ヤマネコ目線

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カメラを買う時に気をつけるべき事 メモリーカード編

 ミラーレス一眼を買ってそこそこになるが、初心者がカメラを買う時に地味に気をつけないといけない点はそこそこあるよな、という訳で今回はメモリーカード編。と言っても大した事ではないのだが。

写真1枚あたりの容量と連写

*容量の数値はあくまで近似値

 APS-C機でもフルサイズ機でも、2,500万画素前後のカメラであればJPEGで写真1枚あたりの容量はおよそ11MB前後になる。iPhoneの写真1枚の容量がだいたい1~1.5MBくらいなので、単純に考えて約10倍の速度でメモリーカードの容量が減っていく事になる(写真を同じ枚数撮影した場合)。

 ここで問題になるのが連写する場合。1枚11MBの写真を秒間10連写した場合、メモリーカードには1秒間で110MBのデータが書き込まれることになる。となると、当然メモリーカードは書込み速度110MB/秒以上のものが必要になる。これが安物で書込み速度の遅いメモリーカードを使っていたりすると、連写した時におかしくなって二度と書込みが出来なくなったりする(実際にTranscendのSDカードで体験しました)。

 なのでちゃんと書込み速度も明記されたSDカードを買う事になるが、それがまあまあ良いお値段したりするので、初心者の方にはその点も留意の上でカメラ沼へお越し頂きたい。特にUHS-IIという規格に対応するカードとなると、家電量販店でもなかなか売っていない(高いのでそもそも買う人がそんなに居ない)。

 ここまではJPEGで撮影すること全体だが、RAWデータでも記録したい場合は更に1枚あたり20MBくらいになるので気をつけたい。JPEGとRAWどちらも記録したい場合はJPEG 約11MB+RAW 約20MBの合計約30MBが1枚の写真を記録するのに必要となる。

 例えば64GBのSDカードを購入したとして、カードの実容量は57.6GB(デジタルデータの表示上の問題で、実容量はこれくらいになる)。そこから写真1枚(JPEG + RAW)を30MBとすると、撮影可能枚数は

 57.6GB=57,600MB ÷ 30MB/枚 = 1,920枚

となる。JPEGのみ(10MB/枚)の場合は5,760枚。私は1回の撮影でだいたい1,000枚前後撮影するので、JPEGのみなら5回くらいの撮影で一杯になる。

高画素機はヤバイ

 α7IIIからα7IVにメイン機を更新したのだが、JPEGの容量が約倍の20MBオーバーになっていて驚いた。こうなるとJPEGでも連写しようとすると、書込み250MB/秒くらいのSDカードが欲しくなる(当然お高い)。実際そこまで連写が必要な機会はないのだが、連写必須という方は注意されたい。

 スペックだけ見てα7IVの連写枚数が少ないと言っている人は多い気がするが、ベーシックからステップアップする機種でもさすがに容量の点で10枚以上は必要無いだろうと私は思う。より書込み速度の早いCFexpressはSDカードよりも更に高いのだから。

メモリーカードは消耗品

 当たり前だがSDカードは永久に使える訳ではない。スマホに入っていたハズの写真がある日、突然見られなくなった。と思ったらどうやらmicroSDカードが壊れていたっぽいと言う事はこれまでにあった。

 なので私は写真管理においてSDカードをあまり信用していない。基本的に撮影した写真はその日のうちにパソコンへ取り込んで保存している。容量がいっぱいになったらフォーマットなどはせず、そのまま使い終わった日付を書いて保管。要は完全に使い切りで使用している。

 実際そこまでする必要もないかも知れないが、これからカメラを買うという人はそういった点にも気をつけて欲しい。