父の使って来たデスクトップPCがいよいよダメになってしまった。約20年前のPentiumとなると私の感覚からすれば骨董品である。これまで家のことで事務処理目的で使っていたが画面出力がお亡くなりに。DVI?VGA?映像出力端子からして時代を感じる。
私が高校生の頃に買ったIntel core iシリーズ初代搭載のパソコンも事務処理用に使ってもらっているが、それもいつまで持つか分からない。どちらもSSDが無い時代のPCなので動作はもっさり。
前に作ったメインPCの記事は↓
という事で
家族共用の事務等に使えるパソコンが必要になり、じゃあそれくらい買ってやるかと思ったのだが、やれDVDドライブが欲しいだのフロッピーディスクドライブも欲しいだの外付けHDDでデータ保存もしたいだのとうるさいので1台組むことにした。
なぜ出来合いのものを買わないか?ダサいから。特に光学ドライブ搭載のPCはダサいものばかり。何年前のデザインだよ。あと自分で組んだほうが楽しいから。金を出すのは自分なのでどうせならね。円安なので逆風もいいところだがそれはメーカーも同じ。ひょっとすれば再利用できるものは再利用して予算が節約できるかもしれない。特にOS。
ケース:15,245円
あくまで共用なので小さめが良いかなと思いつつ、拡張性もあるMicroATX対応サイズを選択。もはやメーカーとして安心感があるFractalDesign、その中でも今では珍しい5インチベイが搭載可能なモデルがこのPop Mini Air。前面ファンの下にあるスペースがマグネットでくっつく蓋になっており、その内部に5インチベイと小物入れがある。
レビューはエルミタージュ秋葉原さんのものが詳しい。レビュー対象はフロントパネルがメッシュではなくソリッドな静音性重視タイプだが基本設計は変わらない。光るのは絶対嫌、静かさを重視したいという人にはこちらのSilentがおすすめ。
比較的小さめのケースと書いたがそれでも高さは393mmと約40cmあり、家電量販店で売られているようなデスクトップくらいが良い、という人には勧めづらい。
CPU: 22,838円
事務用なのでIntel core i3あたりが良いか、と思って第14世代coreシリーズよりIntel core i3-14100を選択。ゲーミングPCでは無いのでグラボをつける予定は無し。なので内蔵グラフィックス搭載のものにした。内蔵グラフィックスが無いcore i3-14100Fなら4,000円くらい安く買えるがグラボを用意しないと映像出力が行えない=画面が映らない。
何故かAmazonだと価格が微妙に高い。ドスパラでAmazon決済を利用して購入。
i3と言えば一昔前は大したことが無いイメージだったが、改めて製品仕様を確認すると何げにこいつ、4コア8スレッドでPコア*1のみと結構使えそうなスペック。試しに以前使っていたIntel core i7-9700Kとの比較を調べて見ると下図のような結果が出ている。
core i7-9700Kは8コア8スレッドなのでさすがにマルチコア性能では勝っているものの、core i3-14100はそれに肉薄する性能を4コアで出しており、シングルスレッドでの性能では明らかに優位。これはグラボさえ積めばある程度のゲームも出来るレベル。
本当はいま流行りのミニPCと同じIntel N100で組みたかったが単体で売っていない。どうして・・・どうして・・・個別パッケージして小売するとなるとコスパ悪くなるのかな。
逆に考えれば今のcore i7やi9あたりは一般用途には確実にオーバースペック。今のメインPCで使っているcore i5-13500でも14コア20スレッドと持て余し気味。
マザーボード:18,755円
マザーボードはサイズがMicroATX、ソケットがLGA1700、一体型I-Oパネル搭載の条件で比較的安いASUS TUF GAMING B760M-PLUS D4に決定。メモリーの規格がDDR-4で最新では無い*2が、事務用には十分だろう。
一体型I-Oパネルとはどういう事かと言うと、上の図、左が一体型ではないI-Oパネルを備えたもの。右が一体型I-Oパネルのもの。要はパソコンの裏にあるUBSやら何やら沢山ついた場所が最初から完成されたものか、別で付属しているパーツを嵌めるものかの違い。一体型のほうが単純にカッコいい上に組立時の事故も防ぐことが出来る。
