ヤマネコ目線

大体独り言、たまに写真その他、レビュー等

「月曜日のたわわ」より

 ひとり言。

 Twitterなどでは「月曜日のたわわ」がまだくすぶってるが、正直あれに関する論争は飽きた。作品の趣旨に対して広告媒体が不適切だとは思うが、イラスト自体は度を超えていない。「見る人が見れば性的」と言うならあらゆる広告から女性を消すべきだ。むしろあの程度で不適切なら、今の新聞の広告は不適切だらけだろう。週刊誌の広告なんかが好例だが、もはや相手にされてないんだろうな。

マンガやアニメで犯罪が助長されるか

 表現規制派の主張としては、そういう目で見るような作品があるから犯罪が増えるというものがある。しかしノーマルの男であれば、マンガだの何だの関係なしに女性に性的魅力を感じるものであって、その嗜好の中で創作物の影響がどこまであるかを計るのは難しい。影響を与える事を否定はするまいが、それが犯罪に直結するとは言い切れない。

 むしろ男女問わず創作物の中の異性像がキレイ過ぎて、現実に絶望してしまうケースだってある。創作物に影響を受けて現実でフラストレーションを発散する、という人間もいるかも知れないが、創作物そのものがフラストレーションのはけ口として機能している点を無視すべきではない。そのはけ口としての創作物を全面的に禁止すれば、フラストレーションが現実に向かうという事を理解しているのか。欲求というのは湧き水と同じで放っておいても湧いてくるし、どこかへ逃がす必要がある。排水溝を塞げば別のどこかから溢れ出すだけだ。

 そして犯罪に至るか否かは、本人の自制心や倫理観、善悪の判断や精神状態による所が大きいのではないか。影響の小さい要素をことさらに強調しても傍から見ればそれは滑稽な主張にしか見えない。「うなじが見えて男子が興奮するからポニーテール禁止」と同じ。

マンガよりも

 ベクトルというか話は少し違うが私にとっては「月曜日のたわわ」なんかより、パパ活だのギャラ飲みだのを平気でしている現代の女性の方がよっぽど気色悪い。もちろん誰しもがそんな事をしているとは言わないが、それなりに居るのも事実。何よりパパ活だのギャラ飲みだのをしている女性は実在している。マンガの中だけじゃない。

 お金が欲しいのは分かる、俺だって欲しい。しかし学生ならそんなもんだ。そこを自分自身の価値を理解しているのかしていないのか、安売りして金を稼ぐ。そして時に性犯罪の被害者になる。自分から安売りした分際で「私達は買われた」などと抜かす。たかがブランド物だののために身を売る。買う人間がいるのも悪いが、そこで需要と供給が一致してしまうのは売る人間もまたいるからであって、どちらが悪いかと言われれば「どちらも悪い」。性行為に同意していないにしても、そういう目で見られているのを自覚しながら犯罪のリスク真っ只中へ足を踏み入れられる意識の低さ。完全に割り切って性行為に同意しているだけ、性風俗で働く女性の方がまだ良い。