ヤマネコ目線

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「未婚で40代は狂う」のか

 Twitterで某ブログ記事が震源地となって話題だったのでネタをパクる。なんでも「未婚で40代になると狂う」かどうかが命題らしい。

「狂う」とは

 おそらくここで言う「狂う」の定義は「寂しさや虚しさに苛まれて仕方がなくなる」という意味なのだろう。未婚のまま40代になればもはや結婚は絶望的であり、人生に残されたイベントはかなり限られて来る。人生100年時代とも言われる中で、仮に100歳まで生きるとすれば約60年は消化試合。その点で言えば寂しさ、虚しさを感じるのは何ら不思議ではない。孤独に弱い人間は本当に狂ってしまうのかも知れない。その点では全ての人に言える訳ではないが「未婚で40代は狂う」は成立し得ると思う。

結婚さえすれば「狂わない」のか

 一方で未婚=狂うならばその逆、「結婚すれば人は狂わない」は成り立つかについては結構な反論が見られた。かくいう私も結婚さえすれば狂わずに済むとは思っていない。私の人生は最初から狂っていたので今さら狂うもへったくれもないし、弱者が無理をして結婚なんかしても「幸せな家庭」とやらは築けない。結局はお相手や(子供を作るとしたら)子供の人生まで狂わせることになる。だったら狂うのは自分1人で良い。そう思っている。結局どう足掻いても狂う。

 そも身の回りの既婚者がまともな人間か、狂っていないかと言われればそうでもない。本当に幸せな結婚生活を送り、狂わずに最後まで付き合えるのはほんの一握りの恵まれた人々だと観察していて思う。今の日本社会を見ていると、むしろこのご時世に結婚して子供を作れるなんてよほど金があるかそれこそ「狂っている」のではとさえ思う。サルみたいに子供を作っては虐待だ何だというのはありがち。「結婚できる=まとも」であれば、世のDV男や妻子持ちの犯罪者は何者なのか。

 こんな世の中、いっそ狂ってしまった方が楽になれるのでは、という意見もある。狂うまでがなかなか苦しいと思うが、それも一理あるだろう。就職氷河期の世代の方々はかなり辛い思いをされて来たと思うが、その下の世代も多少マシとはいえ大差は無い。行く先は同じであり、国の、社会の在り方が狂っている以上はその歪みがどこまでも出続けるだろう。