ヤマネコ目線

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愛国カルト

 数日前、朝から田母神議員のこのようなツイートを目にしてしまい正直、ウンザリした。

 前からこの御仁は愛国心からか論点ずらしが酷く私はあまり好きではなかったが、ここに来ていよいよ失望したとしか言えない。

 元航空自衛隊(幕僚長)ともあろうお方が「統一教会は一番の問題なのか」、「創価学会は問題視しないのか」と論点ずらしを挟みながら、選挙協力のためなら韓国発祥のカルト団体とも手を組んで当然だろうと言わんばかり。私にはそう開き直っているようにしか見えない。それで良いのか。

 いわゆるネット右翼はこういった論法にすぐ飛びつき、今まで騙されていた事から目を反らすのに必死なのか「統一教会問題は一番の問題ではない」だとか、「選挙のために協力しただけ」だとか、「創価学会は問題視して来なかったじゃないか」などと言って見せる、そういた意見に賛同している。いい加減に自分達が騙されたと過ちを認めてはどうなのか。それが出来ずに突っ走って失敗したのが先の戦争だったのではないか。問題を問題のまま放置すれば事態はより深刻になる。安全保障や経済成長は国の根幹がカルトに侵食・支配される事より重要なのか。そんなろくでもない土壌の上でどんな国が出来ると言うのか。それでも彼らは「この道しかない」だの「美しい国」だのと言うのだろう。愛国者が聞いて嗤わせる。売国奴どもが。

愛国というカルト

 カルトとは何も宗教(団体)に限ったものではない。思えば統一教会問題で自民党その他を必死でフォローし、問題から目を逸らさせようと必死な連中もある種のカルト信者なのかも知れない。信じるものが神だろうが安倍元総理だろうが、あるいは彼らの中での偉大なる大日本帝國だろうがその本質は大して変わらない。彼らは「愛国カルト」の一味なのだ。私はそんなものを真の保守とも、日本人とも認めない。

 思えば戦時中の日本はカルトに支配されていたようなものだ。大日本帝國を1つの教団として世界と国内を善悪で分断し、天皇陛下を教祖として服従を強い、マインドコントロールや情報統制を行い、批判的思考を弾圧して信者以外の人間を非国民と敵視させ、国家がライフスタイルに介入し、目的のためならどんな手段も正当化してみせる(戦争しかり、人間魚雷や特攻しかり)。救いは名誉の戦死だろうか。それらはカルトの特徴にほぼ当てはまる。天皇制度が悪いとは言うまいが、そういった組織・体制になっていた事は事実。

 そもそも愛国心というもの自体が国家という組織への帰属意識でもあるため、そういった心情が強い組織・国家はカルト化しやすいのだろう。ただ日本人は特にその傾向が強いようにも思う。海外ではKAMIKAZEなど無かった訳で。となれば私も含め右寄りというか、保守的な人間はそういったカルト的思考に呑まれないように十二分に気をつけなければならない。国の発展と安寧は国民を犠牲にすることであってはならない。ましてや自国民を選挙のために韓国カルトの食い物にさせる事など言語道断である。

 戦後はオウム真理教も問題になったし、日本人はカルトと親和性が高いのだろうか。あるいはどこでも同じようなものなのか。ブラック企業もある意味でカルトに近い。個人主義というよりは組織全体を優先させる傾向は未だに強いように思う。大日本帝國の臣民と今の日本人、その点において何が違うのか。

創価学会を認めた覚えはない

 私自身、公明党(創価学会)はブレーキ役としての役割を期待はする一方で、その存在を是とした覚えはない。1度たりとて票を入れた事はないし、1度たりとて支持した事はない。投票率の低さからか組織票が強いがゆえに上の世代が蔓延らせて来ただけの目の上のコブ。時に自民党のふざけた動きを牽制してくれることはあるが、最近はそのブレーキ役すら果たせていない。少なくとも私の世代からすれば問題大あり。

 なので田母神氏の言う「公明党創価学会の関係はなぜ問題にされないのか」はただの論点ずらしに過ぎない。氏が「問題と認識されている」という認識を持っていないだけである。よくネット右翼が言う「~にはダンマリなんだ」と同じで、あなた方が知らない、見ようとしないだけでしっかり世の中では問題視されてますよと言いたい。

 第一、「創価学会がOKなら統一教会も良いだろう」と言うのはどうなのか。私には田母神氏の言い方がそうとしか聞こえないが、それで良いのか。交通違反で止められたドライバーがよく言うセリフに似ている。「他の奴らもやってんじゃねえかよ。まずアイツら捕まえろよ」。それで自身の過ちが無くなる訳でも罪が軽くなる訳でもない。

 この際、いい機会なので旧統一教会(家庭連合)も創価学会幸福の科学立正佼成会顕正会もその他もろもろまとめて袋叩きにしてこの国から叩き出すべき。私はそう思う。そうしなければこの国はもう持たない。国民の方を向いた政治が出来ない政党・政治家は必要ない。もちろん、選択肢が限られるだろうがその中でのパワーバランスの取り方もあるだろう。何なら共産主義者とぶつけたってこの際、構わない。もう既に日本の政治は根幹からぐちゃぐちゃなのだから。対消滅してくれれば言うことない。あと共産主義もこの国には必要ない。頼むからカルトも共産主義も出て行ってくれ。野党系の議員もカルトに染まってる奴いるだろ。そいつらも含めてな。

 なあ、立正佼成会の迫真君と海江田君。無関係だと思ったら大間違いだぞ。

共産主義者は味方ではない

 前にも書いたが、統一教会に敵対的だからと言って共産主義者を味方だと思う事もない。「敵の敵は味方」というが、それがあり得るのは共通の敵(今で言えば統一教会勝共連合)がいる間だけ。どちらも日本国民にとって敵である事に違いはない。

 むしろ私には不思議でならない。人間には過ぎた理想を掲げ、これまで多くの虐殺を生んで来た共産主義がなぜ「たまたま戦勝国側だったから」と未だに一丁前の思想として認められているのか。国政でも明らかに現実離れ・浮世離れした主張を繰り返す彼らが国民の味方である筈がない。何ならカルトとそう大差ない。信じるものが「神」か「理想の社会」か程度の違いだ。

どのみち

 暫くこの国は迷走と衰退を続けるのだろう。その間に本当にこの国を良くする哲学的な芯のある人物の登場を望む。正直それは期待しつつも実現するとは思っていないので、イーロン・マスク氏の言うように国ごと消滅する日は近い。それまでせいぜい楽しませてもらいましょう。日本という国の残りカスを。

余談

 あまり関係ないが札幌五輪は絶対に反対。そんなことやってるどころじゃ無いだろふざけんな。これだけ政治の根幹が揺らぐ問題が出て来て何を呑気な事を抜かしているのか。コロナがあったとは言え東京五輪はグダグダで世界に恥を晒すレベルのショボさ、不祥事の数々。最近も汚職で逮捕者が出たばかり。世界に恥をさらし、一握りのアスリートと利権関係者だけが得をする汚い金の祭典をまだやりたいのか。私はやりたくないやらせたくない。

もう一度、選手村のトイレに金箔を貼ることに賛成の方はご起立を願います(嗤)