ヤマネコ目線

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4,630万円問題から垣間見る深淵

 書き散らし。いつもの感想文みたいなもん。

 4,630万円を誤って振り込まれた例の男性に関連して、Twitterで「若い女にスパチャして金銭感覚を狂わせるのも娯楽になる筈だわ」、というようなツイートを見かけてなかなか面白い視点だと思った。

 うがった見方ではあるが、Vtuberなんかがものすごい金額のスパチャで儲けているのは裏を返せばそういう事にもなるだろうな、と。楽して稼げるという事はいつまでも続く訳ではないし、そこでコンテンツとしての終焉や現実的な道へ戻らざるを得なくなった時、金銭感覚の狂いは必ず牙を剥くと思う。

 一度狂った金銭感覚はなかなか元には戻らない。金持ちが収入源を無くしてもすぐに生活レベルを落とせず、結果として破滅するのはよくある話。その収入源が犯罪で得たような金であれスパチャで得た金であれ金には変わり無い訳で、現実のライフプランを考える時にその狂った金銭感覚が裏目に出る可能性は高いと思う。考え方にもよるが特にパートナー選びでは。

 思えば今、流行っているパパ活(という名の売春・準売春)も、若い女の金銭感覚を狂わせて行くだろうなと思う。パパと呼ばれる年代の人間は「お金を払わないと相手にされないから仕方なく」お金を払っているのだが、それで自分自身を売ってお金にしている女は「私自身に価値があるから」お金を払ってもらえると思っているのだろう。一面を見ればそれは正しくもあるのだが、いつまでもその価値は維持できるものでもない。それを勘違いしたまま「私の価値相応に金のある男以外は論外」と思ったまま歳を重ねると何が起こるか。若くしてお金のある男など全体の数%、それも本当に「良い人」というのは学生時代に既に相手を見つけて結婚までしている。その一方でパパ活を抜け出し切れなかった女は、分不相応な金銭感覚のまま男に相手にされない年齢になっていく。それなりの年齢になって気づけば「私の価値に相応しい男」など居ない。それどころか相手にすらされなくなっていく。

 もし途中でパパ活とやらを辞め、パートナーを見つけられても、やめる前の金銭感覚は足を引っ張るだろう。それがどんな結果を生むかはケースバイケースだが、あまりろくな事にはならないような気がする。

 最近ではパパ活以外にも「使用済みマスク」の売買などというマジで気色悪い話もあるが、あれも本当に良くない。そんな事で簡単にお金を稼げると価値観も金銭感覚も狂う。変態に自分自身を売り込んでいるようなものであり、たとえマスクであれ自分の何かを売るという行為は、そういった行為への抵抗感を無くしていく。マスクの次は下着か?その次は体か?そういった世界へ自分から入り込んで行くのは人間としてどうなのだろうか。

 言い換えれば、今や日本社会では大人が子供をよってたかって壊しているようにも思う。まともな大人ならばそんな事はしないのだが、そういう人間が一定数いるからパパ活だの何だのが成り立っている訳で、非常によろしくない。社会全体で子育てする日本というのはどこへ行ったのか。現状を見れば将来はますます暗い。

 どうでも良いが田口容疑者、4,630万円返すとして年90万ずつ返したとしても51年かかるってエグ・・・単純計算して75歳までかかる。そこに税金と延滞分の支払利息や弁護士費用なんかも考えると・・・。誤って振り込まれた金は使ってはいけない(戒め)。