ヤマネコ目線

大体独り言、たまに写真その他、レビュー等

レビュー+)Falloutドラマ第7話

 AmazonPrimeVideoで配信中の大人気ゲーム、Falloutの実写ドラマ第7話レビュー。予習しておいた方が良い用語等は後述。

総評

 クーパー、ルーシー&マキシマス、Valut33に残された人たちそれぞれの話がどれも面白くて良い。盛り上がって来た。現地で暮らす人のプレハブ的な家やRED ROCKET TRUCK STOP(ガソリンスタンド)の描写が特に良い。後者はVaultを除けばこれまでの建築物の中で再現度が一番高い。

 ルーシーがピンチと見るや立ち上がったマキシマスには一安心した。それにしてもVaultの住人たちは不憫。

 疑問なのだがモルデイバー(第1話でレイダーを引き連れてVaultにやって来た女)はなぜ当時の姿のまま生きているのか。第1話で戦前のシーンとVaultのシーンの間にがっつり「 219 YEARS LATER 」と入っているので、クーパーと会っていたモルデイバーと同一人物ならほぼ姿を変えずに219年生きていることになる。グールなら長寿命だが見た目は戦前と大差無いので考えづらい。Vaultに否定的なのでグールになった上でVault内で生き延びたと考えるのも無理がある。世襲制で「モルデイバー」の名を引き継いでいるだけか・・・?それにしては無理がある。

 あと犬を閉所に入れるな(ちゃんと後で解放されます)。

予習しておいた方が良い用語等

*一部ネタバレの可能性あり

NCRベテラン・レンジャー

 冒頭、砂漠でキャップ集めをしている人が着けている赤いレンズのマスクは、ドラマ時間軸では既に滅んだNCR、新カリフォルニア共和国の軍隊の装備だったもの。ゲーム Fallout:NewVegasのパッケージにその姿がある。現地人が拾った装備をそのまま利用しているのだろう。

RED ROCKET TRUCK STOP

 レッド・ロケット・トラック・ストップ。Falloutの戦前に各地にあったガソリンスタンドで赤いロケットが目印。整備ピットやヌカ・コーラ自販機、ちょっとしたスナックなどを販売していた形跡がある。あまり目ぼしい物は残されていない。クーパーがこのガソリンスタンドでドッグミートと再開するのはFallout4主人公へのオマージュか。

ゲーム内で撮影

パワーアーマーステーション

 RED ROCKET付近でちらっと映り込んでいる黄色いジャッキみたいなもの。ゲームではパワーアーマーを整備するために使用するほか、パワーアーマーのコレクターにはディスプレイ用としても使用される。

Vaultの住人たち

 ルーシーたちが立ち寄ったVaultに済んでいる"風変わりな"人たちは、おそらくNCRの生き残りだと思われる。NCRは組織としては懐が深く、グールだろうが見た目が少しばかり変わってようが果ては明らかに改造人間だろうが、害意が無く役に立つならば受け入れていた。

 彼らのスローガン、「シェーディ・サンズを忘れるな」はNCRの掲げた民主主義、法による支配に加えて誰しもが受け入れられ、必要とされる社会を今一度どこかで再建したいという意志の表れなのだろう。

ハッキング画面

 ノームが監督官のパソコンを覗き見するシーン、パソコンの画面に映し出されるランダムな記号と英単語が羅列された画面。ゲームでは画面内の英単語のどれかを選択すればハッキング完了となる。試行回数は4回までだが、3回間違えても一度電源を切れば試行回数がリセットされる。

 ハッキングをすればロックされた金庫やドアを解錠するなどのギミックを動かすことが可能。記号も無意味なものではなく、()や{}で囲まれた部分を選ぶと試行回数がリセットされたりハズレの単語が削除されたりのメリットもある。ぶっちゃけ真面目に考えるより適当な単語を3回選んでハズレなら電源OFFを繰り返す方が楽。ただしSCIENCEスキルレベルが足りないとハッキング画面すら出せない場合も。

KPSSラジオ、DJカール

 ドラマのオリジナル要素。現地のラジオ局らしいがなかなか・・・

アボミネーション

 以前にも解説したが一応。BoS用語でミュータント、変異した生物の総称。「忌まわしき者」の意で排除対象。終盤でBoSが逃げる奴がいるがその理由はアボミネーションに該当するから。

考察

ガルパー誕生秘話

 Vaultのシーンでガルパー(以前、ルーシーやマキシマスを襲ったウーパールーパーみたいな化け物)の誕生秘話のようなシーンがあった。どうも人間とウーパールーパーを配合した上に放射線で変異させたような感じと思われる。だから口の中に人間の指のようなものが無数に生えていたのでは。