ヤマネコ目線

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今さら訊けないX (旧Twitter)の用語

 Xで元県民局長の公用PCの中身とされる内容について投稿したところ、思ったよりも悪い意味での反響があってクソリプ(糞みたいな内容の返信)をたくさん頂いた。その後、また程度の低い画像が立花氏から公開されていたようだがもう、ツッコミを入れるのも面倒臭くなったのでそこは最低限にして、今回は改めてX (旧Twitter)の使い方について解説しておきたい。

立花氏が公開した「Hな語録集」のファイルの中身とされる画像に関して

 インプレ稼ぎに加担するのも嫌なのでリンクは貼らないがあの後、立花氏から公用PCの中身とされるものの1つ、「Hな語録集」というタイトルのWordファイルの中身とされる画像が投稿されていた。しかし内容としてはその辺のアダルトコンテンツからセリフだけ抜き出した程度のもので、あれで不倫の証拠などと言われてもやはり反応に困る。

 そんなものでも何千何万と「いいね」が付き、信頼できる情報として拡散されている現実を見ると何と言うか、どこぞの誰かの「大衆の多くは無知で愚かである」という言葉が思い起こされる。大喜びでお祭り騒ぎするゴシップ大好き人間にはついて行けん。彼らには彼らの世界があるのだなあと思った次第。

X (旧Twitter用語解説)

 それはそれとして知らない人、誤解している人もいると思うので改めてXの使い方について解説記事でも書いておこうと思う。独断と偏見も含まれることはあらかじめ断っておく。

どう使うべきか

 これに関しては本当に千差万別で、ライブ仲間とコミュニケーションを取る者、政治的なことについて意見を垂れ流している者、車などの写真を人に見せるために運用している人などがいる。どういった使い方が正解というのは無いが、包括的に言えば情報収集・コミュニケーションを取るためのツールといえる。どんな形でそれを実現するかはその人次第。

 個人が情報発信できるツールなので、物事に関する見方に偏りがあったり誤解があったり、そもそも嘘の情報であったりもする。X上の情報は玉石混交(圧倒的に砂が多いし何なら毒物もある)なので、時にはXから得た情報をそのまま信じるのではなく他の方法で検証することが必要になる。

 Xに限らないことだが「見たいものだけ見る」ことも可能であり、エコーチェンバー現象に巻き込まれる、確証バイアスに囚われることが起こりやすい。「マスコミは偏っている」というのは否定しないがネットはもっと偏っている。それを理解せず、心地いいからと同じような意見の人ばかりで集まってしまうとどんどん偏った人間になっていくので注意。

コミュニティノート

 Xにおける投稿に関して、同じくXのユーザーが内容の真偽などの注釈を加えられる機能。一部の人々からは嫌われているが、少なくとも私から見ればそれなりに公正で実際、偏った投稿内容や誤情報を修正することに役立っていると思う。玉石混交のXの投稿においてX上だけでその内容の是非について判断しやすい唯一の要素。

TL

 タイムラインの略。自分とフォローしている人の投稿が時系列順に表示されている画面。近年は時系列順だけでなく「おすすめ」タブも併設されたので、時系列以外に自分に合いそうな投稿を見ることも出来る。ただし時系列での表示でなければ最新の情報は追えないし、たまに勝手に表示の設定が変えられるのがストレス。

フォロー

 誰かの投稿を自分の画面に表示させるように設定すること。ブログで言えば「読者になる」的な。

フォローバック

 誰かにフォローされた時、その相手をフォローすること。略して「フォロバ」。「フォローし返すのが礼儀」と考える人もいるがそれは個人の自由。そういった考えを逆手に取ってフォロワーを増やすためにフォローしまくる人もいるし、「フォロバ100%」とプロフィールに謳う人もいる。

相互フォロー

 お互いをフォローしあっている状態、。

ブロック

 相手を文字通りブロックする=コミュニケーションを拒否する機能。ブロックすると互いにフォローが解除されるため、「フォローを外したいし相手からもフォローしないで欲しい」という時にブロック→ブロック解除という手段「ブロ解」が取られることもある。

 以前はブロックすれば相手から自分の投稿が見れないようになっていたのだが、最近になってブロックしても相手から自分の投稿が見えるようにする改悪があった。イラストや写真の無断転載者をブロックしている人が多かったのが、この改悪によって無断転載を防げなくなったので類似サービス、BlueSkyへ移行する人が増えた*1

鍵アカ

 投稿内容を非公開にしているアカウント。鍵をかけているアカウント。鍵アカウントの投稿を見るためにはフォロー許可申請をして、相手が承認する必要がある。Xの中でも特に身内だけでやり取りしたい場合、あるいは何らかの形で追い詰められてしまったがアカウント削除まではしたくない、という場合に使われる。

スパブロ

 「スパムとして報告」した上でブロックすること。

ミュート

 相手からのコミュニケーションをミュート=見えなくする機能。ブロックより穏便に済ませたい場合に使われる。たとえば「相互フォローしたけどこの人、あまりに投稿頻度多すぎてTLがうるさいわ・・・」と思った時なんかに。ミュートされた側は分からない。リプライで絡んで来たアホに「ブロックまでされてない」と思わせて好き勝手吠えさせておくにも便利な機能。

