ヤマネコ目線

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お絵描きするなら板タブか、液タブか

 書き散らし。趣味でデジタル環境にてたまに絵を描いている。他人に堂々と見せられるクオリティではないので別に貼りはしないが、一応板タブから始まりiPadPro、液タブ(液晶ペンタブレット)まで買ったので、それをふくめた雑感を。

結局「板タブ」に戻った

 一応説明しておくと、板タブは文字とおり板のようなペンタブレットで、板の上でペンを走らせるとその動きがパソコンの画面に反映されるデバイス。要は筆圧検知が出来るマウスと思ってもらえばいい。

 対して液タブ(液晶ペンタブレット)は、モニターそのものにペンを走らせて絵を描く事ができる。今やスマホでしか絵を描かないという世代もいるので、そういう世代には液タブの感覚の方が馴染みやすいだろう。

 iPadProも液タブも使用感は似たような感じ。私が買った液タブはタッチ機能非搭載だったのでその点は違うが、タッチ機能は正直 "諸刃の剣" な所がある。後述。

液タブをやめた理由

 一番の問題はやはり姿勢の悪さ。上の「タブレットで絵を描く人」のイラストではマイルドな表現になっているが、液タブはどうしても前のめりな姿勢で絵を描かざるを得ない。画面に直接的に描画する分、絵は確かに描きやすいのだが、漫画家の職業病である腰痛は絶対に避けられなくなる。というか私自身、使っていて良く無いなと短期間で思い始めて板タブに戻ったので、体にはおそらく相当良くない。前もって調べていてこのデメリットは分かってはいたが、やはり体感すると違う。

 「液タブの角度を高くすれば姿勢は良くなるじゃん」と思うかも知れないが、45°の角度に立てた板で普段通り絵を描けるだろうか。おそらく難しい。手首の角度的に無理があるし、姿勢の悪さはさほど変わらない。もし液タブを使うなら、マッサージ用のベッド(顔だけ出せる奴)でも買ってその下に液タブを置いて使いたい。

 次に面倒なのが置き場所。これもある程度覚悟はしていたがダメだった。PCモニターと違うので垂直に立てて設置する事がないので専有面積が大きくなる(平面的に見て)。しかしパソコンとの接続が必須なので、必然的にパソコンデスクの周囲に置く必要がある。なので絵を描かない時に結構邪魔。下手な机だとキーボードを置くスペースが無くなる。かと言って絵を描かない間は横に避けておこうとすると今度はまた元の場所に戻すのが億劫になる。結果として絵を描く頻度が下がってしまった。横に避けている間も当然、それなりのスペースを取る。

 場所を取るのでキーボードを置く位置にも困るようになり、絵を描きながらメインモニターで資料を探す際に不便、ショートカットを使うのにも不便といった有様で、置き場所は本当によく考えてから導入すべき。

iPadProではダメなのか

 iPadPro12.9インチとApplePencilも買ったが正直、自分には合わなかった。というか姿勢の悪さは液タブと変わない。何ならタッチ機能がある分、線画を描いていると手のひらのどこかが誤タッチしてしまって、描いた覚えのないノイズみたいなのがたびたび画面に残っており困った。絵を描くなら専用の手袋は必須。

 アイデアノート的に使う分には何の問題もない。あるいはシャレた絵を描いたり単純に落書きに使うか。あとは単純に作業スペースが狭い。

 今は結局、元の板タブに通常のPCモニターの組み合わせに戻っている。FullHD 27インチのモニター2枚で1枚は作業用、2枚目は資料表示用・作業用BGM代わりの音楽か動画の表示スペース。