろ、あるいは値下げを続けろとかおかしいだろ。いつまでも安売り合戦をしていて良いことは無い。

アベノミクスをいつまで続けるのか

 岸田政権の経済政策はどのみちアベノミクスの延長線になるのだろう。しかしアベノミクスを改めて振り返ると効果があったと言えるだろうか。金融緩和しかり、財政出動しかり、構造改革しかり。特に構造改革において女性活躍社会というのは、もうその時点で日本人が共働きでなければやっていけない状態になっていたのだろう。労働の自由化、移民受け入れ、何が良くなったのか。失われた10年が20年になり、30年になっただけだったのではないか。このままアベノミクスの延長線を続けていって果たしてこの国は良くなるのか。ただゆるやかに死んでいくだけではないのか。そもそも竹◯平蔵なんかブレインに据えてる時点で良くなる訳ねーだろバーカ。

これからまた増税が来る

 防衛費増大は致し方ないと思うが、その財源を巡ってさっそく増税の話が出ている。インボイス制度という実質的な消費増税で弱者を痛めつけ、また更に増税しようと言うのだ。日本政府には無駄を削ぎ落とすという思考回路が無い。何かしら足りなければ増税して国民から絞り取れば良い、そういう発想しかない。それは常々感じて来たが今、不安定な世界情勢で円安も146円まで進み、物価上昇に賃金が追いつかない状況でさらに増税しようという神経が分からん。

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 それにしても、増税の議論だけは簡単に出してくれるね。