ヤマネコ目線

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フォトレビュー:FractalDesign North TG ホワイト

 自作PC続き。前々から気になっていたPCケース(ガワ、筐体、外殻)を結局買ったので、忖度無しのガチレビューしていく。より詳しいことはエルミタージュ秋葉原さんのレビュー記事を参照されたし。前回記事はこれ。

manuller416.hatenablog.com

 今回、購入したPCケースはこれ。FractalDesign North (フラクタルデザイン ノース)のホワイト TG(サイドパネルが強化ガラス)。

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外観

外観 全容

 外観の良さだけで買ったと言っても過言ではない。オーク材を使用したフロントパネルにホワイトのサイドパネル。内部はグレー。ブラックの場合は木の部分がウォルナット材になってより重厚感が増す。明るい感じが良かったので今回はホワイトを選択。サイドパネルは強化ガラスだが、メッシュになっているタイプもある。

気になる所その1

 さっそく文句を言うのも悪いが、他のレビュー記事で気づかなかった箇所が赤い矢印で示した部分、隙間が気になる。個体差かと思ったが、他の人が上げている写真を見ても同じなのでおそらく個体差では無い。他の部分はここまででは無いのと、ガラスパネルの面だから余計に気になる。許容範囲と言えば許容範囲ではあるが。

フロントパネル

 特徴的なフロントパネル。何とか家具に溶け込んでやろうという意気込みを感じる。この後ろには防塵フィルタと冷却用ファンがあるが、正面やそれに近い角度から見ないと透けて見えないのが良い。

フロントパネル 正面

 正面から見るとこんな感じ。ほとんどの場合、木材の方に目がいって後ろのフィルタやファンなどは目立たない。グレーの部分はプラスチックで安っぽいとのレビューもあったが、決してツルツルのプラスチックではなく少しざらついた感じの塗装なのでそこまで気にならない。

電源ボタン周り

 電源ボタン、イヤフォン/ヘッドフォンジャック、USB-TypeA、USB-TypeCポート、動作LEDが上面にある。この配置がまずめちゃくちゃ良い。LEDは分かりづらいがType-Cの右側、黒い線みたいな部分の端っこにある。白色でかなり控えめの発光。ブラックver.ではこの辺りや足などの一部がゴールドとなる。

 電源ボタンはシルバーで綺麗に加工されている。2つあるUSB-TypeAはどちらもUSB3.0

 あんまり文句を言いたくは無いが、トップパネルにこうしたポートがあるとホコリが溜まりそうで気になる。ケースを机の上に置く場合は電源を入れたりUSBを抜き差しするのにいちいち立つ必要があるので、こういうインターフェースはサイドにある方が良い。逆に床に置く場合はこれで良いのだろうが。簡易的にカバーを付ける予定。

トップパネル

 トップパネルはメッシュモデル、ガラスモデル問わず円形の穴が開いたメッシュタイプになっている。

アサイド 上

 トップパネルの後端には革製?のつまみが付いている。これを引っ張るだけで簡単に取り外しが可能。サイドパネルは上下のネジで止まっており、ネジを緩めて後ろにスライドさせれば外れる。残念ながら、Defineシリーズ等にあるようなボールキャッチは無い。固定方法としては普通。

トップパネル 裏

 トップパネルの裏側。特に防塵メッシュなどは無い。吸気ではなく排気側なので問題は無いが、上面にファンを取り付けない場合はホコリが気になる。ケース内を正圧にすれば良いだけだが。

トップパネルの下

 トップパネル下はファンや簡易水冷のラジエーターなどを取り付けられるフレームになっている。開口部が大きいので配線作業もしやすい。必要は無いが、奥に見える2つのネジを緩めれば電源ボタン付近のパネルを取り外すことも出来る。

アサイ

 後方には縦長の穴が並んでおり、120mmファン1つを取り付けられる。若干だが上下に位置調整が可能。正直、ここのファンはデフォルトで付けて欲しかった。

内部

内部 全容

 サイドパネルを外した状態。左の写真、サイドパネルの残っている部分も取り外すことが出来る。作業上、特に外す必要も無いが。

 内部は見ての通りグレーなので、流行りの白一色PCには向いていない。とは言え質感は良いしカッコいい。メリハリが付いているし、細部の構造が視認しやすい。

 右の写真、伸びているケーブルは電源ボタンやUSBの配線ケーブル。届いた時点である程度キレイに配線されている。△!マークが見えている穴の下、取り外せそうなトレーはSSD用のブラケット。その他、配線を留めやすいように至る所に [ 状の引っ掛ける場所がある。

