ヤマネコ目線

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PS5かゲーミングPCか

 PS5が値上げされて8万円ほどになることが話題だった。同時にゲーミングPCと比較する投稿もXで多く見られたのだが、一体どちらを買うのが良いのか。

 簡潔に結論から書けば

  • ゲームだけ出来ればいいならPS5
  • ゲームだけでなく動画編集やら何やらほかの趣味もしたいならゲーミングPC

 特に迷う必要は無いというか、当たり前と言えば当たり前の結果ではある。別にゲーム以外に何かをするつもりがないのにPCにこだわる必要は無い。PS5のコントローラーが1万円を超えることも話題になっていたが、私が今使っているゲーミングマウスは15,000円くらいする。周辺機器も良いものを揃えようと思ったらゲーミングPCだと無限に金がかかる一方、PS5の周辺機器はそこまでお高いとも思わない。

PS5と同格のパソコンの値段

 これについてはやかもち氏がXで検証結果を発信していて、PS5を少し上回るPCで約11万円になるらしい。3万円高いがそれだけ汎用性もあるのでコスパの面で見れば大差無い。というか単純に用途が異なる。

 しかしこれで終わるのもつまらないので、改めてPS5と同等のゲーミングPCを組むとしたらいくらになるか試算してみたい。

 PS5のスペックがどの程度か調べて見るとPS5のGPU演算能力は10.3TFLOPSとの情報がある。これに一番近いのはNvidia GeForce RTX2080。あくまで理論値だがそれはどちらも同じなので、RTX2080相当として話を進める。

GPU(グラフィックボード)性能比較表【2024年最新版】 | PC自由帳

 上記サイトによればRTX2080、DX12でのベンチマークスコアは11,118。これと同クラスかつ最新のNvidiaのグラボはGeForce RTX4060でスコア 10,665、AMDのグラボはRadeon RX7600でスコア10,836。ともに若干RTX2080よりスコアが下だが誤差レベル、安い方が良いのでRadeon RX7600を採用する。

*以下、価格はいずれも調べた時点のもの

 調べている時点でRadeon RX7600の最安値は価格ドットコムで 38,800円。

価格.com - ASRock Radeon RX 7600 Challenger 8GB OC [PCIExp 8GB] 価格比較

 次にCPUはRyzen7 3700Xと同程度とのことだが、それより高性能かつ安価で2024年2月に発売されたAMD Ryzen7 5700がある。最安値は同じく 22,176円。

価格.com - AMD Ryzen 7 5700 BOX 価格比較

 GPUとCPUだけで60,976円になってしまった。ここにWindows11を乗せるとして最低でも15,000円はかかると思うので、どう足掻いても確かに10万前後はかかりそう。

 マザーボードは2024年発売でお安めとなるとこいつ、7,641円。

価格.com - ASUS PRIME A520M-A II 価格比較

 電源ユニットは750Wあれば足りるとして安さを取れば7,480円。

価格.com - DEEPCOOL PK750D R-PK750D-FA0B-JP [ステルスブラック] 価格比較

 メモリはCPUのメモリ対応からDDR4-3200のこいつを選択。8,600円。

Ryzen 7 5700の仕様を見るにこの速度のメモリは2本までなので注意。というか先に貼ったマザーボードにメモリスロットが2本しかない。

価格.com - ドスパラ D4D3200-16G2A2 [DDR4 PC4-25600 16GB 2枚組] 価格比較

 SSDはこいつ。信頼と安定のWesternDigitalで1TBで 11,480円。

価格.com - WESTERN DIGITAL WD Blue SN580 NVMe WDS100T3B0E 価格比較

 OSは出来損ないのWindows11を入れるとすると 16,380円。

Microsoft Windows 11 HOME 日本語パッケージ版 (HAJ-00094) | パソコン通販のドスパラ【公式】

 ケースはMicroATXでグラボの長さに注意して選ぶべき。最安値ではないが大差なくデザインもいい感じならこいつ。3,699円。

価格.com - Thermaltake Versa H17 CA-1J1-00S1NN-00 価格比較

 CPUファンは頼りないがコスト削減のためCPUに付属のファンを使用するものとする。CPUグリスはそれに付いているので買う必要がない。

 ここまでで合計すると 116,256円 と確かに11万円程度に落ち着く。さらに削るとすればSSDを1TBから500GBにしてもいいが、最近のゲームは容量が100GBを超えたりするので1TBの方が良い。後はOSの値段が痛いが知識が無いならWindowsを買っておいた方が無難。

 PS5と同じくテレビにつなぐとして、追加でマウス、キーボードは必要になる。スピーカーはテレビので代用。ネット接続は有線で繋ぐなら問題ないが、Wi-Fi繋ぐ場合はネットワークカードを買うか、以下のようなレシーバーを買わないとネットに繋がらない。現時点ではセール価格で2,000円くらい。PS5も無線は当然付いている筈なので、機能面で同格を目指すなら上の値段に+2,000円。ほぼ12万円になってしまう。

自作しない選択肢はあるか

 そもそもなぜ自作する前提で書いているのかと言うと、可能な限り価格を抑えてPS5と同程度のPCを、というような中途半端なパソコンが売られていないから。なのでコストを抑えるためには自作しか選択肢がない。

 この点、自作PCは特別安く済むという訳でもないが、売られているPCが「別にここまでのスペックでなくてもいいのになあ」という時は選択肢としてアリ。

 PC工房の下記リンク先のPCであれば比較的近いスペックにはなるが、値段は約13万円する上にCPUがAMD Ryzen 5 4500と若干PS5基準には及ばない。ストレージも概ね500GBと少々心もとない感じ。良いPCだとは思うが。

GeForce RTX 4060搭載ゲーミングPC | パソコン工房【公式通販】

 出来合いの方が安心と思う場合はこうしたBTOから買う方が良い。買うならネットで買う。よく分からないのに家電量販店で「国内メーカーだったら安心かな」、などと30年くらい前の感覚で買い物をするのは最悪。ネットで買ったってよほど変なメーカーでなければ保証くらいある。