ヤマネコ目線

大体独り言、たまに写真その他、レビュー等

婚活すればするほど異性が嫌いになる問題

 かなりネガティブな内容を含むのでフォトブログ記事だけ見たい方はご遠慮ください。

 書き散らし。少し前にTwitterで「婚活すればするほど思考がフェミ寄り、男嫌いになる」という女性のツイートが話題だった。私は男だがその感覚は分かる、というかそれは男だって同じだよと思ってしまった。他でもない私自身、恋愛弱者なので何となくその辺りが見えてしまう。自分自身がどの程度の低スペックかは書いてて悲しくなって来たのであえて消しておく。来世はマヌルネコになりたい。

女らしさ、男らしさを敵視する本質

 まずフェミニストへの視点から書けば、先のツイートをした女性が実際どのような人なのか知らないが、おそらく婚活で相手にされな過ぎてそういう思考に近づいて行くのだろうと思う。本人は自覚していない、指摘してもそれを否定するであろうがその思考の本質はそこにあると私は思う。

 要は彼女らは「女性らしさ」から逃げたいのである。彼女ら自身、女性らしさを持てない(あるいは失ってしまった)ので、婚活だろうが何だろうがそもそも恋愛対象と見做してもらえない。なので、世の中から女性らしさというもの、概念を排除して対等に勝負できる土俵を作りたいのである。イラストの女性的な要素を目の敵にするのは、女性らしさを持たない彼女らの一番の大敵が女性らしさのイデアたるイラストだからだろう。

 そういった考え方は歪んでいるにせよ、女性の社会的地位を上げる活動やジェンダーの問題と混同され、批判しづらい雰囲気をまとって世に出てくる。しかしあまりに的外れあるいはバカげた主張ゆえに一層の反感を買ったりもする。そうして叩かれたり「女性らしさ」でしか女性を見ない男性にウンザリすることで、歪んだ思考はさらに強化されて男嫌いになっていく。自分自身を受け入れてくれる異性がいない、しかし欲求は溜まっていくのでそれが「なぜ私を受け入れてくれる人がいないの」という不満へと変わり、回り回って男性への失望と憎悪、自らを相対的に貶めている女性らしさへの嫌悪が募っていく。

 これは何も女性、フェミニストだけに限った話ではない。私のような男性の恋愛弱者も世の女性が求める「男らしさ」と、女性に相手にされない状況あるいは「男らしさ」ばかり求める女性に対する失望、憎悪を感じる。感じる筈だと思う。ただそれが表に出るか出ないかの話であって、男の場合はそういう事を言い出すとやれ「女々しい」だの何だのと言われるだけなので、結果的に目立たないだけである。中には男でフェミニストになった変わった部類も居る。

 結局、女性らしさ、男性らしさを敵視する本質は自分自身にそれが無いから。至極簡単に言えば嫉妬でしかない。それを認められるか否かで異性への見方がどれだけ歪むかは変わって来る。婚活なんて女性絶対有利なんだから泣きごと言うなと思うが、その絶対有利の中でも相手にされないなら歪んでも致し方ない。

 この際、正直に書けば、私は私で世の女性に失望と少しの憎悪を感じている。身長と年収と顔面でしか人を見ず、パパ活だの何だのと貞操観念もへったくれも無い女が多すぎる。そこそこ良いランクの大学生でも金が稼げるからと水商売。韓国人、白人大好きで自分たちのレベルを棚にあげて「普通の人がいない」。挙げ句、売れ残ってから相手にされないと騒ぎ出す。現実とは残酷なものだ。

「らしさ」からは逃れられるか

 はっきり言って無理だろう。どう足掻いても相手にされないブサイクは居るし、身長170無い男は相手にされない。それが現実である。人間は多少の理性を持ち合わせながらも本質的にはまだまだ動物である。パートナーを選ぶ際に何を重視するかは本能的なものが大きい。どのみち「男として見れない」「女として見れない」の境界線を超えられる人間、超えられない人間は出て来る。

 人間が動物である以上、そうした根本的な部分に基づく価値観や行動は変えられない。変えられるとしても限定的。戦争がこの世から無くならないように、異性を異性として見る、品定めすることもこの世から無くならない。

 そもそも今の世の中は変に潔癖になりつつあるように思う。異性に異性らしい魅力を求めることの何が悪いのか。その是非に迷いが生じているのは悪い意味で理性的で、生物としてのあり方を見失っている。ひょっとすれば性の多様化は、人間が増えすぎたが故に数を抑制するため自然と起きているのかも知れない。

話は違うが

 漫画やアニメに関して「性犯罪を助長する」だの何だの言う輩は何も分かっていないと思う。中には確かに性犯罪に走る人間も居るかも知れないが、そういう奴は漫画やアニメ関係なく”現実の”異性が好きなので、そういった創作物の有無関係なく「犯る奴は犯る」。日本より規制が厳しい欧米で性犯罪が著しく低くなっているかと言えば全くそんな事はない。むしろ漫画やアニメといった逃避先を潰してしまえば、そういったもので消費出来なくなった欲求がどこへ向かうかは明白だろう。あるいは地下に潜るだけでもある。

 個人的にはむしろ漫画、アニメにかぎらずあらゆる創作物において恋愛、結婚、異性といったものが過剰に美化されている事が問題に感じる。創作物の中くらい夢を見たいと言う気持ちは物凄く理解できる反面、そういった創作物によって培われた理想像は現実とあまりにかけ離れている。そこをきちんと区別し切れる人間ならまだ良いが、それが難しい人間がいざ現実に直面した時の失望は影響が大きいように感じる。

 前にも書いた気がするがこれは基本的な価値観にも言える。今放送されているアニメやドラマにおける世界観、家庭観はまだ日本が今より良かった頃と変わっていない。ドラマはマシな気がするが国民的アニメはよく言われる。「クレヨンしんちゃん」の野原ひろしはその典型だ。彼は当時で言えば平凡な方だったのだろうが、今の基準で言えば”ハイスペック男子”である。それだけ日本が貧しくなった訳だが、現実がどんどん貧しくなる一方で国民的アニメなどで植え付けられる価値観、家庭観は現実より上のステージにある。そうして育った人間がいざ現実を突きつけられればどうなるか。

まあ何にせよ

 私は人間として生きるのを諦めているので、婚活だの何だのはもう関係ない。むしろ今を生きる人間も、これからの時代を生きていかねばならない子供たちも可哀想に思う。別に無理して人間を増やす必要はない。そもそも人間は増えすぎなのだ。恋愛弱者が無理をして結婚や子育てなどをしても、それは過ち、弱者の再生産にしかならない。それをよくよく自覚して生きて行かねば。