ヤマネコ目線

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子育て支援金は”理解”したくない

 子育て支援金に関して「政府は負担ゼロの説明に腐心している」らしい。

news.yahoo.co.jp

(リンク切れ対策|記事題:子育て支援金「負担ゼロ」に理解広がらず、政府が腐心…野党「説明小出し」と反発)

バカじゃねえの

 記事を見ると「国民の理解が広がっていないためだ」とあるが、多くの国民は政府の説明を理解しているだろう。理解した上で何をバカなこと言ってるんだと批判している訳で、記者の書き方なのか政府の素の言い分なのか知らないが「理解しない聞き分けの無い国民が悪い」というような言い方はやめるべきではないか。

 「実質的な負担ゼロ」というのは社会保険料の上乗せと同時に政府が主導して賃上げを企業に求めることで、子育て支援金としての徴収が増える以上に給与が増える(見込み)ので「実質的な負担増ではない」と言いたいようだが、常識的に考えてこのロジックは無理がある。

 社会保険料において問題なのは「賃上げ分とそれによって上がる社会保険料の控除額どちらが大きいか」などではなく、度重なる社会保険料の引き上げによって賃上げ効果が減殺され続けていることに他ならない。算出方法を考えれば社会保険料が賃上げ分より小さく納まることは当然の話であって、それをもってして単純過ぎる損得勘定で実質的な負担ゼロなどと言うのはあまりに愚かである。

 だったら税も社会保険料も合計99.9%まで上げたって残るものはあるから「実質負担ゼロ」か?そんなロジックが通用するなら社会保険料も税もまだまだ上げ放題だな。こんなバカげた主張をする者が大臣とは、いかに日本政府が”終わっている”か分かりやすい。「納税するつもりはございません」と発言した議員がいたがそれはこっちのセリフ。

 企業がいくら賃上げしても政府が同時に増税社会保険料の引き上げを繰り返すから手取りが伸び悩み同時に円安誘導による物価高もあってスタグフレーションに陥っている訳で、ここでさらなる社会保険料の引き上げを許せば負担は確実に増える。賃金の額面と控除の額を比べてどうこうなどと単純にもほどがある損得勘定だけの話ではない。物価が上がっていることを理解していないとは言わせない。

 理解という言葉を使うならば、「理解しない・できない」ではなく「理解したと思われたくない」、「こんなバカなロジックに騙されたと思われて侮られたくない」だろう。支援金の額も当初は月額500円の増加と言っていたが、半年もしないうちに倍以上の1,250円に増えた。説明を小出しにした弊害もあると思われるが、何にせよ負担が増えることに変わりは無い。

 それにしても”お上”は本当に、呆れるほど物事の理非を知らん。単純な道理すらことごとく見誤っている。格差是正は放棄し、国民には「さらなる負担をお願い」、その引き換えとして企業には「賃上げ要請」。楽なもんだ。政府の仕事は一体何だ?経済政策において一体何の役に立っている?

こども家庭庁そのものが無駄

 支援金の是非以前にこども家庭庁の存在そのものが無駄。前から存在した支援制度を予算付け替えで引き継いでいる以外は何ら役に立っていない。むしろシングルマザーの再婚支援だのヤングケアラーにキャンプを企画だの、諸問題について何の役にも立たないゴミのような企画を出すだけ、あまつさえ問題が指摘されている企業に業務委託を続けて甘い汁を吸わせている。もはや穀潰しどころかこども家庭庁そのものが害虫の域。

 大体からして日本は無駄な役所が多すぎる。予算獲得のためか知らないが少なくともスポーツ庁とこども家庭庁は不要。従来からあった役所で対応可能なことしかしていない、あるいはそれ以下。

 そもそも少子化問題とその解決法に関する理解をしている人間が政府にいない時点で少子化対策は詰んでいる。どのようなメンツで役所を作ってどれだけ多くの予算をつぎこもうが、現役世代への負担増を前提としている限りは何の意味もない。それどころか害悪ですらある。

 次の選挙、こども家庭庁を解体すると公言できる政党に投票したい。加藤少子化担当大臣には申し訳ないが氏の顔を見るだけで最近イライラして仕方ない。国会答弁自体が茶番に満ちていてニュースで流れたらついついチャンネルを変えてしまう。見るに堪えない。これ以上、自民党には任せておけない。逆にこども家庭庁を是とする政党は自民党と大差ない。始まる前から終わっている。

余談:過激ダンスショー

 自民党青年局の懇親会で行われた過激ダンスショーが話題になっていた。

news.yahoo.co.jp

(「自民党が下野してしまう」まるで下着の女性に口移しチップも…自民青年局会合で過激ダンスショー)

 自民党青年局が2023年に和歌山市内のホテルで開いた近畿ブロックの会議のあと、懇親会で露出度の高い衣装のダンサーが招かれ、踊ったり参加した政治家から口移しでチップを受け取るなどしたというニュース。

 「費用については、公費は出ていないということだけは確認できております」とのことだが、党から出ているのであれば原資は言わずもがなではないか。

 男としてそういうものを好むことは否定しないが、仕事と関係ある場で余興などとしてこのような事が行われることは気持ち悪いと感じる。仕事で忙しいにしてもこれで不興を買うのは当然。そういう事がしたいなら自費かつプライベートでやるべき。どんだけ元気なんだこのジジイども。

 なお、テレビの報道によれば口移しで渡したチップは千円札だったとか。妙にケチ臭いあたりが気色悪さ3倍増し。そもそもチップ口移しって何だよ。さすが政権与党の若手とくれば一味違うな。首相官邸で忘年会してはしゃいでた総理大臣の息子もいたくらいだしな。彼が青年局に入っているかは知らんが将来有望な人材ばかりだ。

 どこから漏れたのか知らないが、参加した議員に女性はいなかったのだろうか。あるいは女性議員がリークしたのか。

自民党、私からお前らに渡したいのは六文銭だけだ。