ヤマネコ目線

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「神の歌声」の3人

今週のお題「復活してほしいもの」

 "Kalafina"という音楽グループをご存知だろうか。もう解散して約3年になる。もともとは「空(から)の境界」のアニメ化にあたって専門の3人組として誕生し、ufotable製作のアニメほかさまざまな場所で活躍していたユニットである。闇のPerfume?知りませんねそんな称号

解散の理由

 まず解散した理由からして復活は絶望的なのだが、プロデュースを手掛けていた梶浦由記氏が事務所を退社することとなり、そこからKalafina自体が活動休止、メンバー脱退と正直、ファンとしては一番つまらない解散の仕方になってしまった。解散が発表された時は本当に愕然とした。まあ復活して欲しいと言うだけならタダなので・・・。

特徴

 なんと言っても3人いるがゆえのパワー。脱退後は3人がそれぞれ別の会社へ所属して再デビューを果たしており、1人1人がソロでも十分通用する実力を持っていた事が証明されている。そんな3人が梶浦語と呼ばれる独特のコーラスを交えながら、それぞれの得意な音域で放つ歌声は本当に唯一無二で時に神々しさすら感じる。

 歌声とコーラスでもうボーカルとインストの役目が果たせるレベルなので、たまにインストだけで聴くと「え・・・インストこれだけ・・・?」みたいになる。あまりインスト単体が無いのはこのせいかも知れない。

 ちなみに最近の流行り?というか何というかテクニックで圧倒するタイプではなく、コーラスと歌声そのものの美しさで圧倒するタイプなのでカラオケでソロで歌おうとすると曲によってはほぼ確実に過呼吸になる。

梶浦由記

 あまりこの名前に馴染みがない人もいるかと思うので一応書いておくと、最近で言えば鬼滅の刃の音楽関係を手掛けたお方。絶対それだけで済ませてはいけないというか、本当に様々な作品で素晴らしい楽曲を提供されている作曲家、作詞家、編曲家兼音楽プロデューサー。鬼滅の音楽は梶浦由記氏だけではないので注意。FateシリーズやSAOシリーズなども有名。というか場違いだけどFateHF3の"the four rings"は神曲でした

おすすめの曲

 言うてまあ、復活は絶望的なので個人的に好きな曲を3曲くらい紹介して終わる。ライブで聴きたかったなあ・・・LiSAとのライブコラボも生で見たかったなあ・・・正直、一生後悔してます。

oblivious

 Kalafinaの記念すべき1枚目のシングルにして、「空の境界」のエンディング主題歌。Kalafinaの原点であり、この時点でコーラスの美しさが凄い(語彙力F)。これは「空の境界」だけで終わらせるにはもったいないと思われたのも納得。普通にダウンロード音源を聴いても良いが、ライブ映像を見ると心底ライブで見たかったと思う。

 歌詞は巫条霧絵という空の境界の登場人物をイメージしており、作品自体を知らないと少々とっつきづらいが、曲単体としてはやはり純粋に美しい。

音楽

 「音楽」というタイトルの曲。名前通り"Kalafina"の音楽を体現するような曲。特段どの作品のために作られた、という訳でもないのだがそれがむしろ良い。~の作品を知ってないと、という事がない。この曲の良さは正直、聴かないと分からないというか何をどう説明すれば良いか分からない。ライブ映像ではかなり元気一杯な感じで歌っているのが好印象。

adore

  TVアニメ「黒執事II」の挿入歌・エンディングテーマである「輝く空の静寂(しじま)には」のカップリング曲(B面)。メインである「輝く空の静寂には」とは打って変わってアップテンポ、かつ巧みなコーラスで、黒執事の世界観にふさわしいダークかつ怪しい輝きを放つ。歌詞の内容も黒執事という作品に寄せすぎず遠すぎずでちょうど良い感じ。なぜかInstrumentalがない(おそらく歌声だけでほぼ成り立っているレベルの曲なのだろう)。「輝く空の静寂には」もオススメではあるが、かなり物悲しい感じの曲なのであえてこちらを推す。

↓ オススメはほとんどカバーできるぞ。買え

その他

storia

 NHKで放送されていた「歴史秘話ヒストリア」のオープニング曲(の厳密には別バージョン)。おそらくこれは聞いたことがある!という人も多いのではないだろうか。Kalafinaをプロデュースする梶浦氏が同番組の音楽プロデュースをしており、その縁で起用されている。

 歌詞の内容は一般向けの番組OPなのでとっつきやすい。強いて言えば歴史ものなのでそこへは寄せた内容になっている。

Consolation

 「原点回帰」をテーマとしたアルバム「Consolation」のメイン。黒執事Fate/Zeroまどかマギカ等を経てダークファンタジーに曲調を落ち着けたという感じの曲。アニソンっぽいが何かの作品向けに作られたという訳ではないので、純粋にKalafina闇のPerfumeとしての魅力が詰まった1曲といえる。ちなみに「Consolation」とは「慰め」という意味。歌詞の中で出てくる「quo vadis domine」は「domine Quo vadis ?(主よ、どこへ行かれるのですか)」。歌詞の内容からして少しキリスト教っぽい世界観を意識したのかも知れない。

progressive

 アップテンポで純粋に(個人的に)良い感じの曲。特に何かの作品向けとして作られた曲ではないので歌詞の内容も良い意味で一般向け。サビで3人の歌声がキレイに重なる感じが良い。

Magia

 「魔法少女まどかマギカ」のエンディングテーマ・挿入歌。どちらかと言えばKalafinaの中でも低音メインのボーカルと、厚みのあるインストが作品に合ったミステリアスかつゴシックな雰囲気を醸す。

Moonfesta

 NHKみんなのうたで放送された曲。何かの機会で耳にしているかも知れない。放送された番組が番組なのでさすがに無難な感じではあるが、その分、なんとも牧歌的で良い感じの曲ではある。

to the beginning

 有名と言えば有名な「Fate/Zero」第2期のオープニング。Kalafinaを初めて知ったキッカケだったので個人的に思い出深いのもある。オープニング映像は綺麗な歌声とともに夕陽?に照らされた戦場が流れ、カメラがふわっとアップになると同時に主人公の1人とも言える騎士王がふり返る。カメラはそのまま焼けた空に向かって行ってタイトル。

 テレビで初めて見た時は「一体何事?え?何これ??!!」みたいな衝撃というか、歌声のキレイさとufotableの画づくりのキレイさに圧倒されてすぐにいろいろ調べた覚えがある。

 歌詞の内容はぶっちゃけアニメの内容というか、Fate/Zeroの主人公、衛宮切嗣のことを知らなければあまり理解できないと思う。

heavenly blue

 TVアニメ「アルドノア・ゼロ」のオープニング曲。歌詞が多く、作品に合わせた「地球に憧れる少女」を思わせる歌声と歌詞内容が魅力。聴いていて自然と美しい風景が思い浮かべられる。

 

 ここで書いても仕方ないけど第2のKalafina待ってますよ梶浦様