オープンタイプ(下の画像みたいなやつ)に関してでクローズドタイプ(全体が筐体で覆われているタイプ)はこの限りではない。オープンタイプ、フレーム型は正しい呼び方が分からないので私が勝手に読んでいるだけ。
かなり前にも書いたがクラウドファンディングで買ったレーザー加工機、まだ使いやすい環境を整えられていない。クラファンサイトを見ると同じようなタイプのレーザー加工機の話はまだあるので注意喚起して行きたいと思う。
オープンタイプはいろいろとダメ
買う前から心配はしていたが、思ったよりも問題だったのが煙。レーザー加工機は素材を焼き切るので当然、煙が出る。メインで加工したかったMDF板はそれこそアホみたいに煙が出る。なので排煙設備が欲しくなる訳だが、この手のレーザー加工機は加工範囲の広さを売りにする割にその手の周辺機器が少ない。レーザーカット用のハニカムパネルは軒並み私が購入したxTool D1の加工範囲よりも小さいしサイズも中途半端。なかなか室内で使える代物ではない。専用の加工室みたいなものをお持ちの場合は知らないが、賃貸物件などでその辺に気軽に置けるようなものでは決してない。
次に怖いのがレーザーの反射光。10W、30Wともなれば反射したレーザー光でも眼を傷つけ、近くに可燃物があれば火災を招く可能性もある。xTool D1には保護メガネが1つ付属していたが逆にいえば反射光対策はそれだけ。子供がいる家庭ではおそらく使いづらい。「親子で工作楽しみにしてます」というコメントを見かけて心配になった。10W、30Wと言うと甘く見る人が中には居るかも知れないので一応書いておくが、一般的なレーザーポインターで出力は1mW。m(ミリ)は1,000分の1の単位なので1Wでも一般的なレーザーポインターの1,000倍の出力になる。その辺の蛍光灯としてなら一般的なW数でも、レーザーとなればまた話は違う。レーザーは簡単に言えば「もの凄く狭い範囲にエネルギーを集中させる」ことが出来るので、10Wでも物体を焼き切ることが出来る。
結局、周囲を覆うパネルと排煙機構を後から自作しなければいけないのでそれが結構、悩ましい。レーザー加工機を買ってまず始めに作るのがレーザー加工機で加工するための環境づくりになる。というかマジでどうしよう・・・加工範囲が大きいから買ったがそれゆえに排煙設備とか作るの難しい・・・。
クラウドファンディング自体の是非
クラウドファンディングは物珍しいものが手に入るし、時期によっては割安で新製品が手に入る。一方で購入してからの保証や消耗品補充のしづらさなどの課題はある。サポートも良い場合は希だろう。マニュアルも簡易なものだったりするし(今はその辺の製品でもネットで説明書見てねが流行りだしているが)。なのでSDGsではないが継続的にその製品が使えるかどうかを考えて購入する必要もある。
また、モノによってはAmazonで既に類似品が売られているようなもの、原理的に怪しいものもある。あえて名前を出すのは避けるがクラウドファンディングで上位に来ているからと言って良い製品とは限らない。まだ市場に出たことがない製品を使う前から正確に評価するのは至難の業。