ヤマネコ目線

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大卒マグロ漁師

 書き散らし。大卒でマグロ漁船員の志望者が増えているらしい。

news.yahoo.co.jp

何のために大学に行くのか

 マグロ漁師が悪いとは言わないが、この記事を見て真っ先に思ったのはこれだった。一体、何のために彼らは大学へ行ったのだろうと。ただ学歴が欲しかっただけ?あるいは最初、違うものを目指していたが気が変わったのか。

 まあ、かくいう私自身、理系の学部を出て実際は理系あんまり関係ない仕事をしているので人のこと言えた義理でも無いのだが。記事の中での実際の乗船者はただ「やりたい仕事がマグロ漁師だった」としているが、であれば尚さら大学卒業者である必要はない。

 奨学金返済のために魅力を感じる人も多いと記事の中にはある。奨学金という借金をして大学へ行き、その借金を返すためにマグロ漁船に乗る、本当に一体何のために大学へ行くのだろうか。

ぼーっとして社会人になるよりは

 一方で私個人としては少し羨ましくも感じる。自分のやりたい事があり、それを仕事にしているのであれば大卒かどうかなど関係ないのだろう。本当にやりたい事なのかは別としてそう感じる。

 むしろ今の世の中、大卒で何となく就活し、下手な企業へ入って低賃金で働き続けるよりはマグロ漁船で稼ぐ方がまだ夢があるのかも知れない。漁船に乗っている時間や後々の事、実際どれくらい儲かるのかなどの不安はあるだろうが経験としても悪くはないだろうし、良い話のタネにもなる。他で活かせるスキルが身につくかは怪しい所だが。

 昔は漁師が借金返済で首が回らなくなった人間を乗せたらしいが、時代が変わったのか、社会が妙な方向へ行き過ぎているのか。昔の話で言えば、かなり稼げる代わりにそれで金銭感覚が狂い陸へ上がる度に豪遊→また借金→借金を返すために海へ、のループに陥る事もあったらしいので、その点ではやはり良い選択ではないような気がする。一度に大金が手に入ってそれを堅実に使える人間というのは、おそらくそう多くはない。中には阿武町の男のようなのも居るし。

 世知辛いこのご時世、一攫千金を狙いたくなる気持ちは分からなくもない、むしろ分かるのだが。