ヤマネコ目線

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迂闊にレーザー加工機を買って後悔

 今日の書きなぐり。先日、クラウンドファンディングでxTool D1というレーザー加工機を買った。3Dプリンターを買う間隔で買ってしまったがこれが迂闊だった。我ながら想像力が足りない・・・アホだ・・・。

greenfunding.jp

置き場所に困る

 単純に置けさえ出来ればいいというモノではない。うすうす分かってはいたが思ったよりもこれが厄介で迂闊だった。

 私が購入したxTool D1は10Wレーザーのモデル。10Wと言うと大した事がないように思われるかも知れないが、レーザーのクラス分けでは0.5Wで最も危険なクラス4なのでそれなりに強力な出力と言える。レーザーはごく小さい範囲にエネルギーを集中させるため、10Wでも物が切れたり燃えたりする訳だ。ちなみに市販のレーザーポインターは1mWが多い。10Wと言うとその1万倍である。米軍の兵器レベルのレーザーでは300Wや500Wがある。

 それだけ出力があって物もカットまで出来るとなると下に敷くもの、出た粉塵や煙を排気するためのダクト、レーザー光(主に反射光)から目や周囲のものを保護するためのカバー(目ならグラス)が必要になる。目を保護するグラスは付属していたが、xTool D1はカバーが全体にあるタイプではく、どのような場所に置いてどのようにダストや煙を排気するかはユーザー側が考える必要がある。そしてこれがなかなかちょうど良い棚なんかが無い。xToolD1の大きさは約60cm四方と地味に大きく、市販の棚は幅が60cmちょうどの事が多いのでカバーを作ることを含めるとどうしてもちょうど良いものが無い。単に私が見つけられていないだけか知らないが。

下に敷くもので悩む

 レーザー加工においては下に敷くものも悩ましい。一般的にはハニカムメッシュと呼ばれる金属のメッシュ板のようなものを敷くが、xToolD1は良くも悪くも加工可能範囲が広いため、かえって市販のものでは小さ過ぎる。結局複数枚買ってつなげる事になるが、最初からオールインワンタイプを買っておけばそんな心配は無かった。

 メッシュタイプでなくとも良いと言えば良いが、メッシュタイプでなければ木材等のキレイな加工は出来ない。平面に置くと加工中のすすが逃げる場所が無いので、カットした場所付近にすすが付いて黒く汚れる。

 とりあえず今は適当に木材を買って下に敷いている。レーザーは焦点付近が一番切れる、逆に言えば焦点合わせをした場所より離れれば離れるほど光は拡散し、出力が高くても切断等は難しくなる。なので加工したい材料をさらに通過して来るレーザーに関しては、木材を切断するようなパワーは無い。それでもちゃんと焦げるのでやっぱ煙やダストの排気は大事。

レーザー加工機を買う場合は一体型を選ぶべき

 レーザー加工機にはカバーや排気機構が一体になったタイプがある。加工できる最大サイズは小さいものの、環境がオールインワンで入っている。素人ならそういうのを買うべきだった。後になって同じクラウドファンディングのサイトで一体型が支援者募集してて少し悔しかったのだが、買ってしまったものは仕方ない。

 一体型であれば置き場所はともかく、安全性や排気の面で困る事は少ない。もちろんどこに排気するか、窓と排気部をどうするか等は考える必要があるが。

試し切りをしてみた

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 100均で購入したMDF板(厚さ6mm)のカットは出来た。出力はちゃんとあるようだ(出力100%、速度2mm/secでカット)。怪しい通販サイト等で買える安いレーザー加工機は当たり前のように出力偽装をしていたりするので注意。

 使用しているのはどうも半導体レーザーなので、どこまで連続稼働させても良いのか分からない。説明書同梱とされていたが入っていたのは説明のあるサイトのURLを示した厚めの紙1枚。最近はどこもコストカットのためかそんな感じ。

 MDF板は簡単に言えば木材繊維を樹脂で固めたものなので、レーザー加工で焼き切ると切断中も切断後も地味に臭い。木材の焦げた匂いではなく、どこか樹脂っぽい嫌な臭いが残る。切断した後は消臭(吸着タイプ)か何かと一緒に数日置くべきかも知れない。

今後

 アルミフレームやら何やら使って専用のケースを製作予定。ちゃんとしたものを作るのってなかなか難しい()。