書き散らし。いつも以上に感想文。
農業用肥料の価格が高騰している。ウクライナ侵攻の影響で世界的に肥料の需要が増え、輸送費も高騰して値上げ率94%などと訳の分からん話になっている。
やめて良かった
うちは今年から米作りを辞めたが、ある意味いいタイミングだったかも知れない。米だって肥料が必要でJAから購入する訳で、ただでさえ儲からない、どちらかと言えば働き損なレベルの米農家には、今回の値上げは相当な打撃だろう。正直ここまで来ると本当に「やらない方がマシ」。
田舎の中途半端な規模の米農家(私の実家のような)は、米の販路が親戚や知り合いである事も多い。そうなるとなかなか値上げは言いづらい。JAに卸す場合は更に安値で買い叩かれる。人件費や農作業に使う機械、燃料費、肥料代もろもろ考えるとどう考えても働き損であり、今回の戦争はそれに拍車をかけている。先祖代々の土地と言えば聞こえは良いが農地、特に田んぼなど今や負債であり、それを守る気は私にはない。
何より前にも書いたが、兼業農家では私が思い描く豊かな人生は送れない。自分が苦労して作った農産物の売値の安さを嘆きながら、公務員のボーナスの額に嫉妬し、Vtuberなんかがお手軽に儲けている現実と自分のおかれた状況を比較しながら、不本意なまま田畑・山の守りをする者にはなりたくない。