今週のお題「鬼」
PCの中の「鬼」を追い払う。
未だにアンチウイルスソフトが必須だという認識は一般的？なようだが、最近のOSであればよほどの下手を打たない限りアンチウイルスソフトは不要になっている。もはや「昔からあるので慣習として残っているだけのおまじない程度のもの」。ケータイショップと同じ社会悪。（「そんなこと知ってるわ」と言う人はこの先読む必要はございません）。
私はとうの昔に追い出しましたが、追い出す場合はあくまで自己責任でお願いします。
WindowsDefenderが強くなっている
大昔ならともかく、Windows10くらいともなるとWindowsDefenderが強力になっているのでそれで十分。Microsoftが出していたセキュリティソフト(SecurityEssentials)はDefenderに統合されて無くなった。逆に言えばそれくらいのモノはもはや標準で搭載されている。もちろん最新のWindows11でも同じ。むしろセキュリティソフトを入れると、ただでさえバックグラウンドでWindows標準のアンチウイルスが動いているのに、その上さらにアンチウイルスソフトの動作が重なるので重くなる。
逆に言えば、Windows7以下あたりはセキュリティソフトを入れた方が良いかもしれない。最新のセキュリティソフトは動かない可能性大だが。
アンチウイルスソフトはもはや邪魔
私はかなり前にウイルスバスターを追い出した。アンインストールした。まずもって「お前こそウイルスだろ！」と言うような動きをするからである。鬼は～外！
職場でパソコンの動きが遅くて仕事にならん、という人のパソコンを見た時、タスクマネージャーを見たらまずディスクアクセス100%にしてるのがウイルスバスター。ほかならぬウイルスバスター。弊社の支給PCのストレージが未だにHDDなのも悪いのだが、それにしたって元からディスクアクセスの多いWindows10以降で、常駐してディスク使用量を100%に貼りつかせるなんてウイルスみたいなもんじゃないか？そうでない時もあるようだが、常駐してずっと負荷をかけられてもはや仕事にならん。
他のアンチウイルスソフトも負荷は多かれ少なかれ常駐するものだし、Windows標準のアンチウイルスも常駐しているので動作が重ならない訳がない。core i5とメモリ8GBを積んでてこれなら、低スペックなPCなら余計に動かなくなる。ウイルス対策のためにウイルスみたいなセキュリティソフトを入れる、これでは本末転倒だ。
無料のセキュリティソフトもあるが、ああいうのはウイルスバスターよりオススメしない。企業は利益でしか動かない。無料でセキュリティソフト、その裏では個人情報を抜き取り、売っている。タダより高い物は無い。
ちなみに三菱電機へのサイバー攻撃があった際、ほかならぬウイルスバスターがサイバー攻撃のための踏み台にされた事がある(それも2020年のお話)。ウイルスバスター自体の脆弱性を突かれて攻撃に利用された訳で、私はその事件があったからウイルスバスターは完全に邪魔だと判断した。結局、防げない時は防げない。
最大のセキュリティホールは人間
大昔、まだネットが普及しはじめた頃であれば、パソコンをネットにつないでおくだけでウイルス感染なんて事もあったらしい。しかし今は違う。パソコンは普通に動かしていればほぼ何の問題もない。ウイルスに感染したり、SNSのアカウントが乗っ取られたりする最大の原因は人間のミスだ。もちろん、誰しもミスはあるのだが、その程度が軽度ならばWindows標準の機能で防ぐことが出来る。よほどのミス、誰が見てもそんなのダメに決まっているというレベルなら知らんが・・・。
よくあるパターン
経験上のよくあるパターンはこんな感じ。お年寄りなんかはこういうのに引っかかる事が多い。お年寄り、あるいは下記のようなパターンに引っかかる可能性が高い場合は、セキュリティソフトをインストールしても良いかもしれない。ただしその場合、セキュリティソフトを動かしていてもまともに使えるスペックのPCが必要になる。
- 無料のソフトウェアをインストールする際にしっかり規約等を読まず、セットになっているアドウェアをインストールしてしまう
- 「あなたのPCが危険に晒されています！」、「ドライバアップデートが必要です」というような、派手でセキュリティ上、システム上必要そうなことに見せかけたバナー広告をクリックし、アドウェア、マルウェアをインストールしてしまう
- アダルトサイト等を閲覧していて突然大きな音が鳴り、「止めるためにはここをクリック」などという誘導に引っかかって(以下略
- Amazonや楽天を装って送られて来たメールを不用意にクリックし、偽装されたサイトに誘導されてアカウントを乗っ取られる
大体が高齢になった親が暇つぶしのためにPCを欲しがって、という場合にありがちなパターン。セキュリティソフトを入れるならそれなりに余裕のあるスペック(=お値段も相応にする)のPCを買わないといけないが、使えないよりマシなので要検討。
個人的推奨スペック
ゲームをしないなら、下記スペックさえ満たせば大体快適に動く(と思う)。
SSDはもはや必須。CドライブがHDDである時点で買う候補から外す方が良い。
・SSD搭載(OSが入っている記憶媒体がSSDあるいはM.2 SSDであること)
・CPUがIntel core i3かAMD Ryzen3以上
・メモリ8GB以上(写真編集などをする場合は16GB以上)
