ヤマネコ目線

大体独り言、たまに写真その他、レビュー等

時事ネタ「楽して儲かる仕事はない」by麻生太郎ほか

不定期:記事リンクの下の「記事題」はyahoo!ニュースがすぐリンク切れ(記事削除)になるのでメモ代わりです。

「楽して儲かる仕事は無い」

 麻生太郎氏が成人式で講演し、「楽して儲かる仕事は無い」と闇バイトへの警鐘を鳴らした。これについてXで非難が殺到し、この記事については「まともなことを言ってると思うのだが」、「俺の感覚がおかしいのか」と擁護する声が見られた。smart-flash.jp

(記事題:「楽して儲かるなんて仕事はない」麻生太郎氏 成人式での講演に非難殺到、派閥は空中分解危機)

 記事を読めばわかるが、麻生太郎さんは苦労したコトがあるんでしょうかね…。世襲議員も多く、裏金でも捕まらない》等、批判する側にも一理あるように思う。

 これは「何を言うか」より「誰が言うか」の問題なのだろう。私だって「言ってることは分かるけど政治家に言われたく無いな」と思ってしまう。決して言っていることは間違っていないのだが、「それをあんたが言うか」という感情は否定できない。

 もし、これを竹中平蔵が言ったらブチギレる人はもっと多かったのでは。

 最近は感情に基づいた行動が「お気持ち」とバカにされることが増えているように思うが、「お気持ち」はなかなか侮れない。逆に合理的な理由のみで生きている人間などいないのでは。極端なことを言えば「生きることに合理的な理由が無い」となれば死ぬのか。生きる理由など「生きたいから」だけで十分ではないのか。

 腐った*1理系出身者として書けば、何かにつけて「それってあなたの感想ですよね」だの「それって何かデータあるんですか」だのと言う人間は合理性を盾にして誰かを黙らせて悦に入っているだけで、議論の進展や社会の発展には何1つ寄与しない邪魔者である。

「いただきます」を言いたがらない若者

 お気持ちつながりで書くが、Xで「若い教員が『給食費払ってるし作ってる人も仕事でやってるんだから、いただきますは言わなくて良いでしょ』と言い出した」との投稿が目についた。

 この若い教員の意見には反対だが、反対する側がこのような考えについて根本的に理解していないように思ったので、私の考察をここに書いておく。

 このような思考に陥る根本的な原因は経済的な余裕の無さであると思う。物心がついた時から節約倹約、コスパタムパ。私も片足を突っ込んでいるが、若い人間ほどその価値観には「いかに自分が支払うものを少なくしつつ、得られる利益を最大化するか」が課題としてついて回る。

 そうした価値観にあってはたとえ「いただきます」や「ありがとうございます」の一言であっても、それを言うに足る対価が無ければ損なのだ。だから

給食費を払っている(=既に私は対価を支払っているから追加で何かを求められる筋合いは無い)」

「向こうも仕事でやってる(=こちらが支払った対価分の仕事をするのは当たり前であって特段、感謝するべきことではない))」

 と言い出すのだろう。まさに「貧すれば鈍する」というか、日本人からここまで精神的な余裕が奪われてしまったのだなと失政を恨まずにはいられない。

 しかし「いただきます」は料理の提供者だけに向けられた言葉では無いし、それ以外のちょっとした一言もそれを言ったからといって口座からお金が減る訳ではない。その他何らかの損害を被る訳ではない。損得でいえば言えて当たり前のことが言えない、そういう人間だと見なされること自体が損を生む可能性が高い。

 感情は人間にとって重要な要素であり、その中でちょっとした言葉を口にするだけで人間関係を円滑にする、社会的な礼儀を身に着けていると示し、「私はまともな人間です」と暗に周知することが出来る。そう考えれば、少しは「いただきます」を言う気になるのではないか。感情論で若手の意見を否定することも結構だが、彼らに合わせた視点からアプローチすることも重要だろう。

