ヤマネコ目線

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ワクチンパスポートには反対

 書き散らし。今回はワクチンパスポート。

 コロナワクチンはいろいろ言われてはいるが、世の中2回目接種が終わったという人もまあまあ増えてきた(ちなみに私はまだ1回目が終わったところ)。そんな中で議論されだしたワクチンパスポートだが、私は反対である。

免罪符なのか?

 ワクチンは2回接種したからと言って、コロナウイルスの感染そのものを完全に防御出来るわけでも他人に感染させる可能性をゼロにするものでもない。ゲームのシステムじゃあるまいし。だからと言って無意味だと早合点するアホは置いておいて、ワクチンの意義は発症・症状・後遺症の抑制である筈だ。

 しかしワクチンパスポートなんてものを出せば、それを遊び回るための免罪符と勘違いする輩は絶対に出てくる。世の中そんなレベルのアホは掃いて捨てるほどいる。

 そしてワクチン2回接種が終わったといえるレベルのイスラエルなどで感染者が急増しているのは、ワクチンの意義を考えずに人々が開放感に浸り、結果として感染が抑制効果以上に広がった上で変異も進んだ結果だろう。ワクチンパスポートなどという免罪符を発行すれば間違いなく同じ状態に陥る。政府が考えている経済のための感染対策緩和も同じことだが、ワクチンパスポート発行は更にそれに拍車をかけるだろう。今必要なのは開放感に浸ることではなく、ワクチンを接種した上でしばらく我慢を続けることだ。

接種したくない、できない人への差別

 差別は間違いなく生まれる。反ワクチンでなくとも、アレルギーや持病の関係でワクチン接種が不安な人はそれなりに居る。そういった人々はワクチンパスポートがなければその他の人とはそう簡単に見分けがつかない、逆に言えばワクチンパスポートが当座の間とは言え必須になるような事があれば、そこには必然的に差別が生まれる。正当な理由があったとしても不利益を被る可能性が大いにある。

 私もアレルギー持ちでIgEの値に至っては普通の人の100倍以上、食品も甲殻類やソバがダメな人間で、1回目の接種の時は正直少し不安だった。2回目も何事も無ければいいがと思いながらこの記事を書いている。誰だって不安かも知れないが、持病があれば元から苦しいところに更に苦しみが上乗せされる訳で、ワクチン接種もその証明も誰彼かまわず強制するべきではない。

パスポートの製造と偽造

 ワクチンパスポートと言うが結局はどこが製造するのか、どの程度の税金が投入されるのかも気になるところ。世は大中抜き時代、プレミアム商品券の時も思ったが何かにつけて一部企業へ利益誘導してないか?更に政府と企業の間にサービスデザイン推進協議会のようなゴースト中抜き団体が挟まったりして、何かにつけて税金が無駄にされている印象が否めない。パスポートなんて発行するからにはそれ自体は偽造が難しいものでなければならず、必然的にそれなりに高度な技術をもって製造されるのだろう。

 更に世の中、ワクチンを接種したくない人が居る中でワクチンパスポートなんてものを出すとなれば、偽造を考える者が現れるのは必然も必然。既にアメリカでは接種済証の売買や偽造が行われている。日本でそういった事が起こらない保証などないし、偽造パスポートが反社会的組織の資金源になる事は簡単に予想できる。通貨と比較すれば偽造は容易だろう。

結局、何のためのワクチンパスポートなのか

 私にはこれが分からない。確かに証明にはなるし安心感も多少はあるかも知れない。しかし前述したように、ワクチンを2回接種したからといって感染しない訳でもなければ、人に伝染す可能性がない訳でもない。むしろ油断を誘うとさえ言える。ワクチンパスポート発行によって得られるメリットは一体何なのだろうか。メリットがないのに税金を使って発行する意味はない。