ヤマネコ目線

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レビュー + )Fallout ドラマ第2話

 AmazonPrimeVideoで配信中のFallout(フォールアウト)のドラマレビュー、第2話分。前回記事は↓、予習しておいた方が良い用語等は後述。

manuller416.hatenablog.com

総評

 まだまだ序盤なので語るべき事は少ないが、第1話で描写されなかった核戦争後の世界が本格的に描写され始めており、原作ゲームに比べると多少の物足りなさは感じるものの期待からまあり外れてはいない。特に現地の町(名前はリリーだったか)の様子は雰囲気がよく出ている。殺伐としていて見た目がレイダーみたいな奴らがごろごろ。あらゆるモノをかき集めて作られた町。

 全体的な展開としては少々早足な気もするが、グダるよりはマシか。第1話に続いてなかなかグロいシーンが多いのでやはり子供には見せない方が良い。特に足の欠損シーン。子供に限らずスプラッタ表現が苦手な人は無理そう。最後のシーンなんか「よしやるか!」じぇねーよw。

 やはり映像、役者の質が高いし再現度は高い。全体的にFalloutシリーズの雰囲気というか、退廃的な世界の中での人間の活気みたいなものがよく出ている。絶望に打ちひしがれるでも殺し合いに明け暮れるでもなく、その日その日を間に合わせで、どこかアメリカらしい大らかな陽気さで生き延びているのだ。国の再建なんかどうでも良いという感じも原作通りと言うかそんなことを気にしてられるような世界では無い。

 個人的に残念な点は世界観がキレイなこと。原作の雰囲気に比べればまだ物足りない。及第点ではあるがたとえばキレイな森が残っていたり、砂漠のシーンが多くどうしても「滅んだ文明の真っ只中」にいる感覚が薄い。先の展開に期待。

 以下の画像は自分で撮影したゲーム内のスクリーンショット。そのままでは大きいのでリサイズしてある。

 青空の下、アメリカらしい物量に満ちた文明社会が圧倒的な力で崩壊し、錆びつき、朽ちてゆく世界。この情報量の多さがシリーズの魅力の1つなのだ。

予習しておいた方が良い要素・用語

*一部ネタバレに繋がる可能性あり、前回記事で書いたものは省略

冒頭から登場する科学者

 Vault-Tec社所属の研究者のようだが詳細不明。謎の注射でおそらく戦前から生きているのだが犬まで200年以上一緒に生きているのだろうか。

謎の注射

 おそらく放射性物質か何かで、グールのように放射線による変異で科学者は長く生きながらえている。と私は解釈している。原作には(少なくとも私がプレイしたゲームには)このような事例が無かったので考察中。研究施設も何の研究施設なのか不明。放射能による長寿命化の研究ならば犬も一緒に登場するのも納得できる・・・か。

ドッグミート

 Falloutシリーズにはコンパニオンという、いわばお供をしてくれるキャラクターが登場する。戦闘で援護をしてくれたり囮になってくれたり隠密行動中に不用意な行動をして足手まといになったり、おそらく科学者が連れている犬はシリーズに登場する犬のコンパニオン、ドッグミートをモチーフにしている。「犬の肉」という直球な名前は1975年のアメリSF小説「少年と犬」からのオマージュらしい。非常食にもなるしな

タレット

https://fallout.fandom.com/wiki/Automated_turret_(Fallout_4) より

 科学者と犬が何らかの施設から逃げ出す際にちらっと登場。ターレット=砲塔、ゲームでは無人で動作する機銃砲塔を指す。上の画像を見れば分かるが銃身は2つ。ドラマの中ではなぜかガトリング砲になっており、科学者が往年のハリウッド映画スターばりに弾幕の中を逃げおおせている。「あんなの絶対当たってるだろ」は禁句。

 なお、ゲームでは主に敵として登場。稼働中はエンジン?音やセンサー音?がうるさいので死角にあっても気づきやすい。レーザータレット、ミサイルタレットなど様々なバリエーションがある。先に発見さえすれば破壊は容易。

アサルトロン

 主人公が砂漠の中で発見する人型のロボット。ロブコ社が開発した戦闘用ロボットというか殺人ロボットで、こちらを見つけると問答無用で襲いかかってくる。これに限らず戦前に作られたロボットが200年以上経ってなお動き続けており、時に脅威となる。

