ヤマネコ目線

大体独り言、たまに写真その他、レビュー等

壁ドンなんてさせるな

 下記のニュースを見てイラっと来たので書き散らし。書いてストレス発散じゃー!

*下に行くにつれて何か気分が落ち込んで来たので閲覧注意・・・

news.yahoo.co.jp

壁ドンの行為としての是非以前に

 記事の中では「壁ドン」が流行ったのは8年前と指摘されている。そういった行為の是非はともかく、一時期流行ったのは事実と言えるのかも知れない(流行語大賞にノミネートというのが微妙に信頼性には欠けるが)。

 しかし、そういう強引なのが好きな女性ばかりではないのは当然として「壁ドン」はそれをする男性が「恋愛対象として魅力的で無理やり迫られても全然オッケー!」、というのが前提条件だと言うのはいくら何でも男の私でも分かる。それは「恋愛弱者」と呼ばれるような男性として魅力に欠ける存在がとって良い手段では無い。「壁ドンの練習をすればモテる」、「告白の練習をすれば恋愛ができる」、「プロポーズの練習をすれば結婚できる」、全てまったく以てバカバカしいにも程がある。それが内閣府男女共同参画局で研究、発表された事だと?ふざけるなバカ野郎!今すぐ全員クビにしろ!

 書いている内も頭に来てしまったが結局、壁ドンという行為の是非以前にそういう行為で女性と仲良くなれるレベルの男は恋愛弱者では無い。弱者たり得ない。その程度のロジックすら分からない頭で何が研究者だ。マジでふざけるな。何で8年前レベルの研究してんの。周回遅れなんだよ。

壁ドンの是非

 論ずるまでも無いと思うがそもそも「壁ドン」はどんな男がやるにせよ悪手。それは間違いない。相手を壁際に追い詰め、逃げ場を無くして交際を迫るのは脅迫と言われても仕方ない。近年のジェンダーや倫理的な議論から見ても明らかにアウト。恋愛弱者と呼ばれるような人間がやればまず警察を呼ばれる。

 乱暴な言い方をすれば、道徳だの何だのを一切気にしないけど見た目だけは良いクズ男と、そういうクズ男が好きな女がたまたま出会って壁ドンされて、みたいな極端な場合には成り立つかも知れない。あるいは芸能人ファンが頭の中で妄想する分には成り立つかも知れない。しかし恋愛弱者にとってはそんな世界は全くの無関係である。

 「告白の練習」←学生ならともかく世界観が古い。恋愛弱者は告白なんてしても振られます。傷ついて終わりでトラウマを残すだけなのでやめましょうやめて下さいお願いします。恋愛できる人間は普通に仲良くなってそのまま付き合うんですよ。そうでしょ?私は知らんけどそんな世界。

 「プロポーズの練習」←まず恋愛弱者は実践するまで行きません。

マッチングアプリも恋愛弱者には厳しい

 マッチングアプリで出会う人も最近、増えて来てはいる。が、あれはあれで厳しい。少し寂しさを感じたので手を出した事もあるが、女性は無料で男性は有料。なので男性に課金させようと運営側がサクラを用意したりしている。いやーキービシー!wwww

 プロフィールを充実させると出会いやすくなると言うが、逆に言えばマッチングアプリはあらゆる情報が数値化される世界でもある。年齢、身長、年収。多少盛ったとしてもこれらの数値を見てダメなら見向きもされない。私は身長と年収が低いのでお察し。私も自分より年上の女性は好きではないので年齢で足切りはしてるけど、人間ってそんなもんよね。女性だって「身長なんて関係ない」って言うけど実際あるでしょ。「自分より背の低い男は恋愛対象外」っていうの。

 まあ、男女問わずマッチングアプリでないと出会えない人間なんてみんな恋愛弱者ですよ。良い人は学生時代に良い相手見つけて早々に結婚して子供もいる。よく言う?「非モテはモテる人間の10年遅れでライフイベントを通過する」的な話、あれは現実。

