ヤマネコ目線

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氷河期世代は「被害者意識が強い」のか

 Twitterで話題だったので。個人的な結論から言えば氷河期世代実際に国の失政の被害者であってそういう言い方は適切では無い。と思う。「被害者意識」というのは一般的に「実際には被害にあっていないのに被害にあった当事者のような意識を持っていること」を指す。が、氷河期世代はもはや世代に「氷河期」とつくほどの世代であり、ゆとり世代の私から見ればはっきり言っていろいろと気の毒な世代でもある。

 ただ、氷河期世代の方々はあまりの救われ無さから上の世代のみならず下の世代にも当たりが強い感じがある。「被害者意識が強い」という言い方は語彙力が無いばっかりにそういう言い方しか出来ていないだけで、そういう所を指しているのでは無いか。

世代間対立は無意味

 何にせよ、そういった感じで世代間で対立するのは意味が無い。大局的に見れば非正規雇用の拡大などで若年層の経済力が低下し、少子化が加速度的に進んでいる点では変わらない。氷河期世代ゆとり世代もZ世代も失政の被害者である。被害者同士でやれお前らの方が恵まれてるだの、やれあんたらは被害者意識が強いだのといがみ合っていても何の解決にもならないし、一番悪い奴ら、一番憎むべき奴らは何の影響も受けない。

 問題はこれからこの国をどうして行くかであり、いつまで自民党の、旧統一教会の、エセ保守の、竹中平蔵のような政商のゴミカス政治を許すのか。どこでどう変えるのかである。

 救われない人間が誰かに手を差し伸べることは難しい。自分自身に余裕も無ければ、救われる側が妬ましくさえ思えてしまう。そこまで行かずとも、もう何もかもどうでもいい、この国がこの先どれだけ酷いことになろうが知った事ではないと私も時たま思う。

 しかしそれではダメで、自棄になってはいけない。少なくとも今のままで良くなる事は何一つ無いし、我々が生きている間ですら”現状維持”すら出来なくなりつつある。

余談:10年間で女性議員を30%に

 今日もふざけたニュースがあってうんざりした。6月19日、自民党の茂木幹事長は自民党所属の女性国会議員を今後10年間で30%まで増やすと表明。これに関しても様々な意見があると思う。

news.yahoo.co.jp

 意欲あって政治に積極的に関わろうという女性を登用するのならば良いが、自民党のこれまでの動きを見るにどうせ元アイドル、元AKBあたりを知名度だけで起用して、議席数確保のためだけの候補者擁立をするのだろう。そんなものは真の意味での女性の社会進出・地位向上とは言えない。目標設定をすることは重要かも知れないが、最近の女性活躍がどうのは数字ありきで中身が伴っていない。第一に政治が酷過ぎる。積極的に関わるどころか若い世代には諦めと無関心が広がっており、その中では女性の割合を増やすだのと言っている場合ではない。