ヤマネコ目線

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この貧しさで何をどうして結婚して子供を作れと言うのか

 ただの愚痴。最近はこども庁なる新しい役所を作るような話が政府から出ているが、あんなムダな事はやめて欲しい。環境問題もデジタル化もいちいち余計な役所を作らないと何も進まないのか。そこでまた役所同士の予算引っ張り合戦、予算を取ったら取ったで挙げ句、使い切らないと次が減るからとムダな支出のオンパレード。毎年のように「過去最大」を記録する予算案。一体どれだけムダが潜んでいるか分からない。

 さっそく脱線したが、こども庁なんてモノを作って(それもトップはあの二階)何をどうしようと言うのか。少子化対策?教育に力を入れる?こども庁なんて無くても良いよね?

 日本が絶賛少子高齢化傾向にあるのは、イチ若者として世間を見ていれば当然も当然である。何よりの問題は「人口再生産する年齢層が貧しい」ことだ。よく言われている「若者の~離れ」に対する「お金の若者離れ」、それが人口ピラミッドに絶望的な影を落としている。

 もとより私も年収400万円未満の低所得者層なのだが、当事者として思う。手取り20万少しぽっちで、何をどうして結婚しろというのか。子供を作って育てよと言うのか。日々つつましく暮らしていくので精一杯だ。そんな人間がこの国では若者の大部分を占めている。一部では年収300万でまだ恵まれているなんて話も見聞きするが、一体どれだけこの国は貧しくなっているのか。

 そして今の若者は堅実である。生まれた時から不景気不景気、何を買うのもよくよく考えてコスパコスパで生きてきた人間たち。その人間が少ない給料で赤の他人と貴重な時間を費やして付き合い、デート代を出し、時々プレゼントもし、結婚式をあげて新婚旅行も行って、子供を作って保育、教育に励めるか。ましてや子供を3人なんて育てられるか。とても無理な相談だ。結婚どころか異性とのお付き合いすら難しい。「結婚した方が生活は楽になる」、なんて妄言もあるが、一体誰が「生活を楽にするためにも結婚したい」なんてヤツと一緒になろうと言うのか。

 正直、もうここまで来るとすべてが面倒でどうだっていい。「最低でも年収500万はないと結婚は厳しい」というのなら最初から諦めたって良いだろう。何が悲しくて少ない給料で背伸びして自分にお似合いであろう”そこそこの相手”を探さねばならんのだ。世の中、金が全てではない。が、金はある方が良い。良いに決まってるし、金が無いから諦めざるを得ない事はたくさんある。たとえ今の給料で結婚する相手があったとして、そこで結婚式を挙げられる未来が見えない。新婚旅行はハワイが良いな、そんな未来が描けない。今は「小さなお葬式」なんて言って葬式の費用も惜しむ時代である。口を開けば「世知辛い」という言葉しか出てこない。

 もっとも世の中、恵まれた人はいるし、そういった人々はかつて当たり前だった幸せを、この現代でも手にしている。あるいは成人式を終えた時点ですでにデキ婚しているような、アタマ空っぽ腰振れるタイプもいる。

 これからの時代、格差は更に広がっていくのだろう。子供は金持ちのボンボンか、貧乏子沢山の家の子供かの2種類。生まれながらの格差が広がっていく。そろそろ自分も転職、考えた方が良いかなあ・・・。