モンハン発売が決まって知り合いから相談を受けたので、モンハンを動作させる前提で考えてみる。PS5Proを買う前提、かつ個人的な意見バリバリなのでそこはご了承頂きたい。あとテレビに繋ぐ人は関係無い話。
画面サイズ等
環境によるので何とも言いづらいが、デスクに置いて視界に収まる限界は27インチ程度ではないだろうか。快適に視野角に収まるのは24インチ程度だと思うが、小さいのが嫌な人もいるだろう。なので今回は27インチで選定する。
アスペクト比(縦横比)は16:9で。ウルトラワイドなんかもあるがあれはハイスペックなゲーミングPC向けと考えた方が良い。没入感は増すが画面端の表示*1が見づらくなったりするので一長一短。
曲面ディスプレイはゲームしかしない前提ならアリと言えばアリだが、潰しが利かないので検討しない。
液晶とパネルの種類等
27インチの有機ELで価格ドットコムから絞り込むと軒並み10万円を超えた。それだったらデカい有機ELテレビでも買った方が良いので、今回は液晶を前提とする。
パネル種類(IPS、VA、TN等)はコスパ的に気にしないことにするが、IPSが良いとされている。VAは応答速度が遅いのでゲーミング向けにあえて選ぶ理由がない。
応答速度は早い方が良いのは良いが、正直プロでも無い限りあまり気にする必要は無いと思う。Pixioのサイトによれば144Hzの推奨応答速度が6msなので、それ以下の応答速度なら良いのでは。1ms*2は1,000分の1秒、応答速度は色が変わるまでの時間で映像の残像感に影響する。
ゲーミングモニターでよく聞く「応答速度」って何?どうやったら体感できるのかも詳しく説明! – Pixio
解像度
まず問題はFullHDが良いかWQHDにするか、それとも4Kにするか。スペック的には4Kでも行けなくは無いようだが、個人的にはまだまだFullHDで十分だと思っている。
何故かと言うとPCモニターの場合、フレームレートの低下が結構目につくから。PS3で遊んでいた時、不思議なことにテレビに繋いで遊んでいたら気にならなかったのがPCモニターではフレームレートの低下を感じられてストレスになったことがある。
4Kは確かに綺麗なのだろうが、「4Kでもなんとか快適」よりは「FullHDで余裕がある」状態の方が望ましいと思う。あるいは間を取ってWQHDにするか。
PlayStation®5 Proの最新技術を活用する方法を開発者たちが語る! – PlayStation.Blog 日本語
上の記事、NaughtyDogの欄では「改良されたグラフィック処理によって1440pでレンダリング後、PSSR超解像技術(※)で4Kにアップスケーリングします」とある。裏を返せば、少なくともThe Last of USクラスのゲームではネイティブで快適に生成できる解像度は1440p (=WQHD)と取れなくは無いか。
と言うわけでFullHDあるいはWQHDのモニターを探すことにする。
映像端子
公式サイトからPS5Proの裏面を確認すると映像端子はHDMIのようだ。無いとは思うがこの端子が付いていないモニターを買うと物理的に接続出来ない。加えてHDMIにもバージョンがある。これがくせ者でぱっと見て分かる要素が無い。
バージョンがある=HDMIの種類によって伝送速度に違いがある。詳細は下記サイトを参照してもらうとして、4Kで60Hzを出そうと思うとHDMI 2.0のケーブルが必要になる。
HDMI 1.3、1.4でもWQHDで60Hz(=fps)を出せるようだが、ケーブルの違いには注意したい。
加えて気にした方が良い点はモニター側の映像端子の付き方。壁際に寄せて使うことを考えている場合、上の図のようにモニターの面に対して直角についていると使いづらい。
画面の明るさ
ここが安物買いの銭失いポイント。安いやつは最大輝度にしても暗かったりする。最低でも300cd/m^2は欲しいところ。なので最大輝度300cd/m^2未満は論外として除外する。暗いと何が起こるかと言うと照明の明るさに負けて暗く見える。
