ヤマネコ目線

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Amazonで予約注文していた商品が届かなかった

 ただの愚痴。Amazonでとある商品を予約注文していたのだが、2024年12月10日発売の商品を6月に予約したにも関わらず発売日に到着せず。販売元はアマゾンジャパン合同会社。それどころか昨日までずっとステータスが「未発送」となっていて具体的な状態の連絡も無し。

 それで一昨日、メールを見たら「在庫不足のためキャンセルされました」。はあ?在庫確保出来ないのに予約注文取ったんかい。とまあ、ここまでは100歩譲って許そう。想定以上に供給に対して需要が多かった可能性は否定できない。

 で、納得いかなくて同じ商品名でAmazonを検索した結果がこれ。定価5,500円の商品が倍以上の値段で他ならぬAmazonで転売されている。

 マーケットプレイスを利用して転売ヤーやってる奴がいるのは理解していたが正直アタマに来た。Amazonはいつまで経ってもプラットフォームとしての責務を果たそうとしない。商品が確保出来ないにも関わらず予約を受け付け、その状態を遅々として購入者に説明せず挙げ句に勝手にキャンセルし、転売ヤーには定価の倍以上での転売を許している。1人あたり~個までとか個数制限くらいしろよ。

 最近ではKindleで勝手に有名作家の名前を使った電子書籍が販売されるなんて珍事もあったし、前々から勝手に他人のイラストを使用したグッズをマーケットプレイスで販売される事態が発生しているし、Amazonは販売スペースを提供する側として販売されている商品の内容を確認することを著しく怠っている。

 現実的に考えれば限度はあろうかと思うが、それでも売り場を提供する以上、今のままで許されて良いのか。私は許されないと思う。

 それも何か買おうと思って検索をかければあまり品質が良くない「スポンサー」商品が何度も何度も表示されるし(URLフィルタをかければ弾けるがまずそれをするのが面倒くさい)、microSDカードも平気で偽物臭いのが売られていて信用ならないし、怪しい中華製品を買おうと思えば買えるのは面白いが真面目に買い物する気が失せる。

 何にせよこれからAmazonで予約注文はしません。他で、ちゃんと1人~個までと個数制限をかけている所で予約する。だってアマゾンジャパン合同会社が販売するって書いてても信用できないから。

 Xで愚痴ってたらたまに公式アカウントからいろいろリプくれるけどそれもいい加減にしろよ。怪しい商品を見かけたら通報をお願いしますって、お前ら自分の売り場見たこと無いんか。怪しい商品だらけなんだよ。そもそもそんな出品物の審査なんか消費者の仕事じゃないだろ。売り場を提供する側の仕事だ。

 Amazon OK ! *1

余談:デカい買い物

 昨日の記事で石破総理がアメリカの輸送機C-17を購入しようとしている件について書いたが、そこで書きそびれていたことがあるので。

 まずC-17の導入検討が自衛隊でなされたことはこれまでもあった。しかし使い勝手が悪いからと却下されている。元自衛隊員で自民党議員の佐藤正久氏も以下のように投稿している。

佐藤氏に引用されているJSF氏の投稿

 2015年に生産ラインが閉鎖されているのでどうするのかと思っていたら、中古を買えば良いという話があるらしい。中古なら多少お安くなるのかも知れないが、最新ロットでも2015年つまり10年前に製造された輸送機を、それも使い勝手悪いと他ならぬ自衛隊が却下した機種を買うのか。

 軍用機はもともと頑丈に作ってあるし、それなりに維持管理がされて運用されてきた機体なら初期不良が出尽くしているので、家庭用耐久消費財で考えるほど10年前の機体だからといって悪い訳ではないかも知れない。

 しかし今まで運用してこなかった機体を新たに運用するとなれば当然、機体そのものの費用に加えてそれを扱うパイロットの訓練費用、機体を維持管理する整備士の育成、置き場所をどうするのかetc.、費用面で考えるべきことは多い。積極的な海外派兵をする訳でもないのに、本当にそこまでしてC-17を導入するメリットはあるのだろうか。

 そもそも中古の機体を買うメリットは自国に開発力が無く、即戦力を安く欲しい場合にある。今は米軍も運用しているので持つかしらないが、米軍が退役させてしまえば修理用部品などをどこから調達するのか。平時でも修理部品は基本輸入となるのでバカ高くつくだろう。今後何年使用できるかも分からない。同じミリオタ趣味の人間として言わせてもらうが、石破氏のミリオタ趣味を満たすために血税でデカいおもちゃを買うのは論外。そんなもんポケットマネーで買え。

 それにしても、こういうのを止められないならいよいよ財務省は存在価値が無い。どうか止めてくれ。

 ついでに書くが「財務省の官僚はお前らよりずっと高学歴で頭が良いから間違ったことを言うはずがない」、などというアホがいるらしい。だったらなぜ日本社会は悪くなる一方なのか。政治家のせいばかりではあるまい。

 財務官僚は確かに頭は良いだろうが、数字ばかり見て現実を見ていない。ウクライナでのジャベリンの活躍を見て「自衛隊も戦車要らないのでは?」と言い出すような奴らだ。どういった理由で何が必要とされているのかを調べもしないし考えもしない。確かにジャベリンの活躍は目覚ましいものがある。しかしジャベリンを使う時、兵士は敵の射線上に出ないといけない。報じられないだけで、ジャベリンを使おうとして撃たれて死んだ兵士は無数にいるのだ。ウクライナが戦車を求め続けているように戦場において戦車の有用性はまだまだ健在。1つの武器・兵器であれが不要になるこれが不要になる、なんてことはあり得ない。選択肢は多ければ多いほど良い。

 学歴があって頭が良くてもモノを知らん理非を知らん道理を知らん奴はごまんといる。特に東大京大出るような人は実家が太い可能性が高く、お金に困ったことがない人も多いのでは。官僚は官僚で、官僚的な苦労は知っていても大衆心理や人間らしさを知らん。しかし高学歴でプライドは高いので自らが無知である自覚は全くない。そんな奴らが間接的にであれ、役立たずの政治家を介して政治を動かしているからろくなことにならない。

 大学は全知全能の神になるための場所ではない。京大出てようが東大出てようがろくでもない、害悪としか言いようがない人間はいくらでもいる。鳩山元総理なんかその最たる例だ。学歴は1つの指標に成りえてもそれが全てではない。「大学出てるのにそんなことも知らんのか」と嫉妬半分で言う人間がいるが、大学は専門的なことを学ぶ場所なので大学出てようが専門外のことは高校生と同じレベルで知らん。そんなもん。日本は特に大学入ったら遊ぶし。

 「マクナマラの誤謬」(ごびゅう)という言葉がある。「数字ばかり追って物事の全体像を見失うこと」。ベトナム戦争当時、国防長官だったロバート・マクナマラは数値的なデータをもとにベトナム戦争アメリカの勝利に向かっていると考えていた。しかし結果はアメリカ国内の反戦感情やベトナム人愛国心の強さを見誤り、泥沼化して結果、敗北した。

 マクナマラ氏はハーバード大学経営学を納め、国防長官になる前はフォードの社長を努めた人物で誰も彼を「頭が悪い」などとは言えないような人物だった。しかし彼は失敗した。実際にベトナム戦争に参加した兵士から「マクナマラはx発の弾を使えば y人の敵を殺せる、といった計算をしたんです。アホですよ。まったくバカバカしい」と酷評されている。これが現実。

 イーロン・マスクもこれからが楽しみだな。

*1:逆から読むと「このザマ」