その他、マザーボードを買う時にチェックするべき点としてはチップセットの種類*3、M.2 SSDのスロットの接続規格と本数、M.2 SSDスロットにヒートシンクが付いているかどうか、映像出力端子の種類、USBソケットの種類と数、グラボやその他の拡張ボードを接続したい場合はPCI Expressのレーンと本数。特にCPUのオーバークロックはZが付くチップセットしか対応していない。
CPUクーラー:6,580円
CPUクーラーはCPUに付属しているものの、サイドパネルが透明で中身が見えるからにはある程度見栄えするものを付けたいところ。なので最近の定番?であるDeepCool AK400、それもCPU温度表示機能が付いたものを選択。
温度表示パネルはUSB2.0接続。ケースはUSB3.0×2なのでUSB2.0ピンヘッダは余る・・・はず。最悪ディスプレイが活用出来なくても光沢ある黒いパネルなので見栄えはどうにかなるだろう。
CPUクーラーを買う場合にチェックすべきなのは高さ。ケースの大きさによって付けられるクーラーの高さが異なる。大きいものを買ってしまうとケース側面の蓋が閉まらない。
電源ユニット:9,780円
FractalDesign ION Gold 550W FD-P-IA2G-550を選択。それほど電源容量は多くなくて良いので500W程度、電力効率GOLD認証、なおかつプラグイン形式*4で絞り込むと、ケースと同じメーカーのものが良さそうだったので。
ちなみにAmazonだと微妙に高い。Joshinネットショップで購入。
ケースを確認すると対応する電源のサイズは150mmまで。これはピッタリ150mmなので少々不安はあるが、FractalDesign同士なので何とかなるだろう。
パーツ選びは一旦終わり
ちなみにここまでで73,198円。ここに最低でも1つのSSD、メモリーをつけることを考えるとあまり安いとも言えない。やはり自作PCは道楽の域。でも楽しいからOKです!
OSは古いPCのをそのままクローンして使用、メモリーも以前買った相性の悪かったものを試す、5インチドライブも古いPCのものを引っこ抜いて使えないか検討、無理なら外付け。FDドライブは外付け。CPUグリスは前に組んだもののあまりがあるし、CPUクーラーに元から付いているグリスでも良い。
なぜ見た目にこだわるか
満足度が高いから。見た目がカッコ良ければ使いたいと思えるから。でもあんまりビカビカ光るのはそれはそれで私は好きになれない。いつか痛PCとかPCケースそのものを自作とかしてみたい。
それに新しいPCを組むのはストレス発散になる。新しいケースやらマザーボードやらの性能を調べて組み合わせたり、どこにどんな工夫があるのかを見るのが楽しいと感じる。
ちなみにAlienwareは良くも悪くも有名だが、あれは内部パーツにある程度こだわった上で筐体デザインにもこだわって作っているので高い。コスパはそんなに良くない。
なぜもっと小さいPCを自作しないのか
大きさはケースで決まる。ケースに収まらないパーツは使えない。小さいパーツは性能を落とさずに小さい容積にパーツを組み込まなければならない。なので高い。小さくて拡張性に乏しく出来ることも限られるくせに高い。同じスペックで組むにしてもコスパが悪くなるのでMicroATXかATXあたりで組むのがベスト。小型かつ高性能はロマンがあるが自分で組み立てる以上は組み立て難易度が上がる。
また、市販のPCは量産における組み立てやすさも考慮した専用設計で小型化している場合が多い。それが出来ない自作PCで小型さで張り合うのは難しい。逆に市販のPCは内部の見栄えにこだわりが無い。そもそもガラスパネルではなく鉄板で中身が見えないものがほとんど。見えるタイプでもよく見ると自作PCほど見栄えにこだわっている訳でもなかったりする。
かと言って組み立てやすさと拡張性重視でE-ATX対応のクソデカPCケースなんか買うとそれはそれで大変な目に遭う訳だが。物事には限度がある。単純に邪魔。置き場所にこまる。動かしていない原発くらい邪魔。
よく考えると
ふと自分が持っているPCを数えてみた。自室で使うメイン、リビング用、弟に貸しているノートPC、iPadProの計4台。スマホもPCのようなものと考えると5台。そろそろ身体も2つくらい追加したい・・・。