ケーブルホール、フロントファン

 ケーブルホールのゴムカバーもかなり好みのデザイン。デフォルトで付属するのは140mmファンが2つだが、120mmファンを買えばフロントに3基まで装着可能。ただしネジ留めは内側からするので、替える場合はほかのパーツを装着する前にしておいた方が良い。

 ゴム部分の左側、少し出っ張った円筒形のネジ穴がマザーボード用のスペーサー。モノによっては自分で付ける必要があるが、このケースの場合は最初からATX用の位置に装備されている。

電源シュラウド

 シュラウド。電源ユニット部には吸気用の長穴が空いている。奥の2つの穴はオーディオピン、ケースファンなどの配線用。右側手前にある台形の穴とその奥のネジ穴はHDDブラケット用。穴が空いているものの、奥行きが短いタイプの電源でなければこの部分にHDDを取り付けるのは難しいだろう。

 電源ユニットは逆さに装着するので吸気自体は底面からする。モノによるだろうが、電源ユニット付近の穴は必要だったのだろうか。組み込んだ時に文字が透けて気になった。

シュラウド内部 後端

 後端の底、白い部分、穴が空いている所にちょうど電源ユニットの吸気ファンが来る。引っ張るだけで取り外せる防塵フィルタが付いておりなかなか良い感じ。左側に見えるのはストレージ用のブラケット。

付属品の箱

 シュラウド内前方。ストレージ用ブラケットに括りつけられているこの箱の中に各種取付ネジなどが入っている。ブラケットは見えないが手前の1箇所でネジ留めされており、ネジ穴は外に向かって斜めになっているのでドライバーで回しやすい。

配線した後

 HDDを後から入れようとするとご覧のあり様なので、HDDを電源ユニットに近い側やシュラウド側に付けたい場合、あるいは複数搭載したい場合は先に配置しておくことをオススメする。

説明書

説明書表紙

説明書一部

 説明書までシャレていていい感じ。図解メインでこれだけでほぼ分かる。多言語対応で日本語にも対応。ぱっと見、2色刷り?のなんてこと無い説明書なのだが、やはり何か違う。

その他不満点など

 TG(強化ガラスモデル)にはPWM Fan Hubという、ケースファンをまとめて配線・制御するための装備が付属しない。メッシュモデルには付属するのに。内部が透けて見える分、配線などの見た目も重視したいガラスモデルにこそ付けて欲しかった。とは言え、付属のファンはデイジーチェーン、連結して配線できるのでそこまで苦ではない。

 強化ガラスパネルは外した際にうっかり内側を触ってしまって焦ったが、フィルムがちゃんと内側にも貼ってあって安心した。そうした心遣いは嬉しい。

総評

 細かい所で不満はあるがケース自体の出来としてはほぼ不満なし。質感も良いし何よりカッコいい。満足感が高い。逆にFractalDesignのケースを見慣れてしまうと、他のケースがどれもこれも同じような、いかにもPCですという感じのものに見えて来て魅力を感じなくなる。

 実際、PCケースを新調しようといろいろと調べていたが他社のケースは本当に似たりよったりでなおかつここまでシャレていない。強いて言えばNZXTは白一色のビルドで流行りだがそれくらいだし、パターン的には変わらない。

www.fractal-design.com

 FractalDesignで言えば他にもTerraあたりが最近出た中では気になる。こちらはMini-ITXという小さい規格しか対応しておらず、同じスペックで組む場合でもより大きなパーツで組むより高価かつ組みづらいことが予想されるが、ケース自体はかなりシャレていてリビングに置いてもあまり違和感がない。

 もっと家具に溶け込むようなPCケースが増えて欲しいと思う。

ストレージ

 組んだ後の話はまた今度。ストレージはメインSSDが1TB、ゲーム用SSDが2TB、AI研究用SSDが2TB、データ保管用HDDが6TBとなかなかな事になっております。