データで見れば強盗事件の全体数は減っているものの、闇バイトという名の嫌な強盗が増えているように思う。つい昨日も東京三鷹市で強盗未遂事件があり、住民が暴行を受けた。
目を付けられる理由はあるのか知らないが、何でもない家でも「とりあえず襲えば金くらいあるっしょ」くらいの感覚で襲われているように見える。「うちは強盗が来るほどお金無いから」などと言っていられなくなった。なので今回は護身について書いてみたい。
まず心構え
まず「何かおかしい」、「変な物音がした」と思ったら警戒する。マインドセットと言って何かをする時の癖づけが重要。特に人間は正常性バイアスと言って、何かおかしいことが起きている、災害に遭いつつある状況下でもそれを日常生活の延長線と考えてしまうバイアスを持っている。
「変な音がしたけど風だろう」とか、「物が倒れた音がしたけど積んでおいたあれかな」とか、それらが正常な現象の範囲内であると認識したがるのである。
そこを意識して変えて妙な音がしたと思ったら警戒する、様子を見に行くというのが重要。もし本当に何かが居たなら交戦開始。何も無ければ警戒を解く。もしこれが、警戒をしないでいきなり襲われればパニックになる。
ビビり過ぎも良くないとは思うがこのご時世、そうも言っていられなくなった。本当に情けない。民主党政権が悪夢なら自公政権は何だ。煉獄か?地獄か?
家に入られた場合の心の準備
強盗が家に入って来た場合、戦っても良いが複数人で来られると負ける可能性が高い。特に高齢者であれば10代20代を複数人相手にするのはリスクがある
なので一番良い手段はトイレなどの鍵のかかる部屋に立てこもること。侵入に気づけたらスマホを持って立てこもり、警察を呼ぶ。近くに人家があるなら防犯ブザーを鳴らすなり何なりすれば侵入する側はビビる。抵抗するのは扉が破られそうになってからで良い。
それが出来なかった場合、出来ることは2つに1つ。お金を差し出すか戦うか。強盗は金品目当てで来ており、素人なので殺人まではする覚悟がない。なので大人しくお金を渡して帰ってもらうのも手。
しかしこれは嫌に決まっているし、最近の強盗はあえて人がいる時を狙い、脅して可能な限り金を取ってやろうという悪質な者があるので大人しく要求を飲むと図に乗る可能性もある。自分の命を守る選択肢としてはありだが被害は覚悟しなければならない。これをするなら最初から抵抗しない方が良いのと、無抵抗でも無傷で済む可能性は低い。
大人しく財産を差し出すのが嫌なら全力で抵抗するという話になるが、ここで「過剰防衛」という言葉が出てくる。正当防衛の限度を超えた過剰な行為は罪に問われる可能性があるという話。今どきは子どもでも知っている言葉のようだが、これによって逆に自分が罪に問われたらどうしようと思って萎縮する人がいる。
しかし考えて見て欲しい。強盗はあなたの財産を奪うためなら暴力も辞さない構えで来ており、過剰かどうかを気にして中途半端な抵抗をすればかえって相手が逆上してしまう。それで殺されるかも知れない。抵抗すると決めたなら最初から相手を殺すことも辞さない構えで、全力で抵抗するべきである。元自衛官の人でも「いかに弱く見える相手でも猛獣と思ってかかれ」と言っている。
また、強盗に対して反撃した場合に正当防衛として認められやすくなる法律もある。通称:盗犯等防止法。これに該当する場合であれば強盗犯を殺傷したとしても正当防衛として罪に問われない。
強盗の命より善良な市民の命。後から何を言われようがそもそも強盗に入る方が悪い。死人に口無し。侵入者から取られた物を奪い返す、侵入者を無力化する、排除する点で手加減する必要は無い。さすがにそれを超える範囲、たとえば抵抗する意思の無い相手を拷問したとかはダメだろうが、盗犯等防止法によれば脅威が無くなった状況でも恐怖・興奮・狼狽=パニック?に陥って相手を殺傷した場合は罪に問われない。
家に置いておくもの
話が逸れたが家の中に自衛用の何かを置いておく場合、合法かつ可能な限り殺傷力の高いものが良いだろう。実際に殺すまでいかずとも相手がビビって退散さえすればこっちの勝ちなのだから。持ち歩くとなるとまた話は別(後述)。
