ヤマネコ目線

大体独り言、たまに写真その他、レビュー等

パルワールドを快適に遊べるPCを考える

7, 8万円で推奨スペックを満たすPCはありません。

 パルワールドが人気を博している。その内容は賛否両論あるようだが、面白そうなゲームには違い無いだろう。一方で遊べるのはPCのみと若干敷居は高く、これを機にゲーミングPCの購入を検討している人もいるのではないだろうか。

 という訳で、今回はパルワールドを快適に遊べるパソコンの選び方について書いておく。

推奨スペック

 CPU、グラボに関しては後述する。

 まずシステム要件だが、”最低”条件からメモリーは16GBとこの時点でなかなか厳しい。一般的な用途ではメモリーは8GBしか積んでいない場合が多い。もちろん8GBでも全く動かないなんて事は無いので安心して欲しいが、画質に関する設定は下げないといけなくなる。推奨スペックでメモリー32GBもいくら推奨とはいえなかなか多い。

 なにげに最低設定でも一番下、「SSD required」と書かれているのもポイント。HDD*1ではなく、データの読み書きがより高速なSSD*2を強く推奨しているようだ。SSDでなくとも動くだろうが、画面に表示される地形などの描写が遅れる可能性はある。

CPU

 快適に遊べるスペックを考えるので推奨スペックに合わせて考える。下記サイトを参照すると推奨スペック、Intel core i9-9900Kのベンチマークスコアは20,187。なのでこの数字と同等かそれ以上のCPUを搭載したパソコンであれば概ね快適に遊べる*3

CPUベンチマークと性能比較【2024年最新版】 | BTOパソコンミニ館

*ノートPC向けCPU比較は別なので注意

 同等かそれ以上ちょうどあたりと言えるのはIntelのCPUでは第11世代、第12世代のcore i5AMDのCPUではRyzen5 7600あたり。難しいことを考えずに買うならとりあえず最新のIntel core i5AMD Ryzen5以上を買えば良いのでは、とも。ノートPCを買う場合も大体そんな感じになるとは思う。

 逆にIntel core i3では最新世代でもcore i9-9900Kには追いつかない。ベンチマークスコアだけで見れば9900Kの75%程度の性能(それでも販売時の価格を考えればお得感はあるが)。

 ノートPCを買う場合は個人的にはIntel core i5系をおすすめする。性能と消費電力のバランスが良いように思う。デスクトップ向けi7とノートPC向けi7は違う。下手に最上位グレードを買っても消費電力が多くてバッテリー持ちが悪かったりと無駄。

GPU

 グラボ、グラフィックボードはCPUよりも重視するべきパーツ。ゲーム性能に直結すると言っても過言ではない。推奨スペックRTX2070のスコアは19,731なのでそれ以上であれば良い。

GPUベンチマークと性能比較【2024年最新版】 | BTOパソコンミニ館

*ノートPC向けGPU比較は別表

 新品が売られているPCを買う前提とすると

  • RTX3000系ならRTX3060以上
  • RTX4000系ならRTX4060以上( 4050はノートPC向けのみ)
  • AMDならRadeon RX6600以上

あたり。ノートPC向けとなると電力制限の都合からスコアがデスクトップ向けのものの半分程度になったりするので注意。ベンチマークスコアだけの話だがモバイル向けのRTX3060ではスコアが19,000に届かない。いずれにせよワンランク上のものを買う方が良い。が、あまり上のグレードを買っても高いだけでデスクトップ版の半分の性能しか無かったりとコスパは悪い。3070、4070あたりで良いのでは。

デスクトップとノートPCどちらを買うか

 デスクトップPCの方が比較的安く推奨スペックを満たすことができる。ノートPCで同等の性能を持つ場合はより高くなるので、その差額で周辺機器を買うことを考えればコスパ的◎。ノートPCよりも内部に手を入れやすいのもメリット*4

 一方でデスクトップPCは置き場所が必要になるし、周辺機器(液晶モニターやキーボード、マウス、スピーカー)も繋げなければならない。配線が面倒くさい、置き場所が無い、気軽に移動(収納)したい場合はノートPCの方が楽。