 呪術廻戦は浅い漫画だったと思っているが、「気づきを与えるのが教育だ」という言葉は妙に頭に残っている。本来なら気づきを与える立場の教員がこのような事にも気づけていないようでは将来が心配だ。

前リュック邪魔問題

 連休中日にXで見かけたのがこれ。どんだけ心に余裕無いんだ。それともメディアがSNSで論争があるということにしたいだけか。

news.livedoor.com

(記事題:【賛否】電車内の定番マナー「前リュック」→今や「マナー違反」!? SNSで論争続く「邪魔」「荷物棚なんて使えない」)

 具体的にどういうタイトルの話だったか忘れてしまったが、こんな話を聞いて納得したことがある。

 修道院で暮らしている人々が厳格に戒律を守って暮らしていたとしよう。そこは我々、俗世の人間にとってはとても厳しく自らを律することが求められる世界だ。しかし、そこで戒律を守って暮らしていてもトラブルと無縁な訳ではない。戒律を守るのは当たり前であって、その中でさらに些細なこと、俗世では本当に気にも留められないようなことが問題として扱われはじめる。求められることに限度は無い。

 だからと言ってマナーの向上や社会の進歩を止めるべきとは言うまいが、前リュックがどうこうはこれと同じだなと思う。様々なことを言うけども要は「他人の荷物が邪魔」というだけだろう。

 前リュックが邪魔と言われても混んでいる中でおいそれと床や網棚には置けないし、後ろに背負えば幅は変わらないのに盗難のリスクは上がる。他人の荷物が邪魔だと言い出せば旅行客のスーツケース、お土産の手提げ袋、楽器や部活の道具、通学カバン、通勤バッグ、ベビーカー、車椅子etc.、全部邪魔だ。

 「前リュックが邪魔」と言われてもリュックを背負った人は居なくならないし、もし居なくなったら次は別の荷物が邪魔だと言われ始めるだろう。突き詰めて行けば「公共交通機関に乗るなら手ぶら同然でしか乗るな」ということになる。だって邪魔だもんね?

 それほど他人や荷物が邪魔に感じるくらい精神的な余裕が無いならクルマで移動しろ。

能登ウヨ」

 毎日新聞の記者が書いた以下の記事が話題だった。有料記事なので私は直接確認していないが、何でも「能登ウヨ」なる言葉が書かれているらしい。

mainichi.jp

 Xでの反応を見る限り、この記者は「能登の復興が進んでいない」と考えるがあまり、「能登の復興は進んでいる」という意見をネトウヨ*2による政権擁護と捉えているようだ。これ、蔑称に「能登」と入れることは捉えようによっては能登半島の人々まで下げているように思えるのだが、言葉を扱う者としてどう考えているのか。

 毎日新聞は腐ってもそれなりに大きなマスメディアではないのか。その記者が能登ウヨなどという低俗な造語を記事にしたことに少々の驚きと失望を感じざるを得ない。いよいよSNSと同じレベルまで落ちて来たな、と思わされる。マスコミとしての最低限の品位のようなものが失われている。こんなことだから「オールドメディア」と揶揄されるのだ。

 能登半島地震については、その発生当初から目についたのはネトウヨよりもサヨクによる素人上から目線アドバイスだったように思うのだが、そうした被災者を山車にして被災地支援に尽力している方々を背後から撃っている者には触れないのだろうか。特に町山あたりは酷かった。

manuller416.hatenablog.com

 実際に被災地の復興が進んでいるかどうかというのは正直、判断に困る、何をもってして進んでいると言うのか基準が曖昧なのでここで言及することは避けるが、出来ることからやっていくしか無いし、今はその真っ只中だろう。進んでいる部分もあるし、まだまだ取り残された部分もあるはず。一部だけを切り取って「ほら、被災地の復興は進んでいない」と言うのは卑怯である。

攻撃ドローン導入

 陸自イスラエル製の自爆ドローンを導入する。これについて一部から「なんで国産にしないんだ」などの声が聞かれた。

news.yahoo.co.jp

(記事題:<独自>「自爆ドローン」310機導入へ 令和8年度に陸自イスラエル製など候補)

