ヤマネコ目線

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事務用マウス

 前の記事の続きと言えば続きだが、事務用マウスはそこそこ良いのを買った方が良い。私のオススメはLogicool G502WL(下図参照)。Amazonで見るとこの記事を書いている時点で約12,700円と決して安くは無いが、こいつで出来る事を考えれば価値はある。

公式サイトより

良い所

ちょうど良い数のカスタム可能なボタン

 通常の左右クリック、ホイールクリックに加えてホイールを左右にチルト、左側面に3つ、左クリック横に2つ、ホイール手前に1つのカスタム可能なボタンが配置されている。専用ソフト G HUBで全てカスタム可能。もちろん1つのボタンで複数のボタンを押す設定も出来る。

 これだけボタンがあれば、Excelでセルの移動や表示設定のショートカットなどをストレスフリーに行うことが出来る。個人的に使っている設定は上図の通り。

  • ホイールクリックでPCをロック( Win + L )
  • UpEnd:Ctrl + ↑
  • DownEnd:Ctrl + ↓
  • CallVBA:Alt + F11(Visual Basic Editorを表示)
  • Format:Ctrl + 1(セルの書式設定を表示)

 もっとボタンが多いマウスもあるが、それはそれで誤爆*1する可能性が高くなる。コイツはちょうどいい数のボタンがちょうど良い位置に配置されているので良い。

 なお、上の図でホイールと「オンボードプロファイルサイクル」ボタンの間にあるのはホイールの切り替えボタン。カリカリとクリック感がある状態と、クリック感がなくスムーズに高速で回せる状態を切り替えられる。

設定が自動で変わる

 専用ソフトG HUBで設定さえ最初に作ってしまえば、自分が今、使っているソフトに応じてカスタム設定を自動で切り替えてくれる。Chromeを使っている時はChrome用に設定したカスタムに、Excelを使っている時はExcel用の設定に自動で変わるのでストレスが無い。

 G HUB導入以前のマウスはカスタム設定が最大3パターンまでで、使用するソフトに応じて自分で切り替えボタンを押して切り替える必要があった。それがG HUBを使う今では不要。カスタム設定のパターンも4つ以上作成可能。

 加えて上の画像からも分かる通り、Excelを使うにおいてもプロファイルを追加すれば複数のカスタムパターンで使用できる。その場合は手動で切り替えボタンを押す必要があるが対応出来る処理の幅は広い。

バッテリー持ちが良い

 Logicoolの製品が他社製品に勝っているある意味で一番大きいメリット。G502WLは充電式。私の使い方ではフルタイムで事務作業で使用していて一週間持って余りある。充電も月曜日の昼休憩の時にしておけば切れることが無い。今、使っているものは買ってからかれこれ3年くらいになるが全く不自由無い。

 乾電池式のマウスも良いが乾電池を切らしてしまうと使えなくなる、乾電池自体が地味に重いというデメリットがある。充電式のメリットの方が大きい。

基礎スペックが高い

 G502など、Gとつくマウスはゲーミングマウスである。PCゲームというハードな用途に耐えられるよう設計されているマウスだけあって、基礎的なスペックが高いことも魅力。レポートレート=パソコンに位置情報を送る頻度を変えられたり、マウスの感度を変えられたり自由度が高い。

 レポートレートが高いと少しずつ動かしてもその動きを正確に反映してくれる。感度はマウスの移動速度に直結する。高くし過ぎるとカーソルを見失って操作がしづらいので1,400~1,700の間くらいがおすすめ。

 事務作業には関係ないがG502WLはGのロゴ部分やインジケータが光る。

デメリット

値段

 ワイヤレスのゲーミングマウスなのでお値段は張る。1万円以上するマウスと聞くと普通は尻込みするものである。会社の経費で買ってもらおうにも良い顔はされないだろう。しかしそれだけの価値はあるし、私は自腹で買って使っている。2台目からは経費で買ってもらおうかしら。

重さ

 高性能だけあって本体重量114gと一般的なマウスよりも少しばかり重い。と言っても40g前後重いだけなので私は気にならないのだが、軽さ=命という人にはオススメ出来ない。たとえばマウスをつまむように持ち上げて使う人は疲れそう。かぶせ持ちならばおそらく問題無い。

 ちなみにG502系には16g分の追加調整用おもりが付属する。誰が使うねんこんなもん。別売りにしてその分、安くしてくれ。

設定が少しばかり面倒くさい

 G HUBは便利なのだが設定方法が面倒くさい。もともとゲーミングマウスなのでゲームやメジャーなソフトは検出してくれるのだが、検出してくれないソフトに関してカスタムを作る時はソフトのパス、場所を指定しておく必要がある。専門性の高いソフトはこの傾向が強い。

 また、設定方法もある程度パソコン慣れしている人間でないと難しく感じるかも知れない。

専用ソフトがバグる事がある

 私はこの経験が無いのだがレビューでは頻繁にバグる、設定が飛ぶなどの意見が散見される。おそらくこれはWindowsのユーザー名等に英数字以外*2が含まれているためと見られる。未検証なので断定は出来ないしその程度のことでバグってもらっては困るのだが、ガラパゴス仕様の弊害か。

 これに限らずパソコン関連のものは可能な限り全角文字や半角カナなどを避けた方が良い。名前が山田ならユーザーを山田ではなくyamadaにするべき。フォルダの名前も半角英数が好ましい。

 当たり前だが海外では半角/全角キーなんか存在しないので、その辺りでよく面倒なバグが起きたりする。海外スタジオのゲーム、Battlefieldでは半角/全角を押してしまうとデバッグ用画面が出てきて操作不能、その画面から抜けることも出来ない状態に陥るという罠のような挙動があった。Escキーと間違えて押して何度発狂しそうになった事か。全角は海外製品にとって鬼門。

その他

 レシーバーが必要なのでUSB Type-Aポートが1つ埋まってしまうがそれは他のマウスでも同じなので、デメリットとしてはノーカウント。最悪、USBハブを使えば良い。

 Gのロゴが光るのが無駄に感じる人は安心してほしい。消灯も可能。

 充電は付属のUSB microBケーブル。

 メリットには含めなかったがカッコ良い・・・カッコ良くない・・・?

 

*1:間違えて意図しないボタンを押すこと

*2:全角文字など