 結局、置き場所や予算、生活スタイルによるところが大きいので一概には言えない。

 私の経験からするとノートPCは楽には楽だがゲームができるノートPCは大きく重いので持ち運ぶ機会があまり無く、持ち運びにおけるメリットはあまり感じない。むしろ手軽にどこかへしまっておける分、取り出して起動するのが面倒になって使わない事が多かった。周辺機器込みの置き場所や配線さえ解決すればデスクトップPCの方が良いように思う。

 また、ノートPCは電源ユニットを内部に組み込めないのでACアダプターから電力を供給している。そのため電源容量は大きくてもせいぜい330WとデスクトップPCと比べるとパワーが不足する。参考までに書くと私が今使っているデスクトップPCの電源容量は850W。使える電力が違うので当然、同じようなスペックでも性能に差が出る。スピーカーもノートPCに付いているものは大概安っぽい音しか出ない。

 でもノートPCの方が楽なんだよな・・・。一体型PC*5はそもそもグラフィックボード搭載がほぼ無いので論外。一応あるにはあるがMicrosoftSurfaceシリーズで70万円くらいするものだったと思う。手軽なゲーミング一体型とか作ったら売れそう・・・売れそうじゃない?ニッチ過ぎるか。

 一体型で「グラフィック搭載」と書いてあるものもあるかも知れないが、それはAPU=CPUにセットで入っている内蔵グラフィックでゲームをするには弱い。騙されないように。

どこで買うか

 家電量販店はどうしても割高になる*6ので、BTOをおすすめする。たとえばツクモネットショップからではIntel core i5-13400FとRTX4060搭載のデスクトップが税込158,800。目にやさしい・・・(昨年にRTX4070Tiを約14万で買った人間並の感想)。

www.tsukumo.co.jp

 Amazonで見るとASUSのノートPCでCPUがIntel core i5-12450H、RTX3070搭載が、この記事を書いている時点で約16万円で買える(セール前価格約20万円)。

 「BTO ノートPC」で調べるといろいろ出てくるので適当に探せば良いと思う。選ぶのもまた楽しみの1つ。the比較というサイトも参考になる。パソコンのレビュー内容が多岐に渡るため、何を見るべきか大いに参考になるだろう。

中古ではいけないのか

 中古でも使えれば良いや、という人には良いのかも知れないが私は好きではない。先日、ドスパラで状態ランクAの中古ノートPCを購入したがディスプレイのバックライトの一部が死んでおり、画面の一部が妙に暗く、修理できないか問い合わせたら製品引取からの返金しか出来ないと言われた。安さに目がくらんで時間を無駄にした。

 本当に不要になったから売りに出された場合はまあまあ古いものなのでスペックが今の基準からして低い。そうでない場合は何かしら問題があったから売られた、と考えるべきで、精密機器の中古はあまり好ましくない。最初は問題なく動いても後から問題が出てくる可能性もある。ちなみに経理上、パソコンの耐用年数は4年である(サーバーは5年)。

余談:なんでそんなに高いのか

 相場を知らない人間にとっては正直、もっと安く買えないのかという感じだろう。しかし今のPCは半導体技術とソフトウェア技術の塊。昔とは製造にかかるコストも性能もまったく違う。パーツは基本的に海外製なので円安もあって一昔前より割高感が強い。

 上にリンクを貼ったツクモネットショップの製品 158,800円 と同等のものを自分で組む場合を考えると

ざっとこれだけでも 127,640円となる。これにG-GEAR専用ケース、電源ユニット、光学ドライブ、付属品と配送料+梱包、組み立てにかかる人件費も加味すれば不当に高いとは言い難い。

*1:ハード・ディスク・ドライブ

*2:ソリッド・ステート・ドライブ

*3:ベンチマークの性能は必ずしもゲームの快適度とイコールではないことに注意

*4:でも自作経験ないとよく分からなくていじらない人も多そう

*5:液晶ディスプレイと本体が一体になった据え置きするタイプのあれ

*6:故障した時に直接持ち込めるメリットはある