便利機能
フリッカーフリー*3とVESAマウント*4があれば嬉しい。それ以外は要らん。ブルーライトカットは無意味。尿液晶チックになるだけ。ブルーライトが気になるならそもそも液晶を見る時間を減らすなり、画面輝度を下げるなりすれば良い。
地味だが気にしておくべきポイントはデフォルトで付属する台座の安定感と機能。特に高さ調整機能は欲しい。回転は無くても良い。
以上の点を加味して調べればいい感じに決まって来るとは思う。
と言う訳で
WQHDのモニター候補
価格ドットコムで絞り込んで出てきたのをいくつか挙げてみる。
売れ筋トップはHP直販の OMEN by HP 27q。スペックが申し分無いことに加え、台座も安定感がありそう+画面の高さ、傾き、回転に対応しているのが◎。VESAマウントもある。
レビューを見ると「コイル鳴きがある」「輝度ムラがある」というのは気になる所。最大消費電力80Wもネックというかあくまで「最大」なので普通に使う分にはここまで行かないのだろうが、次に貼るMSIのモニターが最大消費電力26Wなので余計に気になる。
また、応答速度1ms(GtoG)と言うのはオーバードライブ時=色表現の正確性等を犠牲にして応答速度を高めるモードの話なので注意。オーバードライブしない状態での応答速度を分かりやすい場所に書いていないのはマイナス。付属品の表示も無いのでケーブルは付いてなさそう。
てか公式サイトから見た方がなんか安くない???少なくともこの記事書いてる時点では29,800円と1,000円安いんだが。HPやっぱ嫌いかも。公式サイト鬱陶しくて見づらいし。
売れ筋2位はMSIのG274QPF E2。こちらもスペック的には申し分無い。スペックを比較するとなぜかHPのモニターより1kg以上軽い上に、最大消費電力も26Wと低く抑えられている。こちらも画面の傾き、高さ調整と回転が可能。
価格はHPのより1万円くらい高いがその価値はあるのでは。ただしVESAマウントが75mmである点には注意。付属品も短いDPケーブルのみでHDMIケーブルが付属しない点は注意。というか付属しないと考えた方が良いか。
とにかく安い方が良い、なおかつWQHDとなるとこれか。パネル種類のIPS(AHVA)はIPSパネルと考えて良い。VAとは無関係でIPSパネル改良型の1つ。スペック的には悪くなさそう。この価格にしてはsRGBカバー率99%と色味が性格で、最大消費電力も30Wと低い。
一方でかなり気になるのが見るからに貧弱な台座。このサイズだとパネル本体だけでも結構な重さがあるところ、このような台座はスタイリッシュではあるが心許ない。スタンドの機能としても高さ調整不可、回転不可で期待できることは少ない。モニターアームもそれなりのお値段するので、そのまま使うことを考えれば+1万円の予算でモニターだけを買った方が良いかも知れない。
Amazonレビューを見ると「デフォルトでは色味が変に感じられる」、「MPRTモードにすると明るさが100%固定になる」など若干使いづらさを感じさせられる。
FullHDの候補
を貼ろうかと思ったが思ったより良い感じのが無い。性能が高いものはWQHDパネルに迫る値段になったりするので、もうそこまで行くならWQHDパネルで良いのでは、とも。
価格ドットコムの売れ筋トップはこれ。24インチでまあまあスタンダード。やはり最大消費電力は40Wと高い。
2万円を切っていて最新の27インチFullHDがこれ。ただしVESAマウントも無いしフリッカーフリーでもない。
今から買うならやはりWQHDが良いかも。
オススメしないメーカー
使ったことがあるメーカーでiiyamaのモニターはオススメしない。27インチのをモニターアームに付けて使っていたら筐体の上が割れて来た。色味も微妙。デザイン等は良いのだが。