Amazonにて約15,000円で購入、アダプタを介してEOS kissMにて使用。その後、EF70-300mm F4-5.6 IS II USMを購入、最近SONY α7IIIに乗り換えたので、最初に買った望遠レンズとして振り返ってみようと思う。
目次
[ まとめ ]
このレンズの良い所、悪い所を最初にまとめておく。
< 良い所 >
- 軽い
- 安い
- 写りがそこそこ良い
< 悪い所 >
- 軽すぎてブレやすい
- EF-Sマウント(APS-C機専用)
- 写りは上位のレンズには敵わない
[ 仕様と特徴 ]
詳しい特徴はCanon公式サイトを見て頂きたい。特筆すべきは軽さ。大きさこそ望遠レンズらしくあるが、それでいて重量は約375gと持って見るととても軽く感じられる。そのうえ焦点距離は55~250mmまでをカバーしているのだから、まさしくお手軽な望遠レンズ。
最短撮影距離は0.85mなのであまり寄れるレンズではなく、最大撮影倍率(250mm時)も0.29倍なのでテレマクロ的に使用するのは難しい。フィルター径は58mm。
マウントはCanon EF-Sマウント(EFマウントの中でもAPS-C専用のマウント)なのでAPS-C機専用。Canon EOS kiss MのようなEF-Mマウントに装着する場合は、別途アダプター、EF-EOS Mが必要となる。
[ パッケージ ]
Amazonで安いものを買ったので、白い箱で届いた。いわゆるキットバラし品?レンズフードは付属していない。このレンズの後で約5万円で購入したレンズにもフードは付属していなかったので、そういうものなのだろう。フードも約1,500円でAmazonにて追加購入した。レンズの前玉(レンズの先端側のガラス)保護、フレアやゴーストの防止のためにもフードは買っておきたい。箱にはMade in Malaysiaの表記がある。
[ 外観 ]
全体。レンズフィルターとアダプターを装着しているので注意
全体的にプラスチックが多用されている。値段なりの作りで高級感はなく、軽量化+コストカットが図られている。マウント部までプラスチックなのは賛否が分かれそうな所。全体的に軽いのであまり気にならないかも知れないが、強度面で不安を覚える人は注意。
レンズ側面にはAF/MF、手ブレ補正の切り替えスイッチがある。
ズームリング、フォーカスリングともにラバー加工され、どちらも適度な固さで回すことが出来る。操作に迷うような点はない。
別売りのレンズフード、ET-63。レンズと同じくマレーシア製との記載がある。
レンズアダプター、フードを付けた状態での55mm時
同じく250mm時
EF-EOS Mを介してCanon EOS kiss Mに装着するとこのような感じになる。やはりEF-Mマウントのレンズに比べると、アダプターを使用しているのもあってか大きい感じは否めない。特にEOS kiss Mは小型なので、見た目としてはかなりアンバランス。横にあるのはEF-M11-22mmとEF-M18-150mm。
[ 作例 ]
[ 画質 ]
一部では神レンズと言われているだけあって、画質は値段から期待される以上。よく晴れた日に持ち出すと、この価格帯でこれだけ写るのかと思う。写りのシャープさはより高価なレンズには敵わないがボケもなかなかキレイで、キットレンズらしいバランスの良さがある。
だたし弱点がない訳ではなく、安価なだけあって明るいレンズでもないし、薄暗い天気などで条件が悪ければ画質はかなり落ちてしまう。光の量が少ない条件ではどんなに良いレンズでもなかなか良い写真は撮れないものだが、このレンズはそういった状況での画質の落ちが大きい。よく晴れた日に子供の運動会の様子を撮る場合は良いが、曇ってしまったらもうアウト。室内の撮影にも不向き。そういった点では正直、神レンズとまで言うほどではない。
手ブレ補正はあるにはあるが、正直どこまで効いているのか分からない。このレンズは軽いので手ブレしやすく、250mmまで伸ばすのであれば撮り方にも工夫が必要になる。
[ 総評 ]
価格面での手軽さと本体の軽さ、Canonのレンズらしいバランスの良さから、望遠レンズの最初の1本として十分おすすめできるレンズと言える。最初から画質を追求するのであればより上位のレンズをおすすめするが、そういったレンズは大きく重い。
このレンズはその点、そこまで大きくないし軽い、画質も悪くないので、手軽に望遠レンズの世界を楽しむのにはちょうど良いと言える。
Canon 望遠ズームレンズ EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM APS-C対応 EF-S55-250ISSTM
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2013/09/12
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