そろそろ毎日更新(日曜除く)がネタ切れになって来たので辞めようかなと思いつつある今日この頃。政治ネタはもう疲れた・・・統一教会の絡みはもう、いい加減に政治を変えないといけない時期に来ているという事だと思う。大事件があったとは言え、参院選ですら与党を大勝させた国民は愚か。
それはともかく、頂いたコメントで思い出したのでHDD、SSDの速度比較について書いてみる。過去に書いた気はするがまあ良いや。そんな記事知らん。
最初に書いておくが、もしHDDをSSDに換装するなら、今のおすすめクローンソフトはMiniTool ShadowMaker。使い方はggれば普通に出てくる。
メーカー
職場のPCのストレージを勝手に交換したので、特にHDDについては銘柄にこだわった訳ではない。DELLの法人向けノートで入っていたHDDはこれ。
法人向けだからかWesternDigitalのBlackが使われていた。500GBで最安約3,000円とHDDはやはり容量単価の低さが魅力。回転数も7,200rpmで、国内家電メーカーにありがちな5,400rpmより上としっかりしている。流石は世界的BTOメーカー。
これを置き換えたSSDはこれ。SanDiskのやつ。同じWesternDigitalにしようとも思ったが、ブランドが残っているだけでWesternDigitalに買収されているのであんまり関係ない。
実測値
CrystalDiskMarkによる各項目の測定値を下図に示す。どちらもSATA接続であり接続方式によっては更に大きな差が出る筈。
まず上2段の項目、シーケンシャルリード・ライト(連続的なデータの読み書き)を見ると、HDDはまだ得意分野な方なので善戦はしている。ただ読み込み速度では毎秒約3.2~3.6倍程度の差、書き込み速度では毎秒約2.8~3.4倍程度の差が出ている。
次にランダムアクセス(不規則な場所に存在するデータの読み書き)を比較すると、こちらはHDDが苦手、SSDが得意とする分野なのでかなり大きな差が出ている。共にテスト用に書き込むデータの容量は同じ。「Q32」は物凄く噛み砕いて言えば「NCQが有効な場合に32回の読み取り命令で」の場合。SSDは原理的に関係ない。
「T」は「処理実行に使うスレッド数」で「T1」なら1つのスレッド、「T16」なら16のスレッド。実用上は上の段「Q32T16」を見れば良いとは思う。ランダムアクセスに関して言えば毎秒、読み取りで約300倍、書き込みで約200倍の差が出る事になる。
今回はSATA接続での比較だが、NVMe接続のSSDであればシーケンシャルリード・ライトではスコア1,000超えが当たり前になってくるので、差は更に広がる。M.2 SSDを使用する場合は接続方式に注意。M.2 SSDでもSATAの場合とNVMeの場合どちらもあるので、そこはマザーボードの仕様を要確認。
NCQは下記リンク参照。
体感差はあるか
仕事・プライベート両方で一番体感速度に差が出たのはAdobe PhotoshopCCの起動時間。SSDにする前はそれこそ1分近く待たされたと思うが、SSDにしてからは10秒以下で起動できる。読み込み画面の文字列の変わり方からして違う。その他、軽いソフト以外のあらゆるソフトの起動時間が短縮されたのは体感出来ている。Excelですら速いしOSも起動、シャットダウンが速い。Adobe以外でも仕事で重めのソフトを使うならやはりあった方が良い。
ぶっちゃけゲーム以外に関しては、普段から起動時間などを気にしていないと分かりづらいかも知れない。私はプライベート用のPCがPCなので、職場のPCのモッサリさには我慢ならなかったのだが。速くなったからと言ってそれで給与が増える訳ではないが。
ゲームに関して言えばロード時間を短縮し、快適にゲームをしたいなら必須と言える。最新の海外ゲームであればゲーム中に読み書きされるデータ量は膨大になる訳で、それだけのデータをプレイに支障なく扱える性能はSSDにしかない。HDDでゲームをしていた頃、私が体験した中で言えば「オープンワールドRPGでは読み込みが追いつかず、すぐ近くの景色でさえテクスチャの読み込みが追いつかずにかなり荒い表示になる」、「対戦ステージのデータ読み込みがなかなか終わらず、他のプレイヤーに遅れて出撃せざるを得ない」など。
逆にレトロゲームやそれに近いゲームで、そもそもの容量が小さいゲームであればHDDでも特に問題はないかも知れない。HDDは容量単価が安いので、私はゲームやカメラで撮った写真・動画保存用に4TBのものを使っている。
「Windows10からストレージアクセスの頻度が高くなったのでSSDの方が良い」、というのも見かけた事があるが真偽不明。ただ職場の人のパソコンは実際、HDDでは頻繁にディスク使用率が100%に貼り付いていたりするので、SSDに変えた方がストレージがボトルネックになる事は少なくなる。特に元から一杯一杯なところに、ウイルスバスターのスキャンなんかが始まったら地獄。私はウイルスバスターそのものが不要だと考えているが、入れてないと不安、職場として入れないといけない場合はやはりその負荷も考慮してSSDにしたい。