ヤマネコ目線

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Amazonの怪しいミニPC買ってみた

 前々からミニPCなるものが気になっていたところ、人にノートPCを貸してしまったのでちょうど良い、ごろ寝PCとしてモバイルモニターとミニPCを買おうと思うたのじゃ(羅生門の老婆並の思いつき)。

 買ったのはこいつ。NiPoGiは深センの企業のミニPCブランド名でメーカー名ではない。正直どうでも良いが。

 セールで買ったのでお値段なんと17,500円。デスクトップなのでモニターや周辺機器は別途必要だが、完成品のパソコンとしては脅威の低価格。もちろん裏があるがそれは後述。

外箱

 外箱はかなり味気ない感じでメーカー名もブランド名も記載が無い。環境配慮でパッケージをシンプル化するメーカーは増えているが、ブランド名すら無いのはなかなか無い。おそらくこの箱を作っている業者が同じようなミニPCを作っている複数の企業に箱を卸していて、特定の企業名等を書かずにコストカットしているのだろう。

箱 裏面スペック表

 一応技適はありそうでPSEマークも付いているが、株式会社アーネシアなる企業を調べても法人番号と住所(おそらく貸し事務所のビル)が出てくるだけ。技適の番号で調べると一応それっぽい情報は出てくる。

内容物

 開封するとこんな感じ。スケールを置き忘れたので分かりづらいが左上のACアダプタ、右のHDMIケーブルと比較すると結構コンパクトなのが分かる。左下のステーはVESAマウント用で、モニターアームにPC本体を付けるためのもの。

ACアダプタ

 ACアダプタのPSEマークの下には安信(あんしん)合同会社とあるがこちらも調べてもよく分からなかった。安心出来ねえ・・・。もちろんMade In China。端子や電圧等の規格さえ合えば別途ACアダプタを購入するべきか。コード短いし。

 下の方にある Shenzhen ABP Technology がメーカー名か。

本体上面、ロゴ

 本体上面のそれっぽいマークはプラスチック表面に印刷?しただけのもの。特にエンボス加工等は無いので近くで見ると安っぽい。すぐ剥がれそう。お値段なりではある。

側面、フロント

 前面。電源ボタンとUSBポートが3つ。なお筐体は全てプラスチックで出来ている。

USB 3.0端子 アップ

 USB3.0っぽい色をしているが中華製品は「それっぽい色をしているだけ」の場合があるので確認。端子の金属接触部分を見る限りは確かに3.0のようだ。

側面、リア

 後方にはACアダプタの端子、USBポート、HDMI2個、LANポート、オーディオジャック、ケンジントンロックがある。

 注意書き。おそらくネットに接続しながら起動するとWindowsアップデートが入ってアップデートが終わるまで使えませんよ、という意味。どのみちアップデートかけるからあんまり変わらないような・・・オフラインで使うなら知らんが。

底面

 左右側面は通気口がある程度なので割愛。底面には謎のロックボタンとネジ留めの蓋。

通気スリット

 通気用のスリット。銅っぽい色をしているがメッキされたプラスチック。

説明書

 説明書。90点くらいの日本語で申し訳程度の内容が書いてある。

底面、蓋を開けたところ

 ネジ留めされている蓋を開けてみるとストレージの増設スペースになっていた。スッカスカ。

下段取り外し

 このストレージ増設スペースはまるごと取り外し出来るようになっており、本体とUSB Type-Cで繋がっているだけのようだ。こんな所にType-C使うならフロントかリアに回して欲しい。底面なので他の機器をつなぐことも難しい。

ストレージ増設ボックス分解

 分解してみたところ。スッカスカ。見て分かる通りSATA接続の端子がある。

本体のみにした厚み

 増設ボックスを取ってしまえばさらにコンパクトに。個人的にはこっちの方が魅力的。

ご開帳

 薄い本ばりの勢いで起動前にご開帳。ファン周辺の黒い板のようなものは厚紙。エアフローのためか?蓋の方に繋がっている端子はおそらくLED制御用。

ヒートシンク

 厚紙を引っ剥がすとなかなか大きさのあるヒートシンクが。この点は好印象。ファンのケーブルがヒートシンクの溝を通って裏面?から伸びており、先にファンの羽の隙間からファン固定ネジを外さないとこれ以上の分解は出来ない。

