ヤマネコ目線

大体独り言、たまに写真その他、レビュー等

"名前が分からんアレ"どう呼ぶか問題

 StableDiffusionを使っていると、描いて欲しいものを英語で指定していく必要がある。が、中には「あれ、英語ではなんて呼び名なの・・・」というものがちょくちょく出てくる。実を言えばStableDiffusionでは日本語が通じる場合があるのだが、呪文を書く時は英語が基本というか、英語で書いた方が日本語よりもロジカルに何を描いてほしいかを記述できるので私は英語で書いている。そもそも呼び方わからんものは日本語でもわからん。

公園の"アレ"

 公園にある憩いの場的な小屋=Gazebo (ガゼボ)

 日本語では「西洋風東屋(あずまや)」と呼ぶらしい。因みに「東屋」で試したら飲食店が出て来た。なんでやおそらく「東屋」という店名の飲食店が複数あるため。日本語は割とこういう事が多い。同音異義語も多いし同じ漢字でも内容が全く別の(特に店名)ものがある。日本風の東屋を出すのはなかなか難しく、鳥居が混じったりして地味なものが出にくい。

 噴水=Fountain (ファウンテン)

 これは英単語で覚える中にあったような気がするので、知っている人はまだ多いはず。ただ噴水といっても様々なので修飾語が必要になる。具体的にどんな噴水を出したいのかは「Fountain」で画像検索して、近いものはどういう風な名称で書かれているかを見ればいい。

 因みに日本庭園を出したい、日本風のものを出したいなら大抵は「Japanese」と付ければいいが、神社の朱色のイメージが強すぎるのか大抵は鳥居が混じったりする。東屋を出そうとしたら結構デカい鳥居でできたものが出てきた・・・。やたらと赤を使いたがるのはどちらかと言えば中国だと思うが、AIの世界でも若干、日本風と中国風がごっちゃになっているらしい。

Japanese zen garden

 分かってるような分かってないような・・・(分かってない)。

水関係の"アレ"

 プールの壁や底に現れる光の模様=Caunstics (コースティクス)

 上の画像は「Caustics」単体では出ません。何らかの単語と組み合わせるというか、何を描いて欲しいかを一通り書いてから付け足しで入れるのに向いている語句。

 厳密には屈折させるものが水かどうかに関係なく、屈折によって集められた光を指す言葉。ゆらゆら揺れる水の模様は水が波打つことによってレンズの役割を果たして光が収束されたもの。

ファンタジーの"アレ"

エルフ風=Elven 

 エルフはファンタジーでよく見かける種族。人間と同じような種族だが、尖った耳と人間よりもはるかに長寿、かつ大抵は美形なのが特徴。その彼らが住む世界観は「森との共生」として描かれることが多いようで、「Elven village」と入れると上の画像のようなのが生成される。屋根も耳と同じようにか尖り気味。

蛍光=Fluorescence (フローレスンス )

 「fluorescence」(蛍光)は綴りも発音も覚えづらい・・・。単体で使うのではなく、ファンタジー調の絵に入れる要素の1つとして覚えておきたい。「光るキノコ」は「Fluorescence mushroom」で出る。

菌類=Fungi, Fungus (ファンギ、ファンガス)

 菌類全般。キノコ繋がりで。ナウシカの世界観(に近いもの)を出したいなら覚えておいた方が良い。もちろん「Fluorescence」と組み合わせることもできる。不気味な絵を出したいなら「made up of fungi」も良い。

町の様式

Medieval (メディバル)

 中世風。ファンタジーモノにありがちな中世風の街並みを出したければ「medieval city」と書けばいい。kingdom(王国)と付けると王国の首都風のが出てきたりもする。ここからダークに寄せるか明るいファンタジーに寄せるかはさらなる修飾語による。

Steampunk (スチームパンク)

 蒸気機関がずっと使われている、内燃機関(いわゆるエンジン)が実用化されていない世界観のこと。「蒸気機関を使いつづけるたってもうちょっと進歩するだろ」とは思うが、ヴィクトリア朝時代に入手可能な素材(真鍮、鉄、皮、木)や動力源(蒸気機関、ぜんまい等)を出ない範囲でいろいろやりくりする世界観らしい。

Cyberpunk (サイバーパンク)

 未来的な世界観かつサイボーグ化、要は人間と機械の融合が進んだ社会をメインに描くような世界観。それにしても、なぜネオンライトを付けまくるのだろうか。サイバーパンクにしたけりゃネオンライト付けとけレベル。

Dieselpunk (ディーゼルパンク)

 内燃機関が発明された(ただしディーゼルエンジンのみ)という感じの世界観。スチームパンクよりも現代に近く、後述するレトロフューチャーよりも古い感じ。

Retrofuture(レトロフューチャー)

 昔の感覚からした「未来」のイメージ。レトロなのか未来なのか紛らわしいような用語だが「古い(感覚での)未来(像)」という感じ。

物の名称

 割と普段使いしているものでも物の名前を気にしない場合は多い。たとえばパンの袋をとめるプラスチックの"アレ"は「バッグクロージャー」だし、三角コーンやカラーコーンと呼ばれている"アレ"の正式名称は「ロードコーン」。AIで画像生成をするためにいろいろ調べてみるのも面白い。

 特に知らない人が多そうなのが「加工」の名称。チェッカリングとかシボ加工とかシルケットとかまあ色々ある。

 ちょっとそこのバッグクロージャー取って 絶対通じねぇ・・・

余談:イラスト投稿サイトにAI画像を投稿するのはやめよう

 私はAIで遊んでいるが普段、絵も描くのでいろいろ思うところはある。AIそのものを指して「AI絵師」と言うならまだしも、AIに指示を出す人間、AIを利用して画像生成をするだけの人間を「絵師」と呼ぶのには抵抗がある。フリーズドライの味噌汁にお湯を入れただけのヤツが「料理人」だろうか。そうじゃないだろう。なので人間を指してAI絵師と呼ぶことを私は認めない。認められるべきとも思わない。

 最近はPixivでかなりの頻度でAI生成画像が投稿されていて迷惑に思っている。1週間に1回とかならまだしも、毎日5枚10枚と投稿されては見る側としてもたまったものではない。というか、邪魔。

 イラスト投稿サイトにAI生成画像を投稿するのは絵を描く側からすれば本当に迷惑千万で、基本的には検索で新しい順に絵が表示される以上、自分で描いた絵が大量のAI生成画像に流されてどんどん検索の後ろへ追いやられることになる。頑張って描いた絵が誰かの眼にとまる機会が減ってしまう。

 中でも一番迷惑を被っているのはAI(特にNovelAI)が出す画像に似ている画風でイラストを描いている絵師で、ぱっと見てAI生成画像っぽい塗りであれば「なんだ、AI画像か」でクリックすらしてもらえない可能性が増える。画風を勝手に真似した上に何の苦労もしない、知らない人間のせいで閲覧数が減ってしまう。

 結局、AI生成画像は中途半端なものを大量に生み出してまっとうなアーティストの邪魔をしている。特にイラスト投稿サイトではその影響が大きくなりつつある。というかPixivはPixivで運営側がさっさと禁止すべきなのにまだ禁止していない。無能。

 自作発言もイラスト投稿サイトへの投稿もやめようね。やめろ。Twitterでならまだ良いとは思うが・・・でも絵師を名乗るのはおこがましい。一丁前なのは承認欲求だけのくせに・・・。