 まず第一に日本はドローン後進国である、という認識をなぜ持っていないのかが疑問。官民をあげて開発された国産ドローン「SOTEN(蒼天)」が2022年6月に不具合で使用中止(同7月には解除)された時、未だにこんなレベルなのかと失望したのは記憶に新しい。

 今からイスラエルアメリカと同レベルの軍用ドローンを開発・製造・配備運用となれば、円安でも海外で買うより高価になることは想像に易い。1機あたりの調達コストが上がればそれだけ配備できる数が少なくなる。たとえ国産で良いものが出来たとしても、「同重量の金塊と同じ値段」*3とまで言われて数を揃えられないなら無意味。ウクライナ戦争をみれば分かる通り、戦車も装甲車もドローンも消耗品である。

 ドローンに限らず武器・兵器は下手に国産化すると輸出できない=数が出ないので量産でコストを下げることが出来ない。その点でも海外から買うより高くなる。よく左巻きは兵器の値段が高過ぎるだの兵器爆買いだのと批判するがアメリカから買う方が国産より安いし、国産で安くしようと思えば輸出制限を解除するしかない。しかし武器輸出には「死の商人」がどうのと言って反対する。相手にするだけ無駄。

 国産で自衛隊向けの攻撃ドローンも開発されているのかもしれないが、陸上自衛隊の新装甲車にパトリアAMV XPが選出されたように、海外で実践経験を経た兵器の方が信頼性もある。自衛隊向け兵器は大体が(幸いなことに)実戦を経験しておらず、その点においては良くも悪くも実戦経験豊富なイスラエルアメリカなどの兵器の方が信頼性も実用性もあるだろう。

 つまりコスト・信頼性・実用性すべてにおいて国産化する理由が無い。それでも一部で国産兵器が開発・使用されているのは技術の継承や発展のために他ならず、兵器の種類やいつまでにどれだけ必要なのか等、個々の事情によって国産、海外製を使い分けることは必要である。右翼的に愛国心だけで国産を追い求めるのは非合理的。

 導入に反対する声もあるだろうがそんなものは論外。ウクライナ戦争を見れば現代の戦場でどれだけドローンが重要か理解できるだろう。理解できないならその時点で終わり。何ならウクライナ軍は3Dプリンターでよくあるクアッドコプター型ドローンのパーツを作っていたりする。

 なお、「ドローン」も様々で導入が検討されているイスラエル製自爆ドローン「SkyStriker」は以下の画像のような感じ。巡航ミサイルとMQ-9リーパーの間の子みたい(伝わらないか)。要は無人偵察機に爆薬積んでるだけ的な。これに限らず様々なタイプがある。

https://elbitsystems.com/product/skystriker/

 (運用側の言い分としての)メリットは、見ての通りプロペラ機で翼が横長=比較的低速で長期滞空かつ機首にカメラを装備=偵察も可能、かつ標的をじっくり見定められるので誤爆の可能性が少ない(巻き添えが出ないとは言ってない)。ミサイルと違って速度は遅いだろうが、その分、たとえば上空を旋回して攻撃するべき相手が出てくるまで待機する、出て来なければ被害が出ないところに突っ込ませて処分する等の融通が効く。

 運用思想を見れば対テロ戦争向けの色が強いというか、無人偵察機から「偵察からそのまま攻撃出来るようにしよう」と来て、その流れで使い捨て無人偵察機に自爆特攻も出来るようにしよう、と来ているような気がする。

 対中国(=対正規軍)の運用でどれだけ有用性があるかは未知数にせよ、先に述べたように偵察も可能なので使い道はあるだろう。中国には漁民に扮した兵士がいるし、先日も台湾で退役軍人を引き入れた武装蜂起計画が報じられた。無いと思いたいが、これが将来的に日本で起きる可能性も否定できない。

www.sankei.com

(記事題:中国侵攻に合わせ「武装蜂起」計画、台湾で退役軍人ら起訴 解放軍10万人引き入れ画策も)

*1:BL的な意味では無い

*2:ネット右翼

*3:10式戦車