分解

 この程度でビビるようでは自作erの名折れ。と言う訳でさらに分解。ネジは残念ながら共通化されていない。吉田製作所さんが買っていたミニPCは共通化されていたので同じような製品でも当たり外れがあるようだ。

マザーボード

 マザボ全景。CPUのグリスは拭いた。ぱっと見て思うのは少なくともこちら側にメモリが見当たらない?あと変な所に変な向きでSATA端子?があるのは何故・・・?製造段階でここに何か接続するのだろうか。

CPUチップ

 「Intel N100搭載って書いてるけど本当にN100載ってるのかよ」と何もかも疑ってかからなければならないのが中華の闇製品。なのでCPUグリス除去して確認。外観や刻印を見る限り確かにIntel N100っぽい。

 

無線モジュール、メモリチップ?

 無線モジュールとおそらくメモリのチップ。マザーボード裏面を見てもSODIMMタイプのメモリが見当たらなかったので、マイクロンの刻印があるこのチップがおそらくメモリ。SODIMMタイプが良かった・・・。詳細を再確認するとLPDDR5とあるのでこいつで間違い無い。

基盤裏面

 マザーボード裏面。メインストレージのM.2 SSDボタン電池、USB Type-C端子があるくらい。SSDをよく見るとSATAでNVMeではない。商品説明にはNVMeにも対応との事なのでより高速な方が良いなら自分で載せ替えるべきだろう。

 SSDのメーカー Netac は調べたらそれなりに良い激安系メーカーらしい。私はWindows11のライセンスごと別で買うつもりでSSDも買っているのでいずれ載せ替える。とはいえ高速なSSDはそれなりに発熱するので、冷却性能を考えればSATA接続の安物でも良いかも知れない。

Wi-Fiアンテナ

 筐体側面に無線モジュールのアンテナが貼り付けてある。モジュールを調べるとWi-FiとBlue-tooth搭載のようだ。

LED

 分解して一通り楽しんだので組み直して起動。撮影環境が微妙なので分かりづらいが地味に起動中は光っている。別にこの機能はいらん。

起動

 モバイルモニターと無線キーボードをつけてスイッチウォォオオン!。普通に起動したしセットアップも必要だったのが驚き。本当に闇が深い製品はWindowsがセットアップ済の場合が多い。動作もかなりサクサクでIntel N100は評判通り素晴らしい。

ライセンス確認

 と言うわけでライセンス種類チェックのお時間。出ました!Windows11Proでボリュームライセンスです!Microsoftのライセンス違反。知ってた。Windows11のライセンスだけで17,600円はするのにPCまるごとOSも入って同じような価格はあり得ない。

 ボリュームライセンスは法人向け、つまり一度に何台も出るのでまとめてライセンスを用意したい、という時に使用される。それもProEdition。ん~、闇の味。

総評

 ちゃんと動く激安PCでおもちゃとしてはかなり良い。デスクトップなので周辺機器を別途用意する必要があること、Windowsのライセンスは別途購入する必要があることはデメリットだが、それ以外が丸々この価格で手に入るだけでも元は取れている。例えばIntel N100搭載マザーボードAmazonで売られているが、マザーボードとCPUだけでも2万円以上するのでケース、メモリ、SSDが付いて2万円未満はお得感がある。

 個人で遊びで買う、子供に買い与えるあたりなら良いと思うが、たとえば会社でデスク回りをスッキリさせるために買うといったことはやめた方がいいだろう。特に自分でOSをインストールできないレベルの初心者にはお勧めできない。何らかの原因でライセンス違反が発覚して突然Windowsが使えなくなったら仕事に支障が出る、といった用途で使うべきではない。

 Windowsのライセンスについて調べると「販売元に問い合わせればOEM版ライセンスのコードが送られてくる」という記事を見つけたのだが、ライセンス違反を承知で販売しているところに掛け合って出てくるライセンスが本当に信用して良いものかという問題はある。

 一番良いのはWindowsのライセンスを自分で買ってインストールすること。Windowsのライセンスを買っても元が安いので格安でPCが買える。あるいは無料のOS、Ubuntuあたりを入れるか。

 いずれ中身をいじってPCケースを3Dプリンタで自作してみたい。