先に書いておくがさすまたはオススメしない。むしろ非推奨。詳しくは以下の動画を見れば分かる。たとえ先端がトゲ付きのもので掴まれづらいものであっても、相手が厚手のグローブを着けていればあまり意味はない。形状そのものがゴミ。
たとえば催涙スプレーは手軽で相手にとっても防ぎづらい。非力な者でも扱える。
*効果は保証しません
ただしこれ、あまりに狭い室内あるいは屋外で向かい風だと自分に被害が及ぶ可能性があるので注意。
刃物を選ぶなら包丁はどこの家庭にでもある?し、長い物は室内では振り回しづらいので手斧や鉈なんかも良い。個人的に刀が欲しいと思っているが値が張るし手入れも大変で室内では振り回しづらい。見た目からしてヤバいのでビビらせやすいのは良いと思うのだが。
タクティカルライトは補助的に使うのが良いと思う。直接見れば目が焼けるレベルのものが目くらましとして良い。ただし目を逸らしてタックルされたりすれば厳しいのであくまで補助用で、上に挙げた何かと併用したい。夜間に侵入される場合はもちろん相手もライトを持っているので優位性も少ない。
目眩ましをして催涙スプレーを思いっきりかける、斧で斬りかかる、手元にあるもので殴るなどしてとにかく相手をビビらせた方が勝ち。
持ち歩ける物
先ほど「持ち歩くとなると話は別」と書いた。持ち歩く場合を考えると軽犯罪法が厄介で実際、合法的に何の問題もなく持ち歩けると言い切れる護身用品は防犯ブザーくらい。刃渡り6cmを超えるものは銃刀法違反、それを超えないものでもこれに抵触する。

「隠して」携帯していた者なので目に見える部分に持っておけば良い、という解釈も出来るがこれは視覚的に見える範囲に携帯していなければアウトなので、たとえば十徳ナイフをポケットにしまっていた、催涙スプレーをカバンの中に入れていた、ヌンチャクを車の中に置いていた(実例PDF)とかでも見つかればアウト。なかなか面倒くさい。
前にも書いたがマイナスドライバーを持っていてアウトになるのも軽犯罪法。改めて読むと結構、この法律に抵触する事項は多い。
「『正当な理由がなくて』なので『護身用と言えば良い』」は通用しない。客観的に見てその人が本当に護身用にそれを持っているのか、それとも他者に危害を加える目的で持っているのかが正確に判断できないから。なので万が一アウトなものを携帯しており、職質を受けて見つかった場合は「護身用です」と言ってはいけない。
たとえば先に挙げたライトであっても先端にガラスを割るための突起がある、頑丈で殴打に使える、目くらましができるので「護身用に持っています」と言えばアウトになる可能性が高い。あくまで「ただの懐中電灯ですけど」で押し通さなければいけない。
「正当な理由」とはその人の意見として必要かどうかではなく、客観的に見て職業上必要であるかどうか、あるいは日常生活を送る上で必要なので持っているかが重要視される。たとえば料理人が包丁を持ち歩くのは問題ないし、キャンプ用にナイフを持っていて調理器具やテント等の他の用品が車にあり、実際にキャンプに行く途中/帰りであるとみられる場合は問題視されない。
キャンプ初心者が知るべき、キャンプナイフと銃刀法! うっかり違法にならないためのポイントとは|コラム【MOTA】
十徳ナイフでも裁判沙汰になったことがあるので、その点においてどこまで説得力のある主張が出来るか、主張の仕方をどうするかが問題。「便利なので使ってました」ではダメ。嘘をつくと怪しまれるし少し根堀葉掘り訊かれればボロが出る。
また、何かを買って持ち帰る途中は例外的に許される。包丁や催涙スプレーを持っていても実際にどこかで購入し、持ち帰る途中であったならば許されるだろう。だからと言って安直に「買って持ち帰る途中です」という言い訳はオススメしない。「じゃあレシート見せて」、「どこで買ったの?店員さんに確認させて」と言われたらおしまい。
