ヤマネコ目線

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防災用にテントを買った

 南海トラフ巨大地震注意が出てそう言えば最近、防災グッズを買ってないなと思い、買いたいと思っていたものを揃えてみた。先に断っておくが私はキャンプ初心者というかキャンプしたこと自体が無いのであくまで参考までに。

テント

 リンクはSTだが買ったのはLX+。使うかどうか分からないのでとりあえず2~3人用テントを購入。面白みはないが鉄板らしいツーリングドームシリーズで、エアーと付いているのは通気ファン*1が装着できるどちらかと言えば夏向けのタイプ。表面が白で内側は黒い、遮光性の高い生地が採用されている。内側が黒いので蚊が入り込んだら大苦戦しそう()。

 LXは2~3人用らしいがあくまで最大値で、こういうのはマイナス1をして考えた方が良いらしい。上のリンク/ST+では1~2人用なので余裕を持って使えるのは1人まで。LX+なら2人まで。あくまで寝るだけのスペースと考えた方が良い。

 本当は組み立てまでしてみるのがベストなのだが、使う機会が来るかどうか分からないし来て欲しくもないので今のところクルマに積んである。ソロキャンでもするか?やる事無いな・・・。

 耐水圧(雨に対する耐性)はフライ(一番外側の布)で公称約3,000mmと「大雨にも耐える」程度ではある。最上位モデルでも公称約3,000mmなのでこの辺りが限界か。

 これを買ったあとで4シーズンテントなるカテゴリの存在を知ってしまった。確かにこのテントで冬はつらそう。いずれ買ってみたい。出来れば4人くらいでも余裕で使えるやつ。今考えているのはColemanのコクーンIIIあたり。

通気ファン

 ツーリングドームエアーに装着できる換気扇。電源は別途モバイルバッテリーが必要。これを装着するためのメッシュハンガーはツーリングドーム"エアー"には付属しているようなので追加購入せず。じゃあコイツも付属品にしてくれよ。

 夏場はもちろん、冬場でも場合によっては換気用に使えそう(希望的観測)。メッシュハンガーも別売りされているのでおそらくエアー以外でも使える。

グランドシート

 ツーリングドーム対応のグランドシート。グランドシートはテントの底面を保護し、浸水を防いだりする効果がある。テントに使用しない場合でもレジャーシート代わりにする、上の方に張ってタープ(天幕)代わりにする等、使いようはある。

 公称耐水圧は約2,000mmとテント基準で言えば「大雨に耐える」とされる程度ではある。

 昨今のゲリラ豪雨だとさすがに対応できないので、いずれテントの下に敷く用に木製のパレットでも買っておくべきか思案中。

マット

 寝る時等に下に敷くマット。夏場ならこれだけでも多分寝られる。軽くて折り畳みできる上に、これを敷くだけで小石などの上でも寝られるようになる。長さも182cmと多少ののっぽさんでも十分。

 慣れている人はキャンプ場についたらまずテント、ではなくこれを地面に敷いて寝心地を確認→寝心地が良い場所にテントを張るらしい。当然ながら大きな地形は緩和できない。それで言えば水が溜まるので窪んだ場所も避けるべき。

 似たようなマットはもう1つ持っているが普段使いにも便利。汚れてさえ居なければストレッチマット代わりに使ったり、座敷で仮眠したりする時にも使える。いざという時に車中泊するつもりなら、エコノミークラス症候群予防にも使えるのではないだろうか。*あくまで個人の予想であって予防効果を保障する訳ではありません

 冬はテント床面にアルミシートを敷き、これの上にR値の高いエアマットを敷いて寝袋で寝る予定。湯たんぽと薪ストーブも買いたいがそれはまだ先。

ランタン

 USB充電式のランタン。乾電池式でも良いがラジオ等、ほかに必要なものが多そうなので充電式、かつ火は怖いのでLEDに。明るさは十分。充電は以前に買ったAnkerのソーラーパネルで行えると思っている。明るさは3段階調節可能で一番明るい状態は本当に結構明るい。点滅も可能。

 テントの天井に吊るすのにちょうど良いフックが付いているし重さも約130g。フックを畳んで内蔵のマグネットで金属にくっつける事も可能。ちょっとした作業をする時の照明としても便利そう。カラーは赤と緑だが、赤の方が目立ちそうなのであえて赤にした。

 バッテリー内蔵でモバイルバッテリー代わりになる機能もあるが、充電機能は5V 0.5Aと本当におまけ程度なので普通にモバイルバッテリーを用意しておいた方が良い。参考までに書くと一般的なモバイルバッテリーの出力は5Vなら3Aあたり。W数にすると2.5Wと15Wで単純計算で6倍も違う。

ペグ

 テントを固定する際などに使うペグ=杭。自衛隊では「小杭(こぐい)」と呼ぶらしい。テントに付属しているペグは弱く、簡単に曲がったりするらしいので買ってみた。スチール製でちょっとした石に当たっても曲がりはしなさそう。