リプライ

 英語で「返信」の意。略して「リプ」。誰かの投稿に対して自分の投稿を付けられる機能。返信内容と通知が相手から見られるほか、投稿についているリプライは基本的にその他ユーザーからも見られる。掲示板で言えばレス*2にあたる。以下の画像はリプライがついている投稿の一例。

リプライが付いている投稿の例。返信ボタンか吹き出しのアイコンをタップすれば出来る

*例示した内容の是非についてはこの際一切論じません

 リプライは何らかの投稿に関して直接相手に何かを言いたい時に使うことが多いし、更に元の投稿主からリプライが返って来る場合もある。

 普段何の関係もない、言ってみれば初対面同然な状態で失礼なリプライを送って来る人間がいるが(というか大半がそう)公の場で相手と直接メッセージをやり取りするようなイメージの機能なのであまり失礼なリプライを送るのは避けるべきである。

 特に気に入らない意見に物申したい人は敬語すらつかわず中身の無い罵倒、喧嘩腰の物言いをやりがち。頭に血がのぼっているのか日本語解釈も怪しい場合がある。反論するなら論理的で丁寧な言葉づかいを心がける*3か、リプライにせず自分の投稿だけで反論する方が良いだろう。

 たとえ一理ある反論であっても礼節を欠けば相手を怒らせ、聞く耳を塞いで反感を強め、偏った意見を増長させる可能性が高い。ただただ不毛。

 また、リプライをYahoo!ニュースの掲示板か何かと勘違いしている人もいる。ニュース記事について意見付きで投稿したら、政治家本人に飛ばすべき罵倒をリプライで送って来る、みたいな。リプライも掲示板もストレス発散の場ではないし、同じように憤っているんだろうけど私にリプで言われてもなあ・・・と思うことは時たまある。

 使い方を間違っている、内容の程度が酷いリプライをクソリプと言うことがある。特に気に入らない意見に対して頭に血がのぼった状態で意見するとろくな事が無いので、私は物申したいことにリプライは使わない。自分の投稿として反論を書く。誰かの投稿に対してのリプライをあえてリプライ機能を使わずに書くことを「エアリプ」と言ったりもする。

RT (リツイート / リポスト)

 誰かの投稿を自分のフォロワーのTLに表示させる機能。自分が共感した投稿、広めたいと思う投稿をより多くの人に拡散させるために使う。

 「引用」は誰かの投稿を引用しつつ自分の投稿をする機能。引用元を明らかにする意味もあるがTLにおいてリプライよりもやり取りが見えやすいので、ふざけたリプライに対して公然と反論するのにも使われる。もちろん共感する意味で使っても良いのだが、相手に通知が行くし内容も分かるのでちゃんとした言葉づかいをおすすめする。

 投稿の呼び方が「ツイート」から「ポスト」になった今でもRTと略されがち。

シャドウバン

 何らかの理由で他の人から投稿が見えない、投稿検索に表示されない状態にされること。フォロー関係なら投稿は見える。主に肌の露出が多い写真/イラストを投稿した人に起きるとされているそのくせ明らかアダルトなX公式広告が流れて来たりするダブスタっぷり。基準が不明瞭で、「シャドウバンされています」という通知も無いので非常に面倒な制度。見えないところでBan(禁止)されているから Shadow Ban。

認証バッジ

↑ユーザー名の横についているこういうマーク。かつては公人や著名人本人の証として機能していたが、現在ではXのプレミアム会員(サブスクリプション)であることと一定の条件を満たせば比較的誰でも取ることが出来る。サブスクの金額は3種類あり、月額で言えばベーシック 3$ / 月、プレミアム 8$ / 月、プレミアムプラス 16$ / 月。今のレートでいえばそれぞれ450円/月、1,202円/月、2,403円/月くらい。

 金色のバッジは企業や組織が、灰色のバッジは政府関係者等がXに1,000ドルの登録料を支払い、審査を受けてVerified Organizationsとして認証されればアカウントに付与される。

 青バッジを取得すると自分が投稿した内容がどれだけ人目に触れたか(インプレッションを得たか)に応じてお金がもらえる。ブログでいうアフィリエイト的なもの。金額は日本人からすれば知れたものだが、途上国の人々にとってはそれなりの額なのでインプレゾンビを生む結果となった。

インプレゾンビ

 青バッジでお金を稼ぐには、とにかく誰かの画面に自分の投稿が表示されれば良い。なのでその時注目されている言葉を羅列しただけの投稿をする、注目度の高い投稿に無関係あるいは中身の無いリプライを送るといった行為が増えた。こうなってしまうと、話題とされる言葉で検索しても引っかかる投稿が同じようなものばかりで検索妨害も甚だしい。

 特に中東系の外国人がこれをしているのをよく見る。彼らにとってはこうした行為で得られるお金が貴重らしい。人間(ユーザー)の形式をしているが中身の無い投稿しかしない、報告してブロックし続けても無限に湧いてくることをゾンビになぞらえてこう呼ばれる。

 こうした迷惑ユーザーは基本的に青バッジを付けているので、一部では青バッジを「ゾンビバッジ」とも呼ぶ。何なら青バッジの有無をブロックするかどうかの基準にしている人すらいる。

ルールとマナーを守って楽しくXしよう!

*1:他にも移行する人が増える要因は多々あるが

*2:レスポンス=反応、応答

*3:慇懃無礼なのもNG