ちなみに法的に見ればヌンチャクより催涙スプレーの方が危険度は高いらしい。ヌンチャクは武芸、スポーツの一貫としての側面を持つ可能性があるのに対し、催涙スプレーは他者を攻撃する以外の用途が無いから。
結局、何をするべきか
- 何かおかしいと思ったら警戒する癖をつける
- 強盗に遭った時に抵抗するか、無抵抗を貫くかの方針を決める
- 抵抗する場合は立てこもる/相手に危害を加える心づもり、準備をする
また、これ以外にも不審者を見かけたら近所と情報を共有するとか、挨拶してみるとか、怪しい奴が訪ねて来たら名刺を要求するとか出来ることはある。
つい先日、私の家(クソ田舎)に1人の外国人が「要らない鉄くずを含んだゴミとかありませんか?」と訪ねて来た。会社名を名乗らずにふらっと。いきなりで面くらって会社名を訊くとか名刺をもらうことをせず断ってしまった。
どこから来たのか不審に思ったので車を探したら少し離れた場所になにわナンバーのトラックが停まっており、実際に鉄くずを積んでいたので警戒は解いたが、今どき水道の工事とか電話の工事とか何だとか言って強盗の下見に来る場合もあるらしいので怖い。本当に良い世の中にしてくれたな(皮肉)。
参考)ガチタマTV
闇バイト参加者が残虐な理由
闇バイトに参加するのはその辺にいる若者である。しかし彼らの犯行には残虐性があり、どうしてそこまで残虐になれるのかを疑問に思う専門家もいる。
私はこれについて(あまり安直に引き合いに出したく無いが)ナチス・ドイツが想起された。強制収容所での大量殺戮、それに関わった人々もまた、もともとはその辺にいる一般市民だった。誰もが最初から人でなしだった訳ではない。
彼らを残虐にする/したのは「命令されたからやる」という環境なのだろう。自主的に人を傷つける意思がない者でも権力者から、あるいは個人情報を握られている相手から「やれ」と言われれば存外、非道なことをしてしまう。その加害責任を(自分の中では)上長や指示役に転嫁できる(と考えている)。「私は脅されて/言われてやっただけで仕方なかった」と自分に言い訳するのだ。実際は都合の良い使い捨てなのに。
余談:闇バイトやパパ活が少子化にもたらす影響
闇バイトという強盗、パパ活という売春のような社会の荒廃は、少子化にも少なからず影響を与えていると思う。単純な話、ただでさえ生きづらい世の中で頑張って結婚・子育てしても恵まれた家庭を用意できなければ子どもが強盗になるかも知れない。それで誰かを殺すかも知れない。iPhoneやブランド物を買い与える財力が無ければ娘が体を売ってお金を得ることを覚えるかも知れない、ホスト狂いになって売春婦になるかも知れない。杞憂ではなく実例が今この社会にある。
きちんとした教育をすればそれは防げるかも知れないが、それが出来る保証などどこにも無い。教育を間違った人々は間違おうと思って間違った訳ではあるまい。かくいう私も将来について考えた時、もし結婚して子どもを作っても「どうして金もないのに子どもなんか作った」と逆恨みされて殺されるかもと考えてしまう。そこまで行かなくとも子どもがニートになったら?鬱になって学校すら行けなかったら?
現代日本における子育ては金銭面以外にもリスクが多すぎる。
このご時世、生きづらさは子どもにも容赦なくのしかかっているし、SNSの発達で格差の大きさ、社会の残酷さは嫌というほど目に入る。子どもは大人が思っているよりちゃんと世の中を見て考えており、今の情勢では将来に絶望してしまうのも無理はない。小中高生の自殺者数が500人超で高止まりしているのはそうした要因もあるのだろう。
社会をより良くしなければ結婚・子育てする人も増えないし、若者の自殺も止められない。相談窓口を設置するとかケア要員を配置するとか、そんな小手先の話では解決しない。人に相談して解決するならそもそも自殺なんか考えない。
パパ活に関しては=売春とも言い切れないが、そうでなくとも金のためなら平気で父親と近い年齢の相手と付き合える、行為できる精神性が心底キモいと思う。そういう奴が本当にそこら中にいるので恋愛離れが加速する。女全員が気持ち悪く見えてくるレベル。社会が歪み過ぎ。


