ヤマネコ目線

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PC自作は安く済ませるためではない

 書き散らし。PC自作と言えば一昔前までは「自作した方が安上がりだから」という時期もあったようだが、今は少し事情が違う。

本当に安上がりか

 メーカー品を買うよりは多少は安くなるかも知れないが、BTOメーカーで買う場合は値段の差は知れている。メーカーの強みは数が出る=仕入れが多い=それだけパーツの仕入れ値が安く、販売時の価格も安く出来る点にある。実際、有名BTOメーカーのサイトを見ると妥当、むしろ安いと思える値段とスペックのPCが多い。あんまり安いとどこかのパーツで妥協しているんだろうな、としか思わないが。特にDe_lのアリエンワレとか「このスペックで本当に電源容量足りる・・・?」と思う事はある。あとあのブランドは見た目は良いけどマジで良いお値段する。

 自作はその点、保証を受ける場合はパーツごとになるし、自分で計画を立ててパーツを買い集めて組み立てる必要がある。その労力を考えれば安さを理由に自作に手を出すのは良くない。ジャンクショップなどでジャンクを漁って組み替える人もいるが、それは確かに安く出来る反面、ある程度の知識と経験があってこそ出来る事。初心者であれば手を出すべきではない。

 パソコンのパーツは殆ど海外製=輸入品なので、為替などもパーツの価格に影響する。それを加味して購入時期を見るのもなかなか難しいものがある。特にこの記事を書いている2022年4月15日時点では円安が進行しており、1ドル約126円と輸入には不利。逆に言えば国内メーカーのパソコンであっても中身は殆ど海外製なので、パソコンに関しては「国産」にこだわる必要性は薄い。

本当のメリット

 一番のメリットは「欲しいスペックが思いのままで手に入る」こと。メーカー品を見ていて「あ~、ここはもうちょっと頑張って欲しかったな」とか、「ここ削ればもう少し安いのにな」、などと思う事があるなら、自作して自分が欲しいスペックそのものを作れば良い。メーカー品で欲しいスペックがズバリあるなら良いが、私はどのメーカーのものでもちょっとずつ不満があったので自作PCに手を出した。

 次点で「パソコンの内部により詳しくなれる」こと。自分で組み立てるのでどのパーツがどう繋がっているか、故障した時に何を疑うべきか等が学べるし、既製品のアップグレードなんかも何をどうすれば良いか分かるようになる。メモリー増設やSSDへの換装は誰でも出来るレベルではあるが、そういった事へのハードルは確実に下がる。

 そして何より楽しい。これは大事。逆にいろいろ考えて集めて組み立てる、という事を楽しめない人には悪夢にしかならない可能性が高い。自作PCを検討する段階である程度そういうのが好きな人なのだろうが、安上がりにするためだけに下手に手を出すとあまり良い結果は得られないだろう。

悩みどころ

 PC自作で初心者が悩むところはまず「どのメーカーのパーツを買えば良いか分からない」。CPUはIntelAMDかの二択でまあ簡単として、その他のパーツはパーツごとに様々なメーカーがあり、パソコンにある程度興味がある人でもあまり聞いた事のないメーカー名が出てくる。ちなみに私のパソコンで使っているメーカーは下記のような感じ。

  • ケース : Fractal Design
  • CPU  : Intel
  • CPUクーラー : CoolerMaster
  • メモリ  : Kingston
  • マザーボード : Gigabyte
  • グラフィックボード : Gigabyte
  • 電源  :  Antec
  • ストレージ : WesternDigital、SanDisk

 個人的によく悩むのはパーツの価格、電源容量、スペックの三つ巴。ゲームをするのでグラフィックボードに大半の予算を割く訳だが、必然的に他のパーツに割ける予算は少なくなる。その中でどのパーツにどれだけ掛けるか、どこまで妥協するか、電力は足りるか等のバランスで悩む。

 意外?な所で言えば一番悩むのはケースかも知れない。ケースは内部の機能性、組立てやすさ、外見のカッコよさ、静音性の決め手になる。内部に様々なオプションや組み換えの自由度があれば幅広い構成のパソコンを組めるし、ケースが大きければ大きいほど組み立てはしやすい(あんまりデカいと邪魔になる、小さ過ぎると配線などで苦労する)。外見は言わずもがな、静音性はケース自体の材質などにもよる。

 逆にケースを選ぶのは楽しくもあるのだが。下記リンク先にあるケースレビューとか無限に読める。

www.gdm.or.jp

 ああ~、新しいPC組みたい(でもRTX4xxxシリーズが出るまで我慢)。

今は時期が悪い