ヤマネコ目線

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不法滞在者は「産んだもの勝ち」になった ほか

 書き散らし。岸田政権下でまたとんでもない方針が打ち出された。出入国在留管理庁は在留資格のない約200人の外国人の子どもに対して、在留特別許可を原則付与するという。

news.yahoo.co.jp

(リンク切れ対策:記事題「在留資格ない子ども、原則滞在許可へ 例外条件も設定 入管庁)

「産んだもの勝ち」

 不法滞在者の強制送還に伴い、日本で産まれた子どもまで強制送還される、あるいは親だけ家族が離散するのではという批判があがっていた。今回の方針はそうした批判に対応するためのようだが、そもそも不法滞在者の分際で子どもを作るなよ。と思うのは私だけだろうか。その結果として子ども諸共に強制送還されても、あるいは親だけ強制送還されて家族が離散しても、その責任は法を無視し、無責任に子どもを作った親にあるのではないか。

 「例外条件」とは重大な犯罪歴が無いかどうか程度のようであるし、永住権の取得と同じくよほどの事が無い限り認められるのだろう。こうなって来ると何が起こるか。とりあえず不法滞在でも何でも良いから日本に少しでも長く滞在し、子どもを作ればそれで移住完了。生活保護の受給も可能で、「家族が離散するのを防ぐ」として滞在許可は親にも付与されるらしい。どんな立場でも「産んだら(産ませたら)勝ち」ではないか。外国人、自称難民によるベビーラッシュが始まるかも知れない。

 もしやこれが岸田総理の言う「異次元の少子化対策なのだろうか。気でも違っているのか。それにしても外国人は結構、子だくさんだ。近くのスーパーでも日本人は子どもを連れていても大抵1人。多くて2人。かたや外国人は3~5人。増えるのに十分作っている。日本人を減らしつつどんどん外国人を増やす政策は大成功という訳だ。

 ちなみに以前も書いたと思うが、子どもは3人以上でなければ人口は増えない。病気や不慮の事故で亡くなる可能性を加味した場合、2人では現状維持すら出来ず徐々に減っていく。

奨学金免除で教職員を増やす

 もう1つ、ふざけているのかと思ったニュースがこれ。教員不足の解決策として、奨学金返済免除をちらつかせている。

news.yahoo.co.jp

(リンク切れ対策:記事題「奨学金の返済免除新たに 教員不足解消へ 概算要求」)

 教員不足を解消するために、奨学金返済免除という実質的な金銭援助で釣って人を増やそうという魂胆な訳だが、教員が敬遠される理由である労働環境については根本的に解決する気は無いようだ。「文科省は教員の働き方改革を進めるとともに~」とあるが、一体そんな戯言を誰が信じると言うのか。働き方改革とか言い出して何年だよ。

 同記事によれば2021年度の精神疾患によって離職した教員の数は過去最多となったらしい。そのような労働環境を根本的に改善せず、小手先で何とか人を送ろうとしたところで待っているのは精神疾患の患者の量産体制である。精神疾患になるような労働環境は何一つ変わっていないのだから。そんな事ならこども家庭庁とやらを今すぐ解体し、少しでも現場の労働環境改善に予算をあてるべきだ。これは保育士に関しても言える。こども家庭庁に予算5兆円の価値は無い。こども予算倍増とやらで約10兆円の予算を付けようとしているようだが、一体どれだけ国民をバカにしているのか。5兆円あったら何が出来る?日本の行政ほどコスパの悪いものは無い。

 まだ具体的な制度設計はなされていないようだが、奨学金返済免除といっても教員になった時点で全額免除、という訳にもいくまい。働いている間、毎月の返済分が徐々に免除されていくといういやらしい仕様になるのは目に見えている。逆にそうしなければ教員になって免除→即刻退職、という利用が見込まれるからだ。

 その先を考えるとこれは危ない縛りでもある。奨学金返済免除を大きな理由として教員となっても、途中で精神を病んで退職せざるを得なくなればどうなるか。後に残るのは残りの奨学金返済義務と働けない体。どのみち追い詰められることになる。自殺する人も出てくるだろう。そういったリスクを考えれば、先の事を考えられる人間が教職を敬遠するであろう事は変えられない。何せ、根本的な問題が解決していないことはよほどバカじゃない限り分かるのだから。教員になれるレベルの人間にそれが理解できない訳がない。

 先日ガンによる経済損失の記事が話題だったが、わー国では精神疾患のそれも問題ではないのだろうか。先の記事によれば、2021年度だけで精神疾患で離職した教員の数は953人。実に約1,000人が単年度で、それも教員となれるようなレベルの人材が失われているに等しい。それによる経済的損失、人的損失はいかほどか。解決すべき問題を解決しないまま、損耗率の高さを無視してムダに人を送り込んでは夥しい犠牲者を出す。まるで形が違うだけで太平洋戦争の二の舞いだ。この国は経済的にも敗戦国となった。

 「悪夢の民主党政権」はまだ「悪夢」で比較的短いだけマシだった。自民党政権は終わり無き地獄に思える。岸田総理が矢面に立たされている訳だが、前々から書いているように岸田総理一人が悪い訳ではない。氏は独裁者ではないので。本当に悪い連中は自民党全体と官僚にいる。次の選挙、どこに入れようか。この閉塞感をろくでもない体制ごとぶち壊してくれる野党は無いものか。維新は太鼓持ちなので期待していない。