 多少なりとも建設的な意見を述べるなら、マッチングアプリだって国営のものを作れば良いのでは。壁ドンとかバカな事言ってないで男女とも無料なの作れよ・・・不景気という少子化の根本的な問題が解決しない限り、何やってもムダだと思うけど。

恋愛が、結婚が減った一番の問題点

 私は少子化の最も根本的な問題は不景気だと思っている。小学生の頃から政治に興味を持ち、若造なりにこの国の中を見つめて来たが、経済は悪くはなっても良くなる事が無かった。国民の生活の質は落ちるばかりであって、少子化はそれに応じて順当に進んで来たに過ぎない。政治家のお偉方のような世代からすれば今の世の中、彼らが若い頃よりは良いかも知れないが、彼らの若い頃の金銭感覚で今を語られてはたまったものではない。「俺が若い頃はバイトで大学の学費を稼いだ」と自慢する大学教授とそう変わらん。大学の学費は高騰しており、今や大学生が勉学に励みつつバイトで学費を稼ぐなど不可能な訳だが、そういう若い頃の感覚というのはなかなか抜けないものだ。

 年寄り政治家が若い頃の感覚で今の恋愛事情、結婚事情を語ったら現代の感覚とズレるに決まっている。ズレない筈がない。壁ドン云々もそのズレが少し見えただけに過ぎない。おそらく研究会のバカどもも同様で問題の本質が本気で見えていない。逆に言えば経済対策、経済の立て直しこそが一番の少子化対策と言えると私は考えている。

 私自身が恋愛弱者たるゆえんはいろいろあるが、個人的に一番苦しいと感じるのは金銭面。手取りが本当に増えない。ちょっとやそっとの昇給は社会保険料や住民税でぶち壊しにされる。奨学金無しで大学に行かせてもらったのは感謝しているし、もしこれが奨学金返済までしないならと思うとぞっとする。子供作ってきちんと教育して?無理ですね。お金ありません。「結婚した方が生活は楽」?結婚しないと生活が楽にならないような相手と結婚したがる女性っているんですかね?

金がない、という事の悪影響

 不景気があらゆる問題において悪影響を与えている、という持論を展開しだすとキリがないので恋愛面について簡単に書くと

不景気なので小さい頃から金銭的に堅実にならざるを得ない

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「いかに少ない原資でいかに良いものを買うか」という考え方

コストパフォーマンスが高い事こそ良い事であるという価値観が醸成される

何かを支払う際には徹底的に比較をする、気に入らないなら何もしない

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その価値観が人間やライフイベントにも適用される

 という感じだと私は思う。ここにドラマやらアニメやらで形成された異性への理想が乗ってくる。異性として見られる年齢のデッドエンドまでに、いかに少ない原資(=自分の魅力)でいかに良い相手を見つけるかというある種のチキンレース。その「良い相手」が男女問わず、この世にいないレベルの事だってザラにある。優れた人間はとっくにゴールしている傍ら、私を含め恋愛弱者は延々と平行線を走り続けている。

 たとえめでたくゴールインしても、金がないという事実は変わらない。その悪影響はずっと互いの人生にのしかかる。「子供を作って良いのか」、「子供が出来たとして大学まで行かせてあげられるか」、「塾に通わせるための費用は」etc、お金がない家庭に生まれて来る事は子供にとって幸せなのだろうか。結婚はパートナーにも自分にとっても幸せへの道となり得るのだろうか。真面目で堅実に物事を考えられる人間ほど、結婚というのは「コスパが悪い」ライフイベントになる。それでもそれが幸せだと思える人間は、そちらへ突き進むのだろうが。

人間失格

 私のような者ともなると、もはや一般的に幸せと言われている道が自分にとって幸せたり得るのかすら分からない。誰かを愛する資格も、誰かに愛される資格も無いと自覚している。きっと私は人間として生まれて来ただけの別の何かで、その何かが表面上は人間として振る舞っているに過ぎないのだろう。それでも自分から死ぬ事は出来ないので、何と無しに日々のちょっとした楽しみを糧として生きている。恋愛弱者の同類のみんな!来世はもう少しマシなものに生まれて来ような!