ヤマネコ目線

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王子動物園で花見

今週のお題「お花見」

 先日、王子動物園マヌルネコに会うついでに花見をしてきたので、その写真を少し上げておく。マヌルネコも見られて同時に花見も出来るなんて、なんて良い場所だろうか。

*透かしはTwitter用のもの

 4月1日時点ですでにはらはらと花びらが舞っていた。写真ではどうしても分かりづらいが、やはり舞い散るサクラの花びらは風情がある。

 フルサイズ400mmならやはりスマホよりキレイに撮れる(当然だが)。こう見ると花びら自体は結構白い。

 葉っぱ混じり。新緑の色が美しい。

 並木。

 端っこのほうの枝。AIで生成したかのようなアクロバティックな形をしているがAI生成ではない。

 吸蜜をするスズメ。こうした鳥が枝から枝へと飛び移り、その反動でふわっと花びらが舞い散る様はとても良い。撮る技量無いけど。

 サクラの木越しの観覧車。王子動物園、王子公園は現在、再開発?の話でいろいろと荒れている。どんな形に落ち着くのかは知らないが、動物たちの福祉を考えた場所であって欲しい。少なくとも、より良くなることはあっても悪くなる事があってはならない。

 松の木をバックに。

おまけ

 近所の梅?の花

 ムスカリ。春になるとその辺にちらほら咲いている、ぶどうの房のようなかわいい花。別名:集合体恐怖症殺し(大嘘)。

 アップ。多分クロップのみ、縮小なし。

余談:

 サクラの花言葉は「精神美」、「純潔」、「優美な女性」。ノーコメントで。

 一方でムスカリ(紫)の花言葉は「失望」、「失意」。紫のイメージからだそうだが、なかなかあんまりな花言葉である。白いムスカリは「明るい未来」や「寛大な愛」なのに。個人的には白いムスカリの方が無機物的なつぶつぶに見えて気持ち悪い。

 色の話を言えば、サクラの花は品種にもよるが単体で見れば割と白い。なのに遠目で見れば薄いピンクに見える。これは何故かを考えてみた。サクラの花は花びらだけ見れば白い部分が多く、中央付近はよく見ればマゼンタあるいは紫に近い。

サクラの花の集合体、模式図

 そうしたサクラでも遠目で見ればうっすらピンクに見えるのは、印刷のドットのように花びらの中央部と白い部分が遠目で見た時に混ざり合い、薄いピンクに見えるのだと思う。

 ソメイヨシノは花びらが薄いピンクであるから、という理由もある。代表的な品種であるので、それが薄いピンク=サクラはピンクであるもの、という共通認識を我々は持っている。そうした認識や記憶がモノの色に関するイメージを形成している。

 ついでだが、モノの色のイメージについて考えて見るのも面白い。たとえば「太陽の色」と言われて大抵の人が思い浮かべるのは黄色かオレンジだろう。が、実際の太陽光はどちらかと言えば白色光に近い。要は白。もし本当にオレンジや黄色だったら、世の中は日中でも黄昏色にしか見えない。

 同様に「水の色」と言われて多くの人が思い浮かべるのは、薄い青色だろう。が、ご存知の通り水の色は純水ならば無色透明、不純物を含む場合は安定しない。膨大な水=海の色が青なので、水=青いという印象を人間は持っている。光の吸収スペクトル、水がどのような色をどれだけ吸収するかを見れば、赤を吸収して青は残すのでその点で見ればあながち「水は青い」は間違いではないのだが、厳密に言えば水=薄い青ではない。

 それでも我々はそうしたモノの色に対する偏ったイメージを捨てきれない。人間の認識がいかに偏っていて曖昧かという事を考えると、色という概念1つとってもその見方をどう考えるかは興味深い。

 たとえば今、各所で話題の画像生成AIは人間が描いた絵や写真などを元に様々なものを描写する。が、その学習元となる絵や写真が人間の認知によって色からして歪められていればどうなるか。AIが知っているサクラの色と、現実のサクラの色は違ったものになるだろう。

 そうでなくとも写真編集をする側としては、色というものの安定性には頭を悩まされる。おそらく今、写真を見るとなれば多くの人はスマホから見るのだろうが、一般的なsRGBとメジャーなiPhoneで使用される色規格がまず違う。PCモニターも性能や立ち位置によって色が違う。自分が使っているPCモニターでどれだけ正確に色を再現したとしても、それを見る人のモニターが違う規格であれば正確な色は出ない。

 なお、印刷用のCMYKカラーとスマホやPCモニターで出せる色域も違う。「液晶ではあれだけ鮮やかに映ってたのに、印刷してみたら思ったほどじゃない」という経験はないだろうか。あれは出せる色の範囲がそもそも違うから。あとカメラのキタムラで印刷する際は「補正無しで」と言わないと余計な補正を勝手に加えられるので注意。少なくとも私が知っている店は自分で言わないと勝手に補正される。