 ただコイツ、重い・・・重いのでクルマには積んでいない。16本入りで公称2.66kgだが持ってみた感じ3kgはあるような気がする。ひょっとしてハンマーついてるのか・・・?バイクキャンパーだともう少し軽いステンレスペグ、あるいはカーボンペグなどが良さそう。

 ペグも形状や材質によって特徴があるので、買う時は前もって調べた方が良い。たかが杭、されど杭。30cmは長いような気がするが長い方が抜けづらくはなる。

 鍛造ペグを探していたつもりだったがよく見るとこいつ、「鍛造」ではない。材質は合金鋼とあるが詳細不明。RiveRockというメーカーはどうやら日本の中小企業らしいが、製造はどこで行っているのだろうか。メーカー名で検索してもHPすら出て来ない。

 まあ使えんこと無いっしょ。

ポール

 テント前面の幕を屋根のように跳ね上げる時に必要なポール。付属しないらしいので追加購入。無くても良さそうだが一応。無ければ何か適当な枝でも代用はできそう。

テントの必要性について

 ぶっちゃけ自分でも「テントまで要るか・・・?」と思ってはいるが、そうは言っても家が倒壊したら寝る場所にも困る訳で、あった方が安心感はある。特に築年数のある日本家屋は覚悟しておいた方がよさそう。何より余震で倒壊しないか心配しながら寝る必要がない。

 なおかつ巨大地震の場合は被災者の数もかなり多いことが予想される訳で、全員が避難所に入って不自由なく避難生活を送れる前提で物事を考えるのは危ういと思う。特に能登半島の震災対応を見ているとそう思う。

 その点、早期にプライバシーを確保しつつ寝床だけでも確保できることを考えるとテントはあった方が良いような気がする。避難所に行かなくても家の近くで生活することが出来るので火事場泥棒対策にもなるし、せっかく備えたものを避難所で誰かに取られるような心配も少なくなる。

 とある元自衛官YouTuberの動画でもテントは紹介されていたので間違ってはいないのだろう。加えてその方いわく「できるだけ快適に避難生活を送ろうとするから荷物が多くなる」と。それも一理あると思う。快適に過ごしたいのは当然の欲求ではあるが、優先事項を間違えてはいけない。まず衣食住ありき。衣服は着たきりスズメで良いとして、食は日持ちするものを備蓄しておく。動かず寝て過ごすなら1日3食も食べず缶詰半分程度でも良い。水はペットボトルから直接飲まずにキャップに注いで飲む。

 リソースがあるならそこまでしなくても良いとは思うが、先が見えない場合は出来るだけリソースは節約した方が良いだろう。何かしら作業するのも可能な限りプロに任せるのが良い。動けば動くほどカロリーを消費するので下手をすればカロリーが補充できずに死ぬ。

 今回、買ったものと食料、スマホ以外で用意した方が良いものは

  • 防水バッグ
  • 耐水ペーパーのメモとロケットえんぴつ
  • ラジオと電池
  • 寝袋

 くらいか。防水バッグは電子機器の保護にも使えるし、水の入れ物としても使える。 

 耐水ペーパーのメモ用紙は以下のようなものがある。これと鉛筆があれば雨の中でもメモを取ることは可能(でもこれ自衛隊基準での話だよね)。濡れても破れないので安心感はある。私は料理用メモに使用しているが確かに濡れた手で触っても破れたりしない。ただし鉛筆の裏うつり?みたいなのはある。ロケットえんぴつを使うのはいちいち削る必要が無いからとか。

 今はスマホでメモを取る人も多そうだが、スマホのロックを解除してメモアプリを立ち上げてと手順は多い。とっさにメモを取れる手段としてたとえばラジオの近くに置いておくとか、そういう使い方を考えてもいいだろう。

 ラジオと電池は情報収集用。防災ラジオなんかもあるが乾電池も使える方式のものが良い。アイリスオーヤマから太陽光発電と手回し発電どちらでも充電出来るラジオなんかも出ている。ただしバッテリーは長い間充電しないと弱ったりするので注意。乾電池式の方が確実ではある。

 ただしAmazonで売られている充電式の乾電池は内部の電圧制御回路のノイズから、ラジオに使うと音質が悪化してしまう可能性があるので注意。普通の乾電池を使うのが無難。中国製の充電式乾電池は充電中もそれなりのノイズというか電磁波を発しているようなのでそもそもおすすめしない。

 というかAmazonって平気で技適無しの製品売ってるよね・・・日本では電波を発する機器は技適が無ければ使用すること自体が違法で、Amazonの規約でも一応は技適マークの無い製品の販売が禁止されているが、技適マークの無い製品を販売しても販売者に対して何ら罰則が無いので黙認されているらしい。

*1:ファン自体は別売り