書き散らし。与党はウクライナ戦争を機に憲法改正に躍起になっている。ある種、世論的にも改正へと進む好機と見たのだろう。
しかし憲法改正に賛成・反対以前に、自民党が提案する憲法改正草案を実際に現行憲法と見比べ、その上で憲法改正に賛成と言っている人間はどれだけいるのだろうか。
私は時期が来れば改正すべきと以前から思っていて、自衛隊を軍として明記する事にも賛成の立場だが、自民党の憲法改正草案を見るとその内容の稚拙さ、変更箇所の多さ、削除する必要があるのか疑問な箇所の削除、余計な文言の追加に驚いた。
本当にきちんと比較してやろうと思って自民党のHPから改正草案のPDFをダウンロードし、現行憲法と見比べて見たが、はっきり言ってあまりに程度が低いので途中で嫌になって比較するのをやめた。現行憲法はその条文こそ古さを感じさせるが、内容はしっかりしている。金科玉条でもないし憲法9条については見直す余地があるものの、自民党草案はそんなどころの話ではない。
正直、これに関しては憲法改正反対派の人々の方がきちんと現行憲法と改正草案を比較し、しかるべき箇所においてまっとうな批判を展開していると感じる。基本、改正に賛成の立場である側からしてもあの草案を読んで賛成に回れる人間はどこかおかしい。ちゃんと草案読んでるか?比較してるか?
それ以前に
それ以前の話として、ここ数十年の日本の社会情勢を見れば、憲法改正以上にやるべき事は山積している。「そんな事ありません、やるべき事はしっかりやってます」なんて言うならその口を縫い合わせるぞ。憲法改正は自民党の党是だとかそんな事、知ったことか。ウクライナ戦争を受けても憲法改正以外にやれる事、やるべき事はある。それが今の政権は憲法改正のための改正をしようとしているようにしか見えない。それしか頭に無いんか?
それにしても、社会がどんどん悪くなる、国力が落ちる中で憲法改正にホイホイ賛成と言っている人達って、つくづく悪い意味でお人好しだなと思う。ウクライナ戦争やコロナで不安定化する世界情勢、確かに危機感を抱かざるを得ないが、ではなぜ国内の政治情勢には危機感を抱けないのか。このまま自民党に好き勝手やらせて国が良くなると思えるのか。不思議でならない。自民党が政権を担った時期は「悪夢の民主党政権時代」より絶対的に長く、その中で日本は転がり落ち続けて来たのであって。まあ、野党は野党で期待できないので思考停止に陥るのも分からんでも無いのだが・・・。
安全保障の面で言えば自民党のがまだマシなのは分かる。ただ最近、防衛省がレールガンだのマイクロウェーブだのと迷走しているのは気になる。財務省は前の記事で書いたように「戦車よりもジャベリン配備すれば良くね」、などとふざけた事を言いだしたし、そろそろ次の選挙で多少なりともお灸をすえるべきではないだろうか。
あんまり関係ないがこの発言で本当にいい加減に頭に来た。だったら罰当ててやろうじゃねえかよ