ラッドローチ

 主人公が寝ているシーン、科学者の連れている犬が排除していた虫っぽいやつ。放射能汚染で巨大化したゴキブリで見た目が最悪。ゴキブリらしく至るところに居て少々好戦的。名前はおそらく「Radioactive(放射能を持った)」+「Cockroach(ゴキブリ)」。

 Falloutの世界では放射能汚染によって様々な動物が変異しており、ゲームでは巨大化したハエや蚊、サソリ、ヤドカリ?、双頭の牛などが出てくる。野生動物の脅威度がかなり高い。

きれいな水

 主人公が不用意に現地民に渡して飲み干される水。核戦争後の世界では基本的にありとあらゆるものが放射能汚染されている。水もまた例外ではなく、飲み水はかなり貴重。一見、キレイに見える川の水を飲んでも放射能汚染が進む。

 そんな中でも特に貴重なのがVault-Tec社製の缶?に入ったきれいな水。浄化されているのはもちろんのこと、放射能汚染もない100%安全な水。ゲームでは回復アイテムとして機能するので使用頻度は高くないが、現実的に考えると安全な水が無い世界とはとても恐ろしい。

アサルトライフル

https://fallout.fandom.com/ja/wiki/Assault_rifle_(Fallout_4) より

 上の画像はFallout4から登場したアサルトライフルで、感じの悪いパワーアーマーが持っていた武器はおそらくこれがモチーフ。発砲する前に破壊されて見せ場無し。円筒の部分はおそらく銃身冷却用の水か何かを入れる部分。類似の機関銃にブローニングM1917がある。

ja.wikipedia.org

 銃は連発していると銃身が熱くなる。可能な限り長く連続して撃ち続けるためには銃身を冷却する必要があり、かつては銃身を丸ごと円筒で覆って中に水を入れるものがあった。水冷だとかなりの重量になるため現在は廃れている。

 Fallout3ではG3あるいはFALのようなスマートな、現代チックなアサルトライフルが出て来たので、ドラマはどちらかと言えばFallout4寄りか。

ヤオ・グアイ

 洞窟でBoSの2人を襲った怪物。放射能汚染で変異したクマでかなりの脅威。鋼鉄?製のパワーアーマーに爪痕をしっかり残しているのが恐ろしい。名前は中国語で「妖怪」を意味するらしい。

イグアナの串焼き

 Falloutの世界では文明が崩壊しており、食料調達も厳しいものがある。畜産は壊滅、農業も痩せた土地で細々と集落単位で行われている程度。食料と言えば自給自足する、狩りをする、戦前の食べ物を漁るのいずれか。

 なので比較的狩りやすい野生動物を雑に調理したものが料理として存在する。イグアナの串焼きは初代Falloutから登場。他にはリスのサクサク角切りやラッドローチのグリルなんかも。生き残るために贅沢は言っていられないのだ。

ボルト・ボーイ

www.goodsmile.info

 第1話でもちらっと登場していたVaultのマスコットキャラクター。今回はVaultの品物を扱う雑貨屋の店先を映したシーンで登場。

 ゲームではボブルヘッドとして登場し、集めると少しだけ良い事がある。ポーズもいろいろでちょっとしたアニメーションやスキルの説明なんかでも、このマスコットが使用されている。

 ちなみにミッキーマウスよろしく指が4本しかない。指5本をアニメーションで描写すると指が6本あるように見える時があるからだとか。ぶっちゃけそこまで気にして見てる人なんかいな(ry

謎の義足

 名称を忘れたがとにかく装着方法がグロい義足があった。おそらくドラマのオリジナルというか少なくとも私はあれを知らない。というか装着方法が雑過ぎるだろ・・・出血性ショックとかで死にそう。

 あれに限らず原作では結構ショッキングかつ大胆な人体改造が行われている(脳を抜き取ってロボットに載せたりとか)。それにしても少々雑な製品のようだ。

血清売りの男(仮称)

 明らかに胡散臭い、血清を打っている男。義足を付けている研究者を見るや「足が生える血清だよ~」と言い始めるあたり相当怪しい。おそらくドラマオリジナルの要素。

↓ラッドローチのゲーム内スクショ(閲覧注意)↓

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