ヤマネコ目線

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ゴーカートの事故

 ゴーカートの事故があったので少し調べてみた。元ニュースについては下記リンク参照。

news.yahoo.co.jp

本格的なレース仕様

 「ゴーカート」と表記している場合もあれば上の記事のように「レーシングカート」と表記されている場合もあり、何が違うの?という話だが、遊園地などで遊ぶための最高速度が遅めのカートを「ゴーカート」、最高速度の速いレース向けのカートを「レーシングカート」と呼ぶらしい。大きな括りで言えば「カート」。ゴーカートでも一応、最高速度30km/hくらいは出るらしいが。

 今回の事故が起きたのはレーシングカートでのレース中だった訳だが、上の記事内にある写真を見る限り素人目に見ても簡易なバリケードでコースが作られていることが分かる。それも外周全てを囲っている訳では無いとみられる。

上リンク記事より

 事故の詳細な情報(特にコースの全体像)はこの記事が詳しい。

news.yahoo.co.jp

コース模式図:上記記事より

 上の記事内、コース全体像の模式図がこれ。本格的なレースをするのであれば、バリケードでコースの少なくとも外側全周を囲うべきではなかったのだろうか。特にピット付近だからと一番コースアウトしやすい角部分をカラーコーンにしていたらしき感じが最悪。「ピット付近なら減速するだろう」という運営側の「だろう運転」が今回の事故を招いたとも言える。

 カーブを曲がりきれずにコースアウトした場合、もちろんカーブの外側が一番の危険地帯になる訳で、そういった場所に観客を入れないようにすることも運営側の責任である筈。上の模式図を見る限りコースアウトしづらい直線コースの横ではなく、一番長い直線からのカーブの先に観客席があった訳で、これが運営側の最大の落ち度のように思う。ただこういったイベントでも冷静にどういった場所が危険かを考え、回避する力は身につけたいとも思う。

余談:リスク管理

 中にはゴーカートを運転していた11歳女児を責める声もあったようだが、もし事故が起こっても安全性を最大限に保つことが運営側の責任ではないだろうか。そもそも11歳女児を40km/h出せるカートに乗せるのもどうかと思うが。何にせよフェイルセーフの考え方が徹底できていなかったのではないか。事故後の説明も反発を生んだだけで、その辺りのリスク管理も出来ていない。

 同じような時期にはTwitter矢沢永吉氏が若干燃えて?いた。台風が直撃する中でコンサートを強行し、帰宅難民が続出したからだ。ファンには「無理にでも来るかキャンセルして返金を受けるか」の選択肢があったと言うが、その「選択肢を与える」というやり方が少々ズルいように私は思う。熱烈なファンならば矢沢氏がやると言えば行くだろう。その結果として帰宅難民になろうとも、台風でどんな危険に晒されようと。その辺りは大人なのでファン自身で判断が出来ると言えば出来る。が、そうした判断をする責任をファンに転嫁しているようで私はあまり良い選択と思えない。ファンかそうでないかで見方が違って来るのだろうが、イベントを主催する側がそうした責任から逃れようとするのは良いのだろうか。まあ、昨今は何でも自己責任の時代だし、どんどんそういう感じになって